電力14 架空送電線の振動

架空送電線は細長いので、さまざまな要因で振動し、それによって電線同士が接触してショートしたり、応力を受けて損傷してしまう。
今回は、振動の種類について簡単にまとめる。

「微風振動」
電線に向かって緩やかに風が吹くと、風下側にカルマン渦と呼ばれる気流の乱れが生じて発生する振動。
径間が長くて張力が大きいほど発生しやすい。

「ギャロッピング」
電線に付着した氷雪に風が当たることで電線が大きく振動する現象。
馬がパッパカ走るように大きく振動することから名付けられたのだろう。バスケットボールのギャロップステップと同じ語源と思われる。

「スリートジャンプ」
電線付着した氷雪が落下した反動で、電線が跳ね上がる現象。跳ね上がるのでジャンプ。

「サブスパン振動」
スペーサで区切られた区間のことをサブスパンといい、風の影響によりこの区間で起きる振動のこと。微風振動との違いがよく分からないけれど、恐らく微風振動よりは強い風で起こるもののことだろう。

「コロナ振動」
雨が降って電線に水滴がついた状態でコロナ放電が発生した際に水滴が飛ばされ、その反動で電線が振動すること。
状況が想像しづらいけれど、名前の通りなので迷うことは無さそう。

とりあえずこんなところで、問題に行ってみる。

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