H25 問13 配電線路の電圧降下

配電線路の電圧降下について、
まずは単純な問題から。

三相3線式なので、電圧降下の公式は、

 Vʟ=√3•I(r•cosθ+x•sinθ)

S-A間とA-B間で流れる電流の値が異なるので、それぞれに分けて考える。

<S-A間>
電流IはA点とB点の負荷電流の合計となるので、
 I=150+100=250[A]

抵抗とリアクタンスは1kmあたりの値が与えられており、距離も1kmなのでそのまま使える。

 r=0.3[Ω]
 x=0.2[Ω]

力率(遅れ)が0.8と与えられているので、
 cosθ=0.8
 sinθ=√(1²-sin²θ)
    =√(1-0.8²)
    =0.6

これより、S-A間の電圧降下をVʟ₁とすると、

 Vʟ₁=√3 × 250(0.3 × 0.8+0.2 × 0.6)
   =155.88[V]・・・①

<A-B間>
S-A間と同様にして、A-B間の電圧降下Vʟ₂を求める。

 Vʟ₂ =√3 × 100(0.3 × 0.8+0.2 × 0.6)
   =62.35[V]・・・②

①•②より、S-B間の電圧降下Vʟは、

 Vʟ=Vʟ₁+Vʟ₂
   =155.88+62.35
   =218.23[V]

電源S点の線間電圧Vsが6,900[V]なので、B点の電圧Vʙは、

 Vʙ=Vs-Vʟ
   =6,900-218.23
   =6,681.77[V]

よって、一番近い(3)が正解。

これくらいは確実に解けるように。
次からはこれの応用問題をいくつか解いてみる。

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