調教診断

阪急杯当週追い切り診断

3/1(日) 阪急杯(GIII) 阪神 芝1400m

昨年は大外一捲りの競馬でスマートオーディンが鮮やかな復活V。
4角から直線に向くまでの立ち回りは、3歳時の毎日杯を髣髴とさせる走り。
色々噛みあったとはいえ、良馬場の阪神コースはやはり走る。

また、当時の最終追い切りを振り返ると、1着のスマートオーディン、2着レッツゴードンキ、3着ロジクライは揃って栗東坂路で鬼時計をマークしていたわけだ。

一方、高松宮記念を見据え、いわゆる一叩きの状態でしかなかったミスターメロディの追い切りはというと、栗東CWでサラッと流しただけ。

もちろん馬なり。

実際のレースで福永騎手がどう乗ったかというと、脚を図るという乗り方ではなく、息を作る乗り方に徹底していたように思う。

レース序盤に、それなりのポジションテイク。

4角でもそれなりの手応えで上位進出していたため、見ている側はそこそこ期待してしまうのだが、肝心の最後は弾けません!みたいな負け方で終わる。

ストレイトガールもそう、ステファノスもそう、もうバレバレだが藤原英厩舎のGI仕上げとは、実はトレセン内で行われる調教だけを指しているわけではなく、「前哨戦の使い方」も含めたGI仕上げなのである。

と、なんだか藤原英厩舎を持ち上げる記事みたいにっているが、そうではなく、阪急杯というレースの性質上、次を見据えている陣営と、ここがメイチの陣営の“線引き”を意識しながら「調教」を見ることで、自ずと予想者としての引き出しも増えるはずだ。

その上で、当週追い切りの内容の「要所」を記すとする。

アンヴァル(牝5)
栗東/坂路
・ハミ当たりがキツいせいか、騎乗者は長手綱でコンタクトをとっている
・その結果、終始ハミ受けが悪く、馬が正面を向いて疾走していない
・動き自体も精彩を欠くもので、心身ともに良化途上

クリノガウディー(牡4)
栗東/坂路
・以前までは頭の位置が高く、上に抜けたようなフォームを嫌っていたが、クビの使い方が良くなったことで重心のブレがほとんどなくなり、L1までは見違えるような動き
・L1で右手前→左手前にスイッチ。全体時計を詰めているとはいえ、そこからの走法がややぎこちない

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