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正しい判断を下すことの大切さ

タイトルをみると、何を当たり前のことを!と感じるかもしれません。
このnoteは主にお金の話を中心に書いていますので、ここでは経済合理的に正しい判断を下すことについて書いてみます。


認知バイアス


認知バイアスについて聞いたことがあるかもしれません。これは、ダニエル・カーネマンとエイモス・トベルスキーによって研究された成果であり、「人が意思決定を行うのは、あらゆる選択肢を検討したのちではなく、個人的な経験や見聞きしたことといった不完全な情報をもとに行われ、選択結果に一定の偏り(バイアス)を含む」というものです。

例えばこういう言葉を口にすることがあったかもしれません。
「直観が働いたんだ」
「よい投資のように思える」
「うまくいきそうな気がする」
「残り物には福がある」

こういった言葉は、つい口にしてしまいがちですが、これこそ認知バイアスといえます。

ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)


ギャンブラーの誤謬とは、確率的にある事象(出来事)が起こり続けたとき、次は、同じ事象(出来事)が起こりにくくなると信じてしまうことです。
例えば、コインを5回投げて、すべて裏が出たとしましょう。
その発生確率は2分の1の5乗ですから、32分の1(約3%)です。
さて、次にコインを投げるときに、5回連続で裏が出たからそろそろ表が出るだろうと考えてしまうかもしれません。
これがギャンブラーの誤謬と呼ばれるものです。
この場合、5回連続で裏が出たからといって、次に表が出る確率は相変わらず2分の1なのです。
あるいは、5日連続で株価が下がったから、そろそろ上がるだろう。
もちろん株価はコインの例のように単純ではありませんが、このように考えがちではないでしょうか。

正しい判断を下し、実行することの大切さ


認知バイアス、ギャンブラーの誤謬の紹介で、思い当たる節があるかもしれません。
人は必ずしも経済合理的に判断を下しているわけではなく、直観に頼った判断をしがちなのではないかと思います。
もし、経済合理的に判断しているとするならば、
なぜ、宝くじ売り場に行列ができるのでしょうか。
なぜ、市場全体に投資する株式のインデックス投資がよいと分かっていても、色々な投資に手を出してしまうのでしょうか。
なぜ、多くの人が成果を挙げている節約法が実行できないのでしょうか。

人は合理的に判断できるけれども、頭を使うことをできるだけ避け、直観的、感情的に意思決定する方が楽だからでしょう。
私にも経験がありますが、毎月決まった日に決まった額をインデックス投資をすると決めても、たいてい金額を変更させたり、積立を辞めてしまったり、別の投資に手を出してしまうものです。

しかし、人は合理的に物事を考えることができます。
直観や感情に逆らうことは、ある種の気持ち悪さを伴いますが、それに耐えて継続した先にしか見えない景色があるのではないかと思います。
私もまだまだ道半ばですが経済的自由、自立のために頑張っていこうと思います。
今日もここまで読んで頂いて感謝します。


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