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【完全解説】 顎関節症の症状、原因、治療法について完全解説。

顎関節症とは、

顎を動かしたときの痛みや関節部の雑音

顎の運動がスムーズでなく、 ひっかかったような異常な運動をする

などの症状がみられる症候群をいいます。

現代のストレス病の一つにも数えられるほど患者数は増えています。


原因

歯ぎしり


最大の原因と言われています。

自分が歯ぎしりをしているかどうかのチェックの方法は、

1.起床時に顎や、周りの筋肉に痛みがないか
2.周りから、歯ぎしりを指摘されないか
3.ストレスを感じていないか
4.肩に力が入っていないか

を確認してみてください。

偏咀嚼癖

片側だけで食事をする人のことです

これにより、一方の顎ばかりを使用するので、顎関節周囲組織に負荷がかかり顎関節症状が出ます。

過度の開口(あくびなど)

急激に顎を開けることで、一時的に顎関節に負荷がかかり、痛みを生じる可能性があります。

他にも考えられる原因があるので、下にチェックリストを作ります。

・横向きに寝ている
・悪い姿勢で机に向かっている
・ストレス
・偏咀嚼
・歯ぎしり
・食いしばり
・噛み合わせの異常
・仕事で緊張の持続する時間が長い
・頬杖をつく
・スポーツで歯を食いしばることが多い
・1日よく上下の歯を噛み締めたり、噛み合わせた状態でいる
・電話中、受話器を方で挟む

これらを改善することで、顎関節症の発生を抑えることができる。

改善の方法は、認知行動療法とよばれるもので、意識的にその習慣をしないようにすることです。

上に合わせて改善方法を列挙します。

・仰向けで寝る
 →無理なら枕の位置に注意する
・長時間同じ姿勢にならないようにストレッチ運動を行う
・片側だけでなく、両側で行う
・症状があるときは、硬いものは食べない
・寒いところで歯を食いしばっていないかチェックする
・日常、上下の歯を接触させないように気を付ける
・寒い中で行うスポーツは避ける
・頬杖をつく癖を止める
・歯を食いしばるスポーツは避ける
・カラオケはしばらく控える
・管楽器の演奏はしばらく控える

症状の分類

顎関節症の症状は4つに分類されます

Ⅰ型 咀嚼筋痛

咬筋や側頭筋が痛い
これは全体の52%の割合で発生すると言われています

Ⅱ型 顎関節痛

滑膜組織・後部組織の炎症が起きている状態です
これは全体の23%の割合で発生すると言われています

Ⅲ型 円盤障害

復位・非復位性に分類されます

半数以上は、復位性に分類されます

非復位性は、ある日突然発生することがあります

よく顎がガクガク鳴るのは、Ⅲ型で復位性の場合です

Ⅳ型 変形性顎関節症

90%以上が非復位性を併発しています

最終の診断は顎関節断層X線撮影やCTですることになります

この場合でも、顎がガクガク鳴りますが、ほとんどは先ほど挙げたⅢ型の場合です


よく顎が痛い時はどれが原因ですか!?と聞かれるのでまとめると、

・咀嚼筋痛
・顎関節痛
・その2つのMix

の3つが原因として挙げられます


治療

開口訓練を繰り返す

痛いからと言って、動かさないと逆効果になります。

初めの2週間は強い痛みが出やすいため、大きな負荷がかからないように注意してください。

薬物療法

消炎鎮痛薬(しょうえんちんつうやく)や筋弛緩薬(きんしかんやく)の服用です

その他

・噛み合わせの調整

・スプリント(コンパクトなマウスピース様のもの) の使用

・痛い側の顎であまり噛まない


関節円板の位置がずれている時には、徒手的に円板の整位を行い、さらに関節腔洗浄や関節内に液を入れ整位することなどが行われます。

上記の保存療法が奏効しないものに対しては、関節鏡視下剥離受動術(かんせつきょうしかはくりじゅどうじゅつ)や外科的に開放術を行うこともあります

いずれにしてもほとんどの方は、顎の周りの筋肉か顎関節自体の炎症のため、キンマッサージ、薬物療法、マウスピースの使用で改善することがほとんどです。

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