【テーマ・デッキ解説#2】マテリアクトル×ARG☆Sをすこれ
どうも、タコです。と申します。
先日遊戯王最新弾の"SUPREME DARKNESS"が発売されました!
さて、今回は新弾にて新たに登場した「ARG☆S」について解説していきます。
「ARG☆S」ってなに?
まずテーマについて簡単に解説します。
「ARG☆S」は"SUPREME DARKNESS"にて初登場したテーマで、現状テーマ唯一のモンスターである「ARG☆S-栄冠のアドラ」を筆頭に、3種類の永続罠カード。そしてフィールド魔法の全5種類のカードで構成されてます。
永続罠カード達は共通で自身をモンスターとして特殊召喚できる効果、逆に永続罠に戻る効果を持っており、更に個別で追加効果を持っています。
この3種類の永続罠カードを駆使しながら戦っていくのが「ARG☆S」というテーマです。
純構築は厳しい
早速デッキを紹介するにあたってあらかじめ伝えておきますが…純構築は厳しい!
先述した通り、テーマカードが現状メインデッキに入る5種類しかなく、これだけで1つのデッキにまとめ上げるのはなかなかの至難です。
なので今回は「ARG☆S」と相性のいいカードを組み合わせてデッキを作っていきます。
そして私が「ARG☆S」と相性がいいと注目したカードはこちらです。
「M.X-セイバー インヴォーカー」です!
X素材を1つ取り除くことで戦士or獣戦士族・地属性・レベル4のモンスターをデッキから特殊召喚できる効果をもっています。
「ARG☆S」の初動となる「ARG☆S-栄冠のアドラ」が戦士族・地属性・レベル4なのでこのカードからアクセスすることができます。
「M.X-セイバー インヴォーカー」がランク3のXモンスターなのでランク3を作りやすいテーマと合わせていきます。
そして今回注目したテーマがこちら。
「マテリアクトル」です!
通常モンスターを使ってランク3エクシーズを作るのが得意なテーマで、こちらも同パックで新規をもらい、下級モンスターが全て1枚初動になってようやくまともに戦えるようになったテーマなので今回は「マテリアクトル」と混ぜた構築を紹介します。
デッキレシピ
詳細は下記のリンクより(遊戯王カードデータベースに飛びます。)
※フリー対戦を目的に作っており、大会環境は考慮していませんのであらかじめご了承ください。
採用カード解説「ARG☆S」
ここからは採用してるカードを紹介していきます。
まずは「ARG☆S」のカードから
「ARG☆S-栄冠のアドラ」…3枚
「ARG☆S」唯一のモンスターです。
③の効果が非常に強力で、フィールドから除外することで「ARG☆S」永続罠カードを2枚まで表側表示で置くことができます。
「ARG☆S」はこのカードが無いことには展開が始まらないので3枚採用しています。
「ARG☆S-紫電のテュデル」…3枚
ここからはテーマ永続罠カード3種の紹介です。
この3種のカードは共通して
・魔法&罠ゾーンに存在する限り適応される永続効果
・自身を魔法&罠ゾーンから効果モンスターとして特殊召喚する効果(発動条件は異なる)
・モンスターとして特殊召喚されてる場合に魔法&罠ゾーンに戻る効果
を持っています。
「ARG☆S-紫電のテュデル」は魔法&罠に存在する限り、戦士族モンスターの攻守が500アップし、手札を1枚捨てることで特殊召喚しながらデッキから「ARG☆S」カードを1枚手札に加えることができます。
特殊召喚する条件が3種の中で一番緩く、サーチもついて扱いやすいので3枚採用してます。
「ARG☆S-屠龍のエテオ」…2枚
「ARG☆S-屠龍のエテオ」は魔法&罠に存在する限り、戦士族に効果破壊耐性を付与し、相手が効果を発動した時に特殊召喚ができて「ARG☆S」モンスターが除外されている場合、フィールドのカードを1枚手札に戻すことができます。
特殊召喚する条件が相手依存にはなりますが、3種類の永続罠カードの中で唯一妨害効果を持っており、対象に取らないバウンスと質の良い妨害を構えることができます。
「ARG☆S-飛燕のカパネ」…1枚
「ARG☆S-飛燕のカパネ」は魔法&罠に存在する限り、戦士族に戦闘破壊耐性を付与し、モンスターゾーンに永続罠カードが存在する場合に特殊召喚ができて「ARG☆S」モンスターが除外されている場合、更に500回復します。
3種類の永続罠カードの中で正直一番効果が地味ですが、展開で使用するので1枚採用しています。
「ARG☆S-HomeStadium」…1枚
1000LP払うことで墓地・除外状態の「ARG☆S」カード回収、永続罠が特殊召喚されるたびに500ダメージ、永続罠が効果を発動した場合に表側表示カード1枚の効果無効と、これ1枚でやれることが多く、どの効果も非常に優秀です。ただ初動にはならないため今回は1枚のみ採用です。
ライブ会場ぽいフィールド魔法で、効果ダメージを与える効果があるので個人的に「トリックスター・ライトステージ」を彷彿とさせます。
採用カード解説「マテリアクトル」
次に「マテリアクトル」のカードを解説します。
「マテリアクトル・ギガドラ」…3枚
初期組のマテリアクトル。
起動効果で手札を1枚捨てることで手札・デッキからレベル3の通常モンスターを特殊召喚します。捨てた手札が通常モンスターの場合は代わりに「マテリアクトル」モンスターを特殊召喚できます。
「マテリアクトル・エクサレプト」…3枚
手札を1枚捨てることで自身を特殊召喚しながらデッキ・墓地から通常モンスターを加えます。
また、手札から捨てることでランク3Xモンスターの攻撃力をターン終了時まで1500アップさせる効果を持っています。
召喚権を使わずにフィールドに出てこれて、ついでに通常モンスターをサーチできるのは偉いですね。
「マテリアクトル・ゼプトウィング」
自分フィールドに「マテリアクトル」カードが存在する場合に特殊召喚する効果、召喚・特殊召喚・リバースした場合にデッキから「マテリアクトル」カードを手札に加え、墓地からレベル3通常モンスターを手札に加えるか特殊召喚する効果をもっています。
現代において、リバースした場合にも効果が発動するのは珍しいですね。
「マテリアクトル・エクサガルド」…2枚
X素材を1つ取り除くことでデッキから「マテリアクトル」モンスターを特殊召喚するか、「マテリアクトル」魔法・罠をサーチすることができます。
また、相手がモンスターを召喚・特殊召喚した場合にX素材としている「マテリアクトル」カードを含むカード2枚までを手札に加え、墓地に通常モンスターが存在する場合は更にフィールドのカードを1枚手札に戻す効果をもっています。
展開補助と妨害が構えられる優秀な「マテリアクトル」Xモンスターです。
「ARG☆S」と「マテリアクトル」を混ぜる理由には「M.X-セイバー インヴォーカー」の他にもこのモンスターの存在が大きいです。
後述する「原質の炉心溶融」の効果によりデッキの様々なカードをX素材に仕込むことができ、②の効果で間接的にサーチを行うことができます。
「原質の炉心溶融」
デッキの上からカードを6枚めくり、その中から「マテリアクトル」カード1枚を加え、その後ランク3のXモンスターが素材としているカード1枚を手札に加える効果と自分のXモンスターが効果を発動した場合に自分のデッキの一番上のカードを「マテリアクトル」Xモンスターの素材にする効果を持っています。
このカードはデッキの上をめくって「マテリアクトル」を手札に引き込みやすくするカードですが、本質はそこではなく残りを好きな順番でデッキの上に戻すところです。
デッキの上を操作することで②の効果で狙ったカードを先述した「マテリアクトル・エクサガルド」のX素材にして関節的にサーチしたり、「エクシーズ・アーマー・トルピード」で確実に手札に加えることができます。
とはいえやはり動けなければ仕方ないので、少しでも初動にアクセスしやすいように3枚採用です。
「原質の臨界超過」…1枚
モンスター・魔法・罠カードの効果が発動した場合に「マテリアクトル」XモンスターのX素材を1枚手札に加えることで発動を無効にし、その後手札に加えたカードの種類によって様々な効果が適応されます。
あらゆる効果の発動を無効にすることができる「マテリアクトル」カウンター罠です。
一応モンスターを手札に加えた場合はデメリット効果がありますが、それも気にならないくらいに罠の効果が非常に強いです。(というか逆に魔法・罠を加えた場合はメリット効果ですし)
採用カード紹介「テーマ外」
そしてテーマ外で相性のいいカードを紹介します。
(「M.X-セイバー インヴォーカー」は紹介済なので割愛します。)
「ジェネクス・コントローラー」…1枚
「マテリアクトル」展開で使用するレベル3通常モンスター枠です。
正直、レベル3通常モンスターだったらなんでもいいです。
強いて「ジェネクス・コントローラー」の利点をあげるとするならチューナーなのでシンクロにつなげることができるのと、「ジェネクス・ウンディーネ」と合わせて使えば面白いことができそうかなーくらいです。どっちも採用してないんですけどね
研究のしがいはありそうです。
「苦紋様の土像」…1枚
効果モンスターとして特殊召喚できる永続罠カードで、自身以外にモンスターゾーンに罠カードが存在する限り効果の対象にできない効果と、このカードがモンスターゾーンに存在する状態で魔法&罠ゾーンのカードが特殊召喚された場合にフィールドのカード1枚を対象にとって破壊する効果をもっています。
永続罠カードを駆使する「ARG☆S」と相性がよく、破壊効果には1ターンに1度の制約がついていないため、1ターンに複数回効果を発動することができます。
後述する「影法師トップハットヘア」から安定してデッキからセットすることができるので1枚採用しています。
「アーマード・エクシーズ」ギミック
・「アーマード・エクシーズ」…1枚
・「フル・アーマード・エクシーズ」…1枚
・「エクシーズ・アーマー・フォートレス」…1枚
・「FA-ダーク・ナイト・ランサー」…1枚
もはやエクシーズを使うならこれと言うくらいにはメジャーになったギミック。
効果を使った「M.X-セイバー インヴォーカー」に「エクシーズ・アーマー・フォートレス」を重ねてX召喚→効果で「アーマード・エクシーズ」「フル・アーマード・エクシーズ」をサーチ→重ねて「FA-ダーク・ナイト・ランサー」をX召喚して使用してきます。
このギミックを使うことで「ARG☆S-紫電のテュデル」の手札コストの供給、「FA-ダーク・ナイト・ランサー」でコストで捨てた「エクシーズ」カードの回収、それに伴って「原質の炉心溶融」の②の効果を誘発することができます。
「アーマード・エクシーズ」による戦闘補助もできるので本当にやれることが多いです。
「クロノダイバー・リダン」
言わずとしれた汎用ランク4エクシーズです。
「ARG☆S」永続罠カード達は全てレベル4なのでこのカードをX召喚することができます。
取り除いたX素材によって効果が変わるのですが、罠カードを取り除いたときの効果が一番強くて、相手フィールドの表側表示のカード1枚を選んでデッキの一番上に戻します。
普段であれば罠カードをX素材にするのはひと工夫必要ですが、「ARG☆S」であれば確実に罠カードをX素材にすることができるのでオススメです。
「影法師トップハットヘア」
L召喚した場合に自身をモンスターとして特殊召喚する効果をもつ永続罠カードを1枚デッキからセットします。
このカードから先述した「苦紋様の土像」や「ARG☆S」永続罠カードにアクセスすることが可能です。
また、魔法&罠ゾーンのカードが特殊召喚された場合に相手の魔法・罠カードを1枚破壊できるのも強みです。
展開例
最後にこのデッキの展開例を簡単に紹介します。
「マテリアクトル」下級モンスター1枚から動くことが可能ですので、今回は例として「マテリアクトル・ギガドラ」1枚からの展開をしていきます。
「マテリアクトル・ギガドラ」+手札コスト1枚
最終盤面はこのようになります。
「マテリアクトル・ギガドラ」を召喚。効果で手札を1枚捨てて「ジェネクス・コントローラー」を特殊召喚。
「マテリアクトル・エクサガルド」をX召喚。効果でX素材を取り除き「マテリアクトル・ゼプトウィング」を特殊召喚。(X素材は必ず通常モンスターを取り除いてください)
「マテリアクトル・ゼプトウィング」の効果発動。「原質の炉心溶融」を手札に加えて、墓地の「ジェネクス・コントローラー」を特殊召喚。
「M.X-セイバー インヴォーカー」をX召喚。効果でデッキから「ARG☆S-栄冠のアドラ」を特殊召喚。
「ARG☆S-栄冠のアドラ」を除外して効果発動。デッキから「ARG☆S-紫電のテュデル」「ARG☆S-飛燕のカパネ」を表側で置く。
「M.X-セイバー インヴォーカー」の上に重ねて「エクシーズ・アーマー・フォートレス」をX召喚。効果でX素材を2つ取り除き、デッキから「アーマード・エクシーズ」「フル・アーマード・エクシーズ」を手札に加える。
「エクシーズ・アーマー・フォートレス」の上に重ねて「FA-ダーク・ナイト・ランサー」をX召喚。
「アーマード・エクシーズ」を捨てて「ARG☆S-紫電のテュデル」の効果発動。自身を特殊召喚し、デッキから「ARG☆S-HomeStadium」を手札に加える。
「ARG☆S-HomeStadium」発動。
「ARG☆S-飛燕のカパネ」の効果発動。自身を特殊召喚して500回復。(処理後、「ARG☆S-HomeStadium」の効果で相手に500ダメージ)
「ARG☆S-紫電のテュデル」「ARG☆S-飛燕のカパネ」で「影法師トップハットヘア」をL召喚。効果でデッキから「ARG☆S-屠龍のエテオ」をセット。
「原質の炉心溶融」を発動。そのまま①の効果を発動。あれば「マテリアクトル」カードを手札に加え、デッキの一番上を操作。
「FA-ダーク・ナイト・ランサー」の効果発動。墓地から「アーマード・エクシーズ」を手札に加える。
「原質の炉心溶融」の②の効果発動。デッキの一番上のカードを「マテリアクトル・エクサガルド」のX素材にする。
1000LP払って「ARG☆S-HomeStadium」の効果発動。「ARG☆S-紫電のテュデル」を手札に加えてそのままセット。
「フル・アーマード・エクシーズ」をセット。
〜相手ターンにできること〜
「ARG☆S-HomeStadium」による、永続罠カードが特殊召喚される度に500ダメージ。
「ARG☆S-HomeStadium」による、永続罠カードがモンスターゾーンで効果を発動した場合に相手の表側表示カード1枚を対象に効果無効。
「ARG☆S-紫電のテュデル」による、特殊召喚&「ARG☆S」カードサーチ。
「ARG☆S-屠龍のエテオ」による、相手の効果が発動した時に特殊召喚&フィールドのカード1枚バウンス。
「マテリアクトル・エクサガルド」による、相手のモンスターが召喚・特殊召喚された場合に「マテリアクトル」カードを含む自身のX素材を2枚まで手札に加える&フィールドのカードを1枚バウンス。
「原質の炉心溶融」による、Xモンスターが効果を発動した場合に自分のデッキの1番上を「マテリアクトル」XモンスターのX素材にする。
「影法師トップハットヘア」による、魔法・罠ゾーンのカードが特殊召喚された場合に相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象にとって破壊。
「フル・アーマード・エクシーズ」によるX召喚。(「ARG☆S-紫電のテュデル」と「ARG☆S-屠龍のエテオ」で「クロノダイバー・リダン」をX召喚。「ARG☆S」永続罠カードの魔法・罠ゾーンに戻る効果にチェーンして発動すれば処理後に「ARG☆S-HomeStadium」の効果が誘発します。)
「クロノダイバー・リダン」による、罠カードをX素材から取り除いて相手フィールドの表側表示カードを1枚デッキの上に戻す。
「フル・アーマード・エクシーズ」による、墓地から除外して自分フィールドのモンスターに墓地のXモンスターを装備。
10に反応して「FA-ダーク・ナイト・ランサー」の相手フィールドのモンスター1体をX素材にする。
以上が「マテリアクトル・ギガドラ」1枚からできる展開です。
これに加えて「原質の臨界超過」や「苦紋様の土像」等、手札次第ではさらに強固なフィールドを作ることが可能です。
また「フル・アーマード・エクシーズ」のX召喚する効果は「深淵に潜む者」など相手によってX召喚先を変えるといいですね。
さいごに
ここまで読んでくださりありがとうございます!
「ARG☆S」はもちろん、「マテリアクトル」も非常に面白いギミックを持ったテーマですので是非ともこの機会に組んで遊んでみてください!
どちらのテーマもまだ新規が登場する可能性がありますし今後の展開が楽しみですね。
また次回の記事も読んでください。では!