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【Amazon】■甦る 20世紀アーケードゲーム大全 Vol.2 アクションゲーム・シューティングゲーム熟成期編■商品レビュー★★★★★

【初級~中級のアーケードゲームファンにオススメな1冊】

■2020年5月2日 更新&追記:内容→評価の星の数を「3」から「5」に変更しました。
■評価を変更した理由は【追記】で詳しく述べさせていただきました。

フルカラー、全160ページ。いわゆるムック本サイズ。
当方、1978年からアーケードゲームのプレイを趣味として開始。1991年からタイトーと
ナムコのタイトルを中心にアーケードゲーム基板を収集している基板コレクターです。
熱心なタイトーファンでもあります。早速ですが、レビューの結論から申し上げます。

【総評】
この本で紹介されているアーケードゲームの画面のスクリーンショットの数と解説の文章量の
バランスは実に秀逸で、当時に人気を博していたタイトルは概ねフォローされていると
感じました。広く沢山のアーケードゲームを遊ばれて来た一般のアーケードゲームファンの
皆様にとっては、当書籍の資料的価値は相当高いのではないかと思います。
したがいまして、当方のこの本の評価は満点の「星5つ」。
…と、申し上げたい所でしたが、私にとってはかけ替えのないゲームであるタイトーの
「ガンフロンティア」がスルーされていたので、星を2つ減点し、手前の評価は
「星3つ」とさせていただきます。

レビューは以上です。
以下、当書で紹介されている全てのアーケードゲームを1985年発売のタイトルから掲載順に
全て書き出します。ご購入されるか否か判断する際の参考にしていただけましたら幸いです。

(1985年)
マーブルマッドネス、イーアルカンフー、エグゼドエグゼス、ツインビー、ゆけゆけ!山口くん、
忍者プリンセス、魔界村、ごんべえのあいむそ~り~、戦場の狼、グラディウス、メトロクロス、
いっき、バラデューク、ハングオン、フェアリーランドストーリー、青春スキャンダル、
モトス、ガントレット、影の伝説、タイガーヘリ、テラクレスタ、タイムギャル、ASO、
ガンスモーク、リアル麻雀牌牌、スカイキッド、スペースハリアー、マグマックス、
テディボーイブルース、シティコネクション、エキサイティングアワー、グリーンベレー、
セクションZ

(1986年)
テーカンワールドカップ、ハレーズコメット、怒、ゲットスター、ダーウィン4078、
ファンタジーゾーン、黄金の城、カルテット、トイポップ、ワンダーボーイ、闘いの挽歌、
アルゴスの戦士、熱血硬派くにおくん、アテナ、アルカノイド、イシターの復活、
スラップファイト、ソロモンの鍵、沙羅曼蛇、モモコ120%、アウトラン、バブルボブル、
のぼらんか、奇々怪界、源平討魔伝、バルトリック、ブレイウッド、3DサンダーセプターII、
サイドアーム、ローリングサンダー、恋のホットロック、スペランカー、アーガス、
スクランブルフォーメーション、CHILLER、ロボレス2001、エンパイアシティ1931、
エンデューロレーサー、名人戦、UFOロボ ダンガー、WECルマン24、アレスの翼、
アレックスキッド ザ・ロストスターズ

(1987年)
カルノフ、ワンダーモモ、ダライアス、魂斗羅、サイコソルジャー、ラスタンサーガ、飛翔鮫、
SDI、エイリアンシンドローム、忍者くん阿修羅の章、妖怪道中記、ミッドナイトランディング、
1943、スーパーリアル麻雀PII、ドラゴンスピリット、ダブルドラゴン、ストリートファイター、
R-TYPE、ブラックドラゴン、ワンダーボーイモンスターランド、アフターバーナーII、
ラビオレプス、オペレーションウルフ、ジェミニウイング、レインボーアイランド、
ワンダープラネット、究極タイガー、熱血高校ドッジボール部、A-JAX、Mr.HELIの大冒険、
ファイナルラップ、ギャラガ88、トップシークレット、エクスターミネーション、
キャプテンシルバー、銀河任侠伝、サイコニクス・オスカー、ワードナの森、パックマニア、
虎への道、ゲバラ、サンダーブレード、ぶたさん、ミュータントナイト

(1988年)
チェルノブ、ニンジャウォリアーズ、グラディウスII、アサルト、超絶倫人ベラボーマン、
スーパーリアル麻雀PIII、獣王記、ギャラクシーフォースII、ロストワールド、オーダイン、
チェイスHQ、サンダークロス、イメージファイト、TATSUJIN、ゲイングランド、
スプラッターハウス、テトリス、大魔界村、麻雀学園卒業編、プロ野球ワールドスタジアム、
火激、上海、スカイソルジャー、メルヘンメイズ、中華大仙、最後の忍道、
ニュージーランドストーリー、パワードリフト、サイバリオン、アトミックロボキッド

(1989年)
ハードドライビン、ウイニングラン、ストライダー飛竜、ファイティングファンタジー、
ワルキューレの伝説、天地を喰らう、ゴールデンアックス、スーパーモナコGP、
ドラゴンブリード、ナイトストライカー、エリア88、Xマルチプライ、ダライアスII、
クイズ カプコンワールド、ファイナルファイト、グラディウスIII、フェリオス、忍者龍剣伝、
天聖龍、ドカベン、ブラストオフ、ファイナルブロー、ヘルファイアー、アクトフェンサー、
大旋風、クライムファイターズ、ドンドコドン、ワイルドファング、S.T.U.Nランナー、
クォース、ポンピングワールド、デンジャラスシード、バイオレンスファイト、鮫!鮫!鮫!

(1990年)
エアバスター、空牙、カダッシュ、コラムス、キャメルトライ、トリオ・ザ・パンチ、
パロディウスだ!、雷電、トライゴン、ダークシール、ボナンザブラザース、
マイケルジャクソンズ ムーンウォーカー、マジックソード、ドラゴンセイバー、ギガンデス、
クラックス、マーベルランド、クルードバスター、エイリアンストーム、スノーブラザーズ、
ピットファイター、ピストル大名の冒険、USネイビー、ギャルズパニック、宇宙戦艦ゴモラ、
マージャンスーパー○禁版

●おまけ:いわゆる世間で言う所の"自分語り"です。苦手な方はスルーして下さい。
なぜ、当方がガンフロンティアが未掲載と言う事実だけを拠り所にして当書籍の評価を
大幅に下げたのか、その理由を詳しく記述させていただきます。
もしお時間が許すのならば、最後まで読んでいただければ嬉しいです。

私のゲーセン通いは1978年に初代スペースインベーダーに魅了されてから始まり、その後
1987年まで連日のごとくゲームセンターへと足を運び続けました。
日本国内におけるゲームセンター市場の最盛期は1986年でした。当時、私はアウトランと
ファンタジーゾーンと沙羅曼蛇にハマっておりました。
1987年。皆様ご存知の通り、世のゲームセンターはダライアスやドラゴンスピリットや
R-TYPEなど、大手ゲームメーカーのSTGを中心に大いに賑わっていました。
私も毎日の様に複数のゲーセンをハシゴして遊び回っておりました。が、1987年の後半に
当時としては高性能な新型のコンシューマゲーム機であるPCエンジンが登場。果たして、
家庭用としてR-TYPEやドラスピが良い感じで移植されたので、私のゲーセンに対する興味は
一気に減退しました。その後、私がゲーセンに遊びに行く機会はほとんど皆無に。
もっとも、超ド級の話題作であったグラディウスIIとダライアスIIだけは稼働開始直後に
速攻でチェックしに行きましたが、「いずれPCエンジンかメガドラに移植されるだろう」
との予感があったし、当時のゲーセンでは人気のあるゲームには漏れなくプレイの順番を
待つ人やギャラリー(見学者)が付いたので、普通にゲーセンでグラ2&ダラ2を遊ぶのは
控えることにしました。ホント、両作品とも尋常ではないレベルの大人気ゲームでしたし。

そして、時は流れて1990年の秋頃。東京都渋谷区にて。当方がゲーセン通いを再開する
キッカケとなる事件がありました。
久しぶりに入場したゲームセンター内において、26(?)インチアップライト筐体(多分、
セガのエアロシティ筐体。当時の私的には大画面アップライト筐体すら新鮮)で
稼働しているガンフロンティアを発見。何とはなしに100円を投入し、遊んだのです。
結果、2ステージの冒頭でゲームオーバーとなりましたが、そのプレイ後の衝撃と高揚感は
凄まじいモノでした。
私はその足で渋谷区内のゲーセンを何十軒とハシゴし、未プレイだった88~90年発売の
複数のアーケードゲームを片っ端からプレイ。
「アーケードゲームはここまで進化していたのか!」と大いに感動(特にナムコのシステム2
基板のタイトル群に目を奪われた)し、ガンフロンティアをはじめ、88~90年に発売された
最先端のアーケードゲームを自室で思う存分遊びたくなりました。
後日、当方が早々に基板道へと歩を進めたのは必然でした。

手前にとってガンフロンティアはゲーセン通いを再開するキッカケであるのと同時に、
基板収集を開始する動機でもあったのです。
その後、メタルブラック、レイフォース、ダライアス外伝、Gダライアスと、それぞれ
稼働開始後1年以内に基板を入手する度に、私のタイトーに対する思い入れは加速度的に
深まりました。
現在に至ってもなお、当方が大のタイトーファンでいられるのはガンフロンティアの存在が
あったからこそである、と申し上げても過言ではありません。
また、ガンフロンティアは後年のタイトー製STGに対しては勿論、タイトー社外の幾つかの
シューティングゲームにも多大なる影響を与えています。

大仰に聞こえるかも知れませんが、アーケードゲーム史を語るのならば、ガンフロンティアは
絶対に看過してはならない、必ず言及すべき作品であると私は確信しております。
末席(1/6ページ)でも良いから同作を掲載していただきたかったとの思いが非常に強いです。
カプコンの大御所クリエーター達が制作した脱衣麻雀の紹介は「麻雀学園卒業編」のみに
留めて、1990年の「マージャンスーパー○禁版」の枠はその代わりにガンフロンティアで
埋めても良かったのではないか? と、思えてならないのですが…。正直、本当に残念です。

以上が当方がレビューの評価を大幅に下げた具体的な理由です。不当評価か否かの判断は
皆様方にお任せ致します。ご一読、ありがとうございました。

【2020年5月2日 追記】
先日、下のコメント欄にてVAL様より同人誌「遥かなるガンフロンティア」をご紹介いただき、
早速入手。内容を確認。
メインプログラマーである堀氏の長文インタビュー記事を読んでガンフロンティアの正式な
マスターアップの時期が1990年末だと知り、自宅の押入の奥にしまい込んであった
ゲーメストのバックナンバー(1990年9月号から1991年6月号まで)を引っ張り出して
ガンフロンティアの出荷開始日を調べてみました。
結果、どうやらガンフロンティアの正式な出荷日は1991年1月中で正解らしいです。そして、
1990年中に行われたガンフロンティアのロケーションテストは渋谷のゲームセンターではなく、
新宿のゲームセンターで実施されていたと分かりました。
当方、1990年11月中に渋谷のゲームセンターでガンフロンティアを初めてプレイしたと
記憶しておりましたが、どうやらその記憶は間違っていた様です。
私の初プレイは1991年の1~2月頃、場所は渋谷会館だったと考えるのが順当かと。
したがいまして、上記レビュー内の私の一連の批判は勘違いの産物で、全くの的外れです。
この本にガンフロンティアが未掲載なのは当然だし、何の問題もありません。

著者の須藤浩章氏及び2020年5月2日以前に当レビューを読んで下さった皆様方には、
慎んでお詫びしたい気持ちで一杯です。ロクに調査もせずに不明瞭な記憶に基づいて当該書籍を
理不尽に貶めた事実に関しまして、深く陳謝致します。大変に申し訳ありませんでした。

つきましては、評価を「星3つ」から「星5つ」に変更させていただきます。
レビュー本文は自戒の為にあえて修正しないでおこうと思います。

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