R1 問4 原子力発電の計算問題

核分裂により発生するエネルギーと同じ熱量を得るための石炭の質量を求める問題。

まずは核分裂により発生するエネルギーを求める。

アインシュタインの法則より、核分裂によるエネルギーE[J]は
 E=mc²
ここで、質量欠損は1gの0.09%なので
 m=1×0.09/100
  =9×10⁻⁴[g]
  =9×10⁻⁷[kg]
 (公式のmの単位は[kg]なので注意!)
また、光速c=3.0×10⁸[m/s]なので
 c²=9×10¹⁶
よって、
 E=9×10⁻⁷×9×10¹⁶
  =81×10⁹[J]

次に、同じ熱量を得るのに必要な石炭の質量をx[kg]とすると、石炭による発熱量は
  2.51×10⁴[kJ/kg]×x[kg]
 =2.51x×10⁷[J]

これがE[J]と等しいとすると、
 2.51x×10⁷=81×10⁹
 x=(81÷2.51)×10²
  ≒ 3,227[kg](4)

選択肢の数値(3,200)と結構違うので不安になるけど、これでいいみたい。
アインシュタインの法則の公式さえ覚えていれば、ここ程度の問題は簡単。

にしても、1gに満たないウランが石炭3t以上の石炭に匹敵するエネルギーを生み出すのだから、核エネルギーのすごさがわかる。
ということを解らせたい問題なので、優しめに作られてるのだろうか、と考えるのは穿った見方だろうか。

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