【登山記】山梨百名山の中で最も低い山 白鳥山
秋晴れの気持ち良い天気の中、今日は身延線の芝川駅から見える山、山梨100名山の一つ 白鳥山を登ってきました。
秋晴れと書きましたが、つまり結構気温が上がり、頂上まで樹林帯で日が直接当たらなくとも、結構な汗をかきました。
芝川駅から、歩くこと30分程度で、本成寺という日蓮宗のお寺につきます。このお寺は、元々違う宗派だったのが、日蓮に論争を挑み、その後日蓮宗になったとか。そんな豆知識を語りながら、本日も、いつもの山行メンバーで登っていきました。
登山口の看板では、約1時間10分とあります。
登山道着が10時半くらいでしたので、予定では休憩を入れても12時には山頂の見込みでしたが・・・意外ときつい山でした。
中腹には、七面山を礼拝するお宮の跡があります。七面山は、法華宗徒の聖地。
詳しいことは分からないのですが、麓のお寺が日蓮宗系であることから、その門徒の方が整備された礼拝のためのお宮だと思います。富士見台という場所がありましたが、実際は木々にさえぎられて富士は見えず・・・。
写真を揚げましたが、地元の有志の方が復興されて、このような簡素な鳥居が立てられており、その素朴さが信仰の深さを逆に思い起こさせる不思議もあります。
私たちも、七面山の女神を思い浮かべながら、手を合わせて山行の無事を祈りました。
さて、そこからもずっと樹林帯を歩いていきます。
基本的にはひたすら登り。先日の大雨のせいか、登山道はところどころ荒れています。
そして、酷いのが蜘蛛の巣。おそらくこの日は、先行する登山者がいないのでしょう。ものすごい数の蜘蛛の巣があり、枝でそれを払いながらの登山でした。
記述を忘れていましたが、この山は「ヤマヒル」で悪名高い山であるようです。今回の山行企画者から、再三にわたりヒル対策グッズの準備を呼びかけられていたので、私もいろいろ調べ、ちょうど家にあった「ハッカ油」を用意しました。
これが功を奏したのか、ヤマヒルの被害には一切出会うことなく、登りきることが出来ました。
このハッカ油を使ったよかったのは、本来の効果である清涼感。服に吹きかけてしばらくすると、肌に少し触れるらしくスーっと体に清涼感が走ります。これがここちよい。
かなり暑かったので汗は噴き出るのですが、身体はスーッとするので、だいぶ楽になりました。
さて、道標が残り1キロを指したところで、地図アプリをみると山頂まで1時間とあります。
・・・結構予定よりも遅れています。
今回の山行メンバーは、私以外は、実は私の父と同じくらいの世代の方々。もちろん山慣れしている方々ですが、体力的には私の方がやはりある・・・というわけで、予定時間には到着できず山頂には13時ごろの到着でした。
山頂は、これも地元の方の整備なのか、「恋人の聖地」が刻まれた石碑や鐘がありました。
確かに、晴れの日は富士山が素晴らしく見える好展望地です。ちなみに、ここは武田軍の狼煙台があったところで、甲府の躑躅ヶ崎(信玄の居城)から見えたとのことです。
この日は、残念ながら回りは晴天ながら、富士山の中腹には雲がかかっており、てっぺんだけ覗かせていました。これはこれで風情があっていいのですが。
食事をとって、下山。
予定では、15時までには下山し、芝川駅から温泉や慰労会の予定でしたが、登りがきつければ、下山はさらにきつい!
ゆっくり下り、予定の15時47分発の芝川駅発には間に合わないことが判明。次の電車は17時21分とおよそ1時間半後・・・。
焦らずゆっくり下り、無事駅に戻りました。
当初の予定よりもかなりきつかった白鳥山でしたが、それはそれでよい思い出になりました。
そうそう、今回は、山梨100名山の中でもっとも低い山とあったので、甘く見て運動靴出来てしまったのですが、大いに後悔しました。もし、この記事を読んで、登ろうと思われた方! ヤマヒル対策と共に、登山靴とステッキを用意された方がよいですよ。
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