【岐阜・海津】日本にこんなところがあったのか、おちょぼ稲荷オール夜市|気ままな旅日記
3年ほど前、友人に連れられ、月末のみ夜通し夜市を開催している街にいったことがある。千代保稲荷、通称おちょぼ稲荷。
両サイドに河原屋根の飲食店がづらりと並び、夜中までやっている門前町。
お稲荷さんがあるだけで周りは観光地でもなんでもなく、暗闇の中にその通りだけ赤ちょうちんやオレンジ色の光を放っていて、人だかりもより一層だった。台湾の夜市を彷彿とさせる、昭和の市場を想像させるそんな街でなんだかエモかった。アクセスが悪く、一生のうちもう一度行くことはないだろうけど、なんだか不思議な空間に千と千尋の世界に飛び込んだような感覚だった。ここならでは、おちょぼグルメもあり、小トリップにはもってこいかもしれない。
お稲荷さんがあるのだから一度参拝。奉納するのは、お賽銭ではなく、お揚げさん?!お稲荷さんか!!
さてさて、終電まで飲み明かそう。おちょぼグルメはいくつかあるが。ソースがたっぷりの揚げ物と瓶ビール。言うまでもない、たまらん。老舗串カツ屋玉家には、有名な黄金のトイレがあるらしく、拝見。
エンジンがかかった友人は、おもむろに甚兵衛を買い、着替えた。一緒に歩くのが恥ずかしいが夏の風情を感じた。
おちょぼグルメふたつめは、食べられることを初めて知った。川魚。
そう、なまず。
いやぁーなまず、かーーーー。
と思いながら、気づいた時にはお店の木の椅子に座り、冷酒を片手に焼きあがるのを待っていた。すこし苦みがあったけれど、想像よりおいしくて何よりも日本酒がめちゃめちゃ進んだ。
何軒かはしごをし、ほろ酔いになりながら、田舎の夜風にあたりながらタクシーを呼んでまった。こんな酔い通りなのに、夜中に渋滞が起きるのが、不思議だ。ここは無法地帯なのか?あまり言及しないでおこう。電車に乗って山をいくつか超えつつうたたねしながら街にもどった。
こんなご時世。シャッター通りになってないことを祈るばかり、