AQUOS sense 4の技適情報

SHARPが2020年に発売したスマホ、AQUOS sense 4の技適情報(番号 001-P1541)からは色々と面白いことが分かる。


この機種はキャリアとSIMフリー版の二種類で展開された。
本体やバンド周りの仕様が一部異なる。
(ドコモ版の記載が間違っている可能性はある)

SH-41A ドコモ版    
シングルSIM  docomoロゴあり
B1,3,5,8,12,17,19,39

SH-M15   SIMフリー版
デュアルSIM(nanoSIM×2)
B1,3,5,8,12,17,18,19,39,41

ところが、技適申請上はこの二つは同じ番号で登録されているので、設計は共通であると考えられる。
(DD2963Bはおそらく業務用やテスト端末だと考えられる。 )


つまり、同じ製品として技適申請されていても、実製品でバンド、SIM仕様、初期ファームウェア、背面加工にバリエーションを加えることが可能ということだろうか。

更にもう一つ同じ番号でSH-RM15という機種が登録されている。
これは楽天モバイルから販売されているAQUOS sense 4 liteであるが、この機種には上の二つよりも更に明らかな違いがある。

AQUOS sense 4 lite 楽天版

デュアルSIM(nanoSIM+eSIM)
二眼(無印は三眼)カメラ 
Felicaマーク位置は本来レンズがあった場所
(無印はカメラユニットの中央)
B1,2,3,5,8,12,17,18,19,39,41

つまり、カメラを一つ潰してFelica機構の位置を変えても技適上は同じ機種として扱うことができるということになる。

技適認証は電波周りに影響しなければ仕様の違いにそれなりの緩さがあるのだろうか。
その辺の事情は内部の関係者でない以上分からない。

(なお、申請後の変更ではなく、申請時にバリエーション全ての設計の提出と検査を行った可能性がある。その場合、登録番号自体は同じでも手間やコストは別々に申請したときとあまり変わらないのではないか。)

#技適
#Aquos_sense_4
#Aquos_sense_4_lite

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?