H26 問15 水力発電の計算

水力発電に関わる公式を使う計算問題

(a)
流量Q[m³/s]は管の断面積A[m²]と流速v[m/s²]の積で求められる。
A点の管の断面積は、内径が1.2mなので、
 A=πr²=3.14×(1.2/2)²=1.1304[m²]
これより、
 Q=Av=1.1304×5.3 ≒ 6[m³/s](4)

(b)
水車の出力P[kW]は
 P=ρgQHη[W]
ここで、
 ρ=1000[kg/m³]
 g=9.8[m/s²]
 Q=6[m³/s]((a)より)
 η=88.5%
また、
 H=h+p/ρg+v²/2g
  h=0
  p/ρg=3000×10³/1000/9.8
     ≒306.1
  v²/2g=5.3²/2/9.8
     ≒1.4
よって、
 H=306.1+1.4=307.5[m]
以上より、
 P=ρgQHη
  =1000×9.8×6×307.5×0.885
  =16,001,685[W]
  ≒16,000[kW](4)

おまけ
『p/ρg』の単位
水圧pの単位は
 [Pa]=[N/m²]=[kg・m/s²/m²]
と表せるので、
水の圧力による水頭p/ρgの単位は
 [kg・m/s²/m²/kg/m³/m/s²]=[m]
となる。
速度水頭も同様に[m]となる。
(計算は簡単なので省略)

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