電力06 風力発電
電験3種の試験では毎年だいたい
水力発電は1〜3問
火力発電は2〜4問
原子力発電は1問
その他発電から1問
が出題されており
うちどれか1問はB問題なので、
これらで30〜40点分程度は出る計算になる。
発電をマスターすれば合格基準点の半分はクリアとなる。
発電分野でまだ触れてない「その他発電」には
・コンバインドサイクル発電
・太陽光発電
・燃料電池
・風力発電
・地熱発電
・バイオマス発電
などがあり、幅広い中から1問なので、
試験対策として取り組むにはやや効率が悪い。
今回はその中から理論的に覚えられる
風力発電について少しだけ。
風力発電は、風のもつ運動エネルギーを
風車の回転に変えて発電する。
風の持つ運動エネルギーが大きいほど、
発電量は多くなる。
ここで、運動エネルギーは½mv²で表される。
mは単位時間あたりに風車を通過する風(空気)の質量のことで、空気の密度をρ[kg/m³]、風車の受風面積をA[m²]、風速をv[m/s]とすると、
m=ρAv[kg/s]
と表せる。これより風力発電の出力をPとすると、
P = ½mv² = ½ρAv³
となり、風力発電の出力は「風速の3乗」に比例することがわかる。
ちなみに½ρAv³の単位は、
[kg/s]×[m²/s²]=[kg・m/s²×m/s]
=[N・m/s]
=[J/s]
=[W]
となり、ちゃんと出力の単位となる。
mがただの質量[kg]ではなく、「単位時間あたりに風車を通過する風(空気)の質量」[kg/s]であることがポイント。
(自分は単位を合わせて確認するので、こういうところは結構大事)
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