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テンキーを殺したゲームの話

胡桃ふゆさんが、177買ったって話を動画で観てね。

あ、あの悪夢再びなのかなと。

ちょっと昔あった話を書きたくなったので書きます。

177とは

まあ、エロゲなんすよ。

もうね、僕の高校生の頃に出たエロゲなんで、完全にうろ覚えなんだけど、177ってのは刑法百七十七条に由来するものだったはず。

このゲーム、強姦を扱ったゲームなんすよ。

僕の高校生の頃ってさ、昭和から平成に切り替わる頃合いで、そういったものがまだ少ない時代だし、エロ関係のゲーム情報なんかは、コンプティークとかの袋とじレベルでしかわからないことばっかりでさ、当時は「何だかヤベェゲーム出るってな?」って感じで、僕の周りでは話題になってたんですな。

ちょいと話が変わりますが、今、ちょいとWikipedia見てたら、あのゲームってデービーソフトこは出てたんだなぁ!

マカダミアソフトって、そういう会社だと思い込んでたわー
マカダムは正直高校生の僕にはよくわからんかったし、焦ったくて楽しくなかったなぁ……。

友達に頼まれてエロゲ購入

当時はね、通販も無くはなかったけど、基本的にパソコン屋とか家電量販店でパソコンゲームが売ってましてね(エロゲも)。

僕の住んでた田舎には、それほど大きな売り場を持った店舗がなくて、隣の市までチャリンコで行って、ゼーゼーハーハーいいながらその手のゲームを血眼になって探してたから、売り場の人には絶対にヤベェ奴が来たと思われてたんだろうなぁ。

ヤベェ奴がヤベェ物を探すという、まあヤベェ構図がそこにはあったと。

でね、僕の友達に、外面は優等生なんだけど、性癖が歪んだ奴がいた。

当時のエロは三次元の方が優勢でしたが、僕と同様に「くりいむレモン」に興奮していた残念な奴で、でもそれがバレると当時付き合ってた女の子から嫌われるかもしれないから、真っ当な男子として振る舞ってたわけだ。

そんな奴にも相手がいたのに、僕ときたら……。

そいつは、そこそこ裕福な家庭に育ってて、何気に小遣いもたくさんもらってて、何気に頻繁にエロゲを購入していた。

ただ、自分で買いに行くと、外面のイメージが壊れてしまうわけで、なんだかんだ話をしているうちに、僕が何故かそいつのズリネタを買いに行くという、よくわからない状況になってしまった。

流石に無償では割が合わない(物が物だからね。見つかったら退学かもしれないわけだ)ので、確か千円くらいもらって買いに行ってた気がするなぁ……。

で、その時もそのヤベェゲームを買いに行ってきたわけだ。

「お前は6と8を連打なっ!」

177ってゲームは、前半はアクションゲームなんだけどさ。

前を走ってる女の子のキャラクターに自分をぶつけて、女の子の衣服を流していく。

女の子は頑張って逃げるわけだけど、脱がされたくないからなかなか追いつかない。

さらには何やら障害物走みたいなものが結構あって、このパートが本当に難しかった気がするんだよね。

でね、何とか頑張って、無事に(?)女の子を全裸にできたところで、次のシーンに変わるわけだ。

画面には女の子に覆い被さる男の姿があって、そういう行為に及んでいるわけなんだけどさ。

自分の腰を頑張って動かすために、テンキーを酷使しまくるゲームなんだ。

アイデアとしてはすごいと思ったけどさ、これテストプレイしたのがってくらいに難易度が高い。

友人は頑張って何度も何度もプレイしたけど、なかなかうまく行かなかったらしく、ある日助けを求められた。

コツがあったのかもしれないけどさ、そんなもんわからないから、協力プレイするこてになったと。

で、見出しのセリフなんだけど、二人で分業してテンキーを連打することにしたら、もう少しでクリアってところまではいったんだ。

「これってさ、腰の使い方がダメなんじゃない?回すように順番に押さないとダメとか」

「じゃあ次は右回しで順番にテンキーを押すか!」

と、必死になってテンキーを叩きまくった結果……、そいつのパソコンのテンキーはお亡くなりになりましたとさ。

それ以降、そいつの周りで177の話はタブーになった。

しばらくきて遊びに行ったら、そいつのパソコンのキーボードは治っていたけど、177を遊んだのはあの時の一度きりだったと思う。

なので、心配なのだ。

攻略法があるのかもしれないけど、人力で攻略しようとすると、テンキーが終われるかもしれない。

もうなかなか手に入らないものだから、とても心配になってしまうのだ……。

何事もなければいいのだけど。

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