【卓球】レシーブのコツと練習方法について
本記事は「TACTIVEのお悩み相談室」の動画を文字起こしをしたものになります。
今回は「レシーブ時の回転の判断」がテーマになっており、両面に裏ラバーを使用している西田コーチとバック面に表ラバーを使っている松井コーチの対談になります。
レシーブで回転を判断するためのポイント
西田: 本日のお悩み相談者はケンさんからで、今回のお悩みは「レシーブの回転の判断が難しいです。レシーブの時に見るポイントなどあれば教えてください」という内容のお悩みが届いています。今、松井さんすごい頷いてますけど、どうしましたか?
松井: 自分もレシーブが苦手なんで、すごい気持ちがわかるなぁと思いました。
西田: もう解決の話になっちゃうんですけど、松井コーチの場合は、苦手でも多分返したりできてると思うんですね。その時に注意してるポイントはなにかあるんですか?
松井: そうですね、まずはやっぱり相手がどういうサーブを出して来るかっていう所を、見ないことには始まらないので、まずは相手がサーブを出す時に、ラケットに当たる瞬間をとにかく一番よく見るようにしています。次に、相手のラケットの角度を見る、そこからさらにボールがどういう軌道で出てくるか、なので、ラケットからスイング、さらにその先のボールまでっていう所は、もうめちゃくちゃ集中して見てます。
西田: 本当に集中して、インパクトとかを見る感じなんですね。
松井: そうですね。やっぱり人によってサーブの出し方やスイング方法が違うと思うんですけど、結局は打ち終わりを色々変えたとしても、当たる所っていうのは一緒なので、相手のフォームがどうであれ、とにかくラケット面と出てきたボールっていうところを見てます。 西田コーチはレシーブの時はどうしてますか?
西田: そうですね、僕も正直そこまでレシーブは得意じゃなくて、松井コーチと同じで苦手なんですね。それに、見るポイントだったりとかも、ほとんど一緒ですね。ただ、以前他のコーチと話した時は少し違う見方が出ました。
松井:どんな見方だったんですか?
西田: 他のコーチと話した時は、インパクトも見るけど、全体的な雰囲気や動作みたいなのを見てますっていうコーチもいて、松井コーチは、当たる瞬間の手元を集中して見るっていう話だったんですけど、そのコーチは本当に全体を大きく見てるらしいです。例えば当たる瞬間も、体の動作とかで長短をちょっとイメージしたりとか。そういう方とかもいて、なんかレシーブって深いなって、すごいと感じた部分がありました。
松井: そうですね。確かに言われてみると、その雰囲気っていうのも、知らず知らずに、感じるようにはしてる気もしますね。その試合の中の流れでも、なんとなくそろそろ短いの来るかなとか、そういう所は雰囲気が漏れてるような時もある気がしますね。
まあとにかく、初見だとやっぱりレシーブはなかなか難しいと思うんですけど、できるだけ雰囲気も感じ取れるようになると判断は早くなる気がしますね。
レシーブ力を養うための練習方法
西田: その回転を判断できるようになるために、何かおすすめな練習方法とかってありますか?こういう練習してるよ、みたいなのあれば教えてほしいです。
松井: 自分自身がやってたことだと、もうとにかくコーチやチームメイトの方とレシーブ練習をしてましたね。やっぱり同じような回転と言っても回転量が違かったり、上回転や横回転が強かったり、下回転が強い横回転だったりするので、いろんな人のいろんなサーブを取って慣れていくことがまず一番良い練習だと思います。
あとは、そのレシーブの判断のところになるんですけど、逆に自分のサーブ練習をやることで、こういう出し方をすればこういう回転が出るというのが自分の頭に入るんで、同じサーブを相手に出された時に、あのサーブと同じ出し方だからあの回転かなという風な判断もできるようになってくるんじゃないかなと思います。
西田: 確かに、自分で出せるようになるっていうのも早いかもしれないですね。
あと、最近卓球を始めた方に対して、この回転のボールをこう当てたら、こっちに行っちゃうから、こういう角度で当てるみたいな、打ち方があると思うんですけど、その辺もやっぱり一番最初にお伝えしてるんですか?
松井: そうですね。レッスンの時には、順回転だからこっちに飛ぶんで、こっちを狙いましょうとか、逆回転だからこっちを狙いましょうという説明は、最初にお伝えするようにはしてます。
西田: そうですよね。じゃないと、回転が分かってきても、自分が返す方向を間違えて、うまく返らないっていうのは全然ありますもんね。
松井: そうですね、やっぱり横系が入ってくると結構難しいようには感じますね。自分自身もそうですし、お客様にお伝えする時もやっぱり横系の返し方の練習はよくやってる気がします。
レシーブ時に回転が分からないが何とか返す方法
西田: 最後にもう1つ質問があって、ケンさんのお悩みとは、ずれちゃうかもしれないですけど、逆に回転の判断が出来ない時でも、これをしとけばなんとか返るんじゃないか?みたいな返し方ってありますか?
松井: そうですね。まあ、やっぱり横系の話になるんですけど、どちらかに弾かれる方向っていうのが出てくるので、困った時は台の真ん中を狙ってくださいっていう風にお伝えはしますね。
ただ横下とかが入ってくると角度が難しくなってくるので、そういう場合は早い打点で狙おうとせずに、ちょっと曲がってきてしまうんですけど、少し打点を落として、ボールの曲がる軌道をじっくり見てもらって、角度を合わせて台の真ん中を狙いましょうかっていう風にお伝えはしますね。
西田コーチのなんとか入れるレシーブはどんな感じですか?
西田: 僕は、回転をじっくり見て、とりあえずラケット角度を作った後は全部ツッツキですね。下回転系をフリックすると結構ミスしちゃうし、上回転系は角度が合えば、少々浮いてもなんとか収まってくれたりするので、分からなかったら1回ツッツキをやってみてと伝えたりしますね。それで、ツッツキをした時にめちゃくちゃ浮くなら、その回転のサーブの時はさっき浮いたから、じゃあ次はちょっとフリックしてみようみたいな感じで、ミスしたことから学んでくださいみたいな感じでお伝えしますね。なるべく同じミスをしないように、ちょっとやってみてくださいみたいな声かけはしたりしますね。
でも、真ん中に返すってのは、今まで伝えられてなかったですね。勉強になりました。
松井: なるほど。横回転に対して、こう角度を合わせましょうっていう風な伝え方って最初の方だと難しいので、ツッツキだったら、何となくイメージが湧きますね。ツッツキの角度からかぶせるとか、寝かせるとか、その辺につなげやすいのかなと思いました。
まとめ
西田: では、ケンさんに本日のまとめをお伝えします。
レシーブの時には回転の判断は難しいとは思うんですけど、やっぱりボールとラケットが当たる瞬間は、しっかり見るように練習していただくと良いと思います。あと、回転が分からないボールが飛んできた時は、真ん中狙ってレシーブしてみたり、ラケット角度をなるべく合わせツッツキなどをして、まず返すことも本当に重要ではあるので、その辺りを今後は練習の時に取り組んでみてください。
いかがでしたでしょうか。
タクティブでは様々な機会を通して、サービスの向上と卓球のある豊かな暮らしを皆さまに提供してまいります。今後とも卓球スクールタクティブをよろしくお願い致します。
またタクティブの初回体験レッスンのお申し込みはホームページから。皆様のご参加を心よりお待ちしています。
本対談の動画はコチラから!