H25 機械 問5 三相同期電動機の始動方法

同期電動機は、始動時には回転子が静止しているので回転速度は0である。
この状態で固定子に三相交流を流して回転磁界を発生させても、回転子は回転磁界に追従できず、トルクも0のままとなる。
なので、同期電動機を始動するためには回転子を別の方法で回転させる必要がある。

(ア)(イ)(ウ)
一つ目の方法は、回転子の磁極面に巻線を設置することで、回転磁界により誘導電動機のように始動トルクを発生させる方法。
この回転子の磁極面に設置する巻線を制動巻線という。
この制動巻線に、回転磁界による誘導起電力を生じさせることでトルクが得られる。これは、誘導電動機の回転子導体と同じ働きである。
そして、この始動方法を自己始動法という。

(エ)
自己始動法において最初に電圧を加えるのは、誘導電動機と同様に固定子巻線である。

(オ)
始動時に他の誘導電動機や直流電動機を利用するのは、始動電動機法である。

よって、(1)が正解。

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