見出し画像

【全て本音のリアル!!】特殊部隊 その日常から死の覚悟まで

NICKSです。

今日は、誰もが知りたい秘密、「特殊部隊員とはどんな人間」かについて
その一例をお伝えします。

特殊部隊員とはどんな人間か
どんなことを考えているのか
普段はどのような人間なのか
一般の人たちとどう違うのか

この秘密について、特殊部隊を経験した者にしかわからない本音と実情をお話しします。

みなさん、特殊部隊員というとどんなイメージをお持ちでしょうか。

マシーンのような体と心
人間離れした魂の持ち主
何事にも動じない精神
氷のような冷静さ

こんなイメージを持つ人も多いでしょう。

でも、私が海自特殊部隊SBUや他部隊員との交流の経験で、特殊部隊員というのは実はそうではありません。

じゃあどんな人物なのかそれは、結論から言うと、

 普通

です。

何が普通か、それは

 「ある一点」を除くほぼ全て

についてです。

ある一点を除いては、全てが普通なんです。

ほぼ全てが普通の人間と何ら変わりがありません。

ところが、ある一点については明らかに違う。

今日のシークレットは、この「ある一点」です。

特殊部隊員は、確かに体力も精神力も一般の人々に比べれば、かなり高いレベルまで鍛えています。

でも、基本は普通の人間。

休日だって一般の人と同じように、買い物をし、食事をし、遊びに出かけたり、友人や家族と過ごしたりもします。

趣味だってあるでしょう。

泣きたくなる時もあります。

じゃあ、一般の人々と一体何が違うのか。

特殊部隊員は、誰からも見えないところで、誰にも知られることなく
想像を絶する過酷な訓練や任務についています。

訓練自体が命がけの時もある。

不安や恐怖にさらされたり、困難な状況に絶望的な気持ちになることもあります。

そして、どんなにきつい思いをしても、それが

 誰かに褒められることもなく

どんなに素晴らしい実績を上げても

 誰からも賞賛されることがない

これが事実。

出撃の指示が出れば、当然生きて帰れる保証もありません。

でも、任務となれば、瞬間的にスイッチを切り替え、普通から特別へと変わり、己のエネルギーの全てを任務に費やし始めます。

これが、

 ある一点

のシークレットです。

どういうことかというと、特殊部隊員とは、普段はいたって普通でも、訓練や任務に就いた瞬間、普通ではなくなると言うこと。

特殊部隊員とはいえ、初めから肉体も精神も強いワケではありません。
これは、強くなるための訓練をしたから強い。

最初から強いものはいません。

真剣に鍛えた者が強い。

 任務となれば「特別」に変わる 

これが一般の人とは違う、大きな秘密。

かつては私自身も、もともと決して心が強いワケではありませんでした。

幼少時代はいじめられた経験もありますし、嫌なことがあれば落ち込む性質もありました。

受験に失敗したり、パイロットコースから脱落するという屈辱も経験しています。

ただ、目標を持つ限りにおいては、心も体も強くなりたいと言う思いと、自分の人生の目的をしっかり全うしたいという意思から、自分を鍛えることにしました。

自分の隅から隅までを見直し、弱点を改善し、自分の強点は何かを理解して徹底的に伸ばす。

この繰り返し。

以前の「頭のキレる隊員になる方法」の記事で書いた、

 分析、仮説、検証

の繰り返しです。

この分析、仮説、検証のプロセスが、かつてのSBUでの勤務に繋がっています。

私自身が経験した、「最弱から自分を鍛え直すプロセス」を、こうしてみなさんにお伝えしています。

みなさんの中にも、大きな憧れ、夢や希望など、それぞれ描いている目標がある方もいるでしょう。

そんな目標をまだ持ちきれていないという人もいると思います。

中には、すでに大きな挑戦をしたけど失敗し、打ちひしがれている方もいるかもしれません。

今の自分のままではダメだと自己否定を繰り返している人も少なくないでしょう。

でもそれでいいんです。

そこからが始まりです。

始まりから完璧に全てが備わった人間など、どこにもいません。

そして、一度挫折を経験している人間ほど強くなります。

泳げない人間が、一度沈み、プールの底を蹴ってしっかり水面へ浮き上がるようなもの。

しっかりと底を蹴り、力強く浮き上がれば、それだけしっかりと呼吸をすることができる。

じゃあ、特殊部隊員のように、任務において特別になるにはどうしたらいいんでしょうか?

任務に関係した瞬間、特別になるのはどうすればいいか。

任務でなくとも仕事や目標に向かうために特別になるにはどうすればいいのか。

結論から言うと、その方法とは

 マインドセット

です。

マインドセットとは、そのモードに入った瞬間、いつもの自分と異なる自分になると言うこと。

つまり任務遂行や、仕事の完遂、目標の達成のために全てが特化した

 特別な自分になる

ことを意味します。

実際に考えてみてください。

あなたに今、特別な任務が与えられているとします。

その任務を達成するには特別な能力が必要です。

そして、あなたには日頃の過酷な訓練で鍛えた特別な能力があります。

ただ、今の状況で、今のあなた、つまり、普段のあなたのままではこの能力が発揮しきれない。

普段使っている他の能力のスイッチを切って、任務遂行のための特別な能力だけを起動させる必要があります。

必要な能力を集中しなければ、困難を乗り切ることができません。

こんなとき、使わない能力のスイッチを切り、自分のスイッチを切り替えて必要な能力を集中できれば、余計なエネルギーを使うことなく、任務遂行のために全エネルギーを集中できるでしょう。

このスイッチの切り替え、これが

 マインドセット

です。

このスイッチングをしっかりと技術化して、いつでもセッティングできるようにしておけば、自分の能力を発揮できます。

マインドセット自体を意識していない特殊部隊員も多いですが、これは本人が意識していないだけで、訓練や任務の際は必ずこのマインドセッティングを

 無意識に

でも行なっています。

私が現役の頃は、アサルトスーツを着て、レッグホルスターとボディアーマーを着装した時、このセッティングがされていました。

写真:時事通信社

逆にこのマインドセットができないと、いざという時自分の能力を出し切ることができません。

本来持っている能力を使い切ることができなければ、任務、仕事、役割、目標の達成をすることができません。

ここぞという時に力を発揮できない。

いわゆる本番に弱いと言う状態です。

でもちゃんとしたマインドセットができれば、自分の任務に集中し、能力を発揮できます。


この記事を読むあなたも、いろんな状況で実力を試される機会を経験してきたことでしょう。

そしてこれからもあるはず。

それは何も特殊な任務だけでなく、受験だったり、面接だったり、仕事のプレゼンやビジネスの商談かもしれません。

でも、それがどんな状況であれ、あなたが普段からしっかりと能力を伸ばすための努力をしているのなら、その状況は必ず乗り切れます。

大事なのは、必要でない能力を「OFF」にし、使うべき能力を「ON」にして集中できるかどうか。

これがマインドセット。

あなたの能力の全てを発揮できるかどうかは、本番におけるマインドセットにかかっています。

マインドセットができれば、あなたはその究極の場面で必要な能力だけを起動させ、その能力の全てを集中させることができます。

じゃあ、特殊部隊員のような、そんなマインドセットは一体どうやれば
いいのか。

これは誰もが疑問に思うところでしょう。

特殊任務のためのマインドセットは、訓練しなければなかなかできません。

でも逆に、ちゃんと訓練すれば必ずできるようになります。

特殊任務でなくても何でもそうです。

訓練しなければ、必要な能力は手にできません。

でも、今できなくても、訓練してできるようになればいい。

実は、簡単なマインドセット自体はあなたも普段からやっています。

ただ、気がついていないだけ。

例えば、

あなたが車のキーを無くし、それを探しているとします。

探している場所は、普段からあなたがよく目にする場所。

家の中でも職場でも良いです。

このとき、あなたは無くしたキーをイメージしながら、普段の景色を視界に入れているはず。

そして、その視点は普段の物の見方とは違い、キーを見つけるためのモードになっています。

つまり、捜索モード。

探し物を見つけるための視点で、

 いつもと同じ景色を全く違った視点

で捉えています。

探し物に関係がない情報は全てシャットアウトしているんです。

そして、自分の頭の中に浮かぶキーと同じ物体が視野に入ったら、あなたはキーを見つけたと喜ぶはず。

これは、同じ景色なのに

 普段と違う見方をしている

ということ。

つまり、

 状況に合わせて、物の見方を変えている

ということです。

これがマインドセットです。

あなたが普段何気なく見ている景色でも、何か目的があって同じ景色を見れば、その視点は変わる。

これは、ものの見方だけでなく、考え方についても同じ。

モードが切り替われば、目標を達成するための考え方に切り替わります。

達成するための能力が働き始めます。

 他に必要ない能力は全てが遮断される

んです。

探し物ができると言うことは、あなたにはすでにマインドセットの能力が備わっているということ。

目的を達成するための能力だけを起動させ、それを集中させる。

これを意図的に、意識的に行えばいい。

そうすれば、あなたは自分の任務、仕事、役割、目標に集中できます。

これはトレーニングで身につくものです。

確実なマインドセットができれば、本番に弱いと言う人でも、そのイメージを消し去って、真の実力を発揮し始めるでしょう。

もちろん、もともと存在しない実力を本番で発揮することはできません。

そのための努力は普段から必要です。

でも怠らずにしっかりと努力していれば、マインドセットでしっかりと実力を発揮することができます。

SBUに在籍していた頃、私自身一度だけ精神的窮地に陥り、

 生きて帰ってこれないかもしれない

という思いになったことがあります。

普段臆病で警戒心が強く、タフネスについて自問自答の毎日でしたが、
そんな私でも、この時の心境は案外あっさりしたものでした。

任務で死の可能性を感じるとき、人は、「死を覚悟する」という言葉とは
少しニュアンスが違った心境になります。

これは私の個人的な印象なので、万人がそう考えるわけではないでしょう。

ただ、おそらく多くの特殊部隊員はこう考えるのではないでしょうか。

任務での死を意識する瞬間とは案外あっさりしたものです。

その時の心境は、たった一つの思いに至るだけです。

そのたった一つの思いとは、

 そうなったら仕方がない

です。

つまり、任務遂行上、自分の命が尽きてしまったら、それはそれで仕方ないという考え。

「諦め」という言葉に近いですが、なんとなくそれとも違います。

「開き直り」という言葉ともまた違います。

一番しっくりくるのが「仕方ない」という思い。

普段臆病で警戒心の強い私でさえ、こんな心境になるんです。

これは、言い方を変えると、
 
 全力を尽くし、結果をそのまま受け入れる

ということ。

結果として死に至るとしてもそれはそれとして、横に置いておき、今この瞬間に自分が何をどうするかということ。

もったいぶった言い方をすれば、全力を尽くした結果が、どんなものであれ
全てを受け入れるという覚悟とも言えます。

特殊部隊員に限らず、どんな人間も死ぬことは恐ろしい。

人間の本能は、本来は生き残るための行動を促すもので、自ら死ぬようにはプログラムされていません。

だから当然に恐れを感じるんです。

特殊部隊員とは言え、任務以外のことで死ぬとなれば、かなりの恐怖を感じるでしょう。

そんな死に方は本来望んでいないからです。

逆に、「俺には任務で死ぬ覚悟がある」と普段から声高に叫び、他人を批判する人間ほど、いざというとき、まっ先に逃げ出します。

どの世界でもむやみに口を開く人間は信用できません。

逆に、普段からそうしたことを口にせず、自らの役割をしっかりこなす者ほど、いざという時、素直に状況を受け入れます。

結果を受け入れるという考えはどんなことでも大事。

簡単ではないかもしれません。

でも、こういった心境は、普段から能力向上の努力をして、必要なものが何かを見極め、一つずつ身につけていけば意外と自然にできてしまうものです。

自分を鍛えるための正しい考え方と正しい方法で努力する限り、気がついた時には想像以上に高いところまで登り詰めています。

そして、ある特定の分野においては、自分でも知らぬうちに、他者から見れば特別な存在になっているんです。

死ぬ覚悟ができているというより

 そうなったらそれはそれで仕方ない

という心境。

これが特殊部隊員の本音です。

死を恐れない行動という意味では、有名なエピソードがあります。

米海軍特殊部隊、ネイビー・シールズのマイケル・マーフィー大尉は、レッドウィング作戦で3名の部下を抱えながら、100名を超える多くのタリバン兵に囲まれる窮地に陥りました。

仲間の助けを呼ぼうにも、山岳地帯では通信が確保できません。
通信を確保するには、敵に身を晒す、もっとも危険な山頂へ登りでて、無線で救援を呼ぶ必要があります。

こんな中、マイケル・マーフィー大尉は、危険を省みることなく、仲間を救うため、迷うことなく山頂まで這い上がり、無線通信で味方のヘリを呼んでいます。

そして多くのタリバン兵からの銃撃を受け、山頂で命を全うしました。

彼には死への恐怖が全くなかったのでしょうか。

本人に聞いてみなければわかりませんが、私は違うと思っています。

きっと死ぬこと自体に恐怖を感じなかったのではないはず。

でもそれ以上に、救援を呼び、部下を救ってもらうという自分の役割に集中したのではないか…。

これが私の想像する答えです。

これは、

 自分の役割を理解し
 目標を達成するための能力だけを起動させ、
 自分のやるべきことに集中し
 それ以外は考えない

という境地以外の何物でもありません。

このご時世では、己の命を捨て、仲間に奉仕すると言う考えには賛否両論があるでしょう。

それでも、マイケル・マーフィー大尉の行為は、その状況に適した、最も必要な行動にマインドセットし、集中したからできた、最強の行動だったのではないでしょうか。

マイケル・マーフィー大尉(引用元:Wikipedia)

特殊部隊員は人間として特別なのではありません。

人間らしさを失えば、チームメイトを思いやり、互いに信頼し合うつながりを保つことができません。

ただただ、任務遂行を可能にする訓練に励み、自分の弱点を冷静に把握し、心と技術を鍛えて、能力をいつでも使える状態に整えておく。

そして、必要な状況になれば、マインドセットし、必要な能力を起動させ、滞ることなく存分に発揮する。

これは、訓練の積み重ね得られるもの。

何度も言いますが、最初から強い人間など存在しません

 鍛えた人間が強い

んです。

大事なのはあなたがそれを目指すか目指さないか。

そして何のために成長するのか。

この目的を明確にしておくことが大事。

目的がしっかりしていれば、決して迷うことがありません。

こうしている今も、特殊部隊員は

 誰からも見えないところで
 誰にも知られることなく
 想像を絶する

過酷な任務についています。

あなたの人生の中でも、努力が賞賛されないことは、数多くあるでしょう。

でも目的を見失わない限り、あなたは確実に前進しています。

マインドセット力を高め、困難の中でも自分の能力の全てを発揮し、普段の努力を結果に変えてください!

必ず豊かな未来が開けます。

あなたの活躍を心から応援しています。!


タクティカル・レジリエンス・テキスト

セルフトレーニングが可能な自己改革テキスト
〜タクティカル・レジリエンス・トレーニング〜

6MB版

22MB版

YouTube


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?