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【お題note】ポケモンの話

診断メーカーにお題を十個出してもらって、そのお題の記事を書くという試みです。

とうとう最終回。

今回の話題は「ポケモン」だそうで。
ポケモンGOよりIngressを遊んでいた期間が長い僕としては、結構難しいお題ですが……。

対戦よろしくお願いします!

三十年くらい前の話

僕がポケモンのことを知ったのは、ポケモンの産みの親である田尻智さんの書籍でのことだった。

当時、ゲームを作る仕事につきたくて、確か学費を貯めるために某オーディオメーカーの工場で、どでかいブラウン管らしきものを作るラインで働いていたんだよね。

カイヨワの「遊びと人間」なんかを読みながら「ぼくのかんがえたさいきょーのげーむ」の企画を頭の中でこねくりまわしながら、あーでもないこーでもないと、ノートにメモっていたりしてた。

その頃に、この本に出会った。

ゲームフリークのことは、当時のゲーム好きなら恐らく知っていただろう。

僕程度のアンテナの低いやつでも、名前くらいは知っていたし、彼らがかつて作ったゲームの話を読みながら、心を踊らせていたんですが、この本の中でポケモンのことが書かれていたんですよね。

確かまだ、ポケモン自体は発売前で、開発の経緯などが詳しく書かれていたんですが、僕はそれを読んで何が面白いのかがよくわからなかったんですよね。

失礼だとは思ったんだけど、「こんなん、本当に売れるの?」ってかなりマジで思ってました。

ところが、蓋を開けてみれば、大ヒット作になりまして、その本を読んでからほぼ三十年経った今でも話題を集めているすごいゲームになっています。

最初の赤と緑のポケモンが売れてるのを知って、あー、僕は見る目がないなぁと、心の底から思いました。

この本、夢を抱えて上京して、それからしばらくして夢破れて故郷に逃げ帰った頃までは持っていた気がするんですが、多分結婚したあたりで実家に置きっぱなしにしてきたような気がして、現在、僕の手元にありません。

手元にないと思うと、余計に読みたくなってきますねえ。

それからしばらくして

見る目がないが故に、僕は結局ゲーム作りに携わることなく、デザイン畑を転々として、それも四十路のケツの頃には見切りをつけて、今はこうして工場でヒイコラと働いているわけなんですけど、周囲ではいい大人がポケモンの話に興じているのを見かけることがあります。

どこそこでレアなポケモンが出るとか、どこかのジムがどうたらこうたら、と、話している声が聞こえてきます。

すごい時代になったもんです。

アニメの方も、かなり長ーく続いていますし、日本を代表するようなコンテンツになってきましたが、それでもやっぱり僕にはよくわからないんです。

やはり、僕みたいな性根がひん曲がって、色々拗らせた人間にとっては、世界観が穏やかすぎて物足りない気もしますし、ポケモン自体も全体的に可愛すぎるんですよね。

こんなゲームだったら僕はハマるかも

仮に僕が同じようなゲームを企画するとしたら、もっとダークな世界観にホラー方向に色付けしたモンスターを登場させてらだろう。

ターゲットの年齢層をもっと高めにして、アングラな雰囲気を強くしていくだろうなぁ。

モンスターは、神話や伝説からイマジネーションを膨らませて、おどろおどろしいフレーバーテキストをそえて……。

って、どこかで見たようなゲームですねぇ。

やっぱり、僕にはそういう才能はないかもしれない。

だから、工場で働いているんだろう。

ミニ◯ンビ! おこづかいほしいのねん!! (「よろしければご支援願います」の意)