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ひろのぶと株式会社

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ひろのぶと株式会社と田中泰延さんの著書に関するnote記事
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記事一覧

立川談笑「令和版 現代落語論」で考える「アダプテーション」

 2023年10月31日、立川談笑著「令和版 現代落語論~私を落語に連れてって~」がひろのぶと株式会社から発売された。立川談笑は、落語立川流所属の落語家で、立川談笑の師匠は立川談志である。  この本を一読して、最初に私の脳裏に思い浮かんだのが、このnoteのタイトルにもある「アダプテーション」という文化批評の理論である。  このnoteでは「アダプテーション」を切り口にして談志の「現代落語論」や「令和版 現代落語論」について、またテレビドラマや音楽等、他のエンターテイメントと

【書評】田所敦嗣「スローシャッター」【ゆっくり】

 2022年12月16日に発売された、田所敦嗣著「スローシャッター」(ひろのぶと株式会社)の紹介動画です。 ■田所敦嗣さんのnote ■ ひろのぶと株式会社 オンラインストア「Hironobu&Co. ONLINE STORE」 p.s. 動画素材の利用についてお許しいただき、ありがとうございました。 【以下は動画の台本です。】 霊「どうも、ゆっくり霊夢です」 魔「ゆっくり魔理沙だぜ」 霊「今日は、2022年12月16日に発売された、田所敦嗣さんの「スローシャッター」

稲田万里と、竹内まりやと。 #全恋

 稲田万里の処女作「全部を賭けない恋がはじまれば」が、2022年10月31日に、ひろのぶと株式会社から発売された。  のっけから、「新年一発」「パイパン事件」という言葉が目に入る。  処女作だけど、セックスと恋愛に関する短編小説という「清純派AV女優」みたいな「処女作だけど、処女じゃない」本である。  「新年一発」は、松方弘樹の著書「きつい一発」のオマージュなのだろうか。多分、違うのだろうが、それに匹敵する位の、「人生、この野郎!」なインパクトを感じる本ではある。  こ

幸運を呼び込む「人生が変わる文章術」【#読みたいことを書けばいい】

 2019年9月現在で第5刷、累計15万部突破した、田中泰延さん初の著書「読みたいことを、書けばいい。人生が変わるシンプルな文章術」(2019/6/13発売、ダイヤモンド社)を読んで、以下のnoteに書評とも随筆とも言い難い長い文章を書いた。  このnoteでわたしは、この本の副題にある「人生が変わる文章術」とは、どういうものなのか、考察しようとした。しかし書いているうちに、18000字を超えてしまったので、このパートだけ抜き出すことにした。  なお、このnote記事でも「

「田中泰延」という巨人の肩に乗る【#読みたいことを書けばいい】

 2019年9月現在で第5刷、累計15万部突破し、8月18日にTBSで放送された「林先生の初耳学」の『3分でわかる!林先生のベストセラー学』でも紹介された、田中泰延さんの著書「読みたいことを、書けばいい。人生が変わるシンプルな文章術」(2019/6/13発売、ダイヤモンド社)を読んで、書評を書いてみた。  この本の中で、田中さんは「だれかがもう書いているなら読み手でいよう」(p.100)と説く。自分としても屋上屋を架す書評は書きたくない。そこで、この本の一節を拝借し「『田中泰