R2 問10 架空送電線路

(ア)の線路定数は、送電線路の電圧、電流、力率や気象条件によらない定数のことで、以下の4つがある。

・抵抗
・インダクタンス
・静電容量
・漏れコンダクタンス

(イ)の表皮効果とは、導線に交流電流が流れるとき、導線の表面に電流が集中して、導線の中心部ほど電流が流れにくくなる現象のこと。
電流の向きが変わることで、電流による磁界の向きが変わり(アンペールの方則)、磁界の向きが変わることでそれを妨げる方向に電流が発生する(レンツの方則)。この発生した電流が交流電流と打ち消し合うのだが、その効果が導線の中心部ほど大きいという話。
なので直流では起こり得ない。

(ウ)の作用静電容量は、線間距離Dが遠く(大きく)なる程お互いの電線の影響が小さくなるというのは想像がつく。

(エ)は「まとめる」と言ってるのだから"集中"

(オ)は、(エ)のところで1か所又は2か所にまとめるという話があり、Tかπかを選べという。文字の形を見たら、横棒に縦線が1本と2本。ということで、2か所なのでπ形を選ぶ。

表皮効果くらいはなんとなく見たことがあったけれど、交流にしか起こらないことは忘れていた。それでも(ウ)、(エ)、(オ)を推測することで正解に辿り着けた。
以前の記事でも書いたけれど、知らないからと諦めずに、じっくり読めばヒントはどこかにある。

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