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Ⅰ型糖尿病~からだの気持ちを思考に委ねた結果、起きた膵臓の反乱~

京都で「桂月」の始動準備のころ、「こころとからだのフラクタルカウンセリングⓇ」のために名古屋からあるご夫婦が「桂月」にいらした。ちょうど3月のまだ少し寒いころ。オープンしていないのになぜか?

実は私が目の病気でお休みしていた冬、たまたま空いていたカウンセリングフォームからお申込みがあり、自分でもびっくりして事情をお話したら春になってからでもいいよとおっしゃってくれたのだ。私的には非常にお待たせしてしまったお客様。少しでも早く・・と思い、オープン前にお越しいただいた。しかもお天気も悪くて雨がしとしと降っていた。カラフルなレインコートと傘がチャーミングで、悩んでおられる方のように見えなかったのだけれど。

ここ数年でⅠ型糖尿病に?!

まず、開口一番Ⅰ型糖尿病になったとお話を始められた。私の記憶ではⅠ型糖尿病は糖尿病全体の5%くらいしか存在しません。そしてこのⅠ型に罹ったら間違いなくインシュリン投与の治療をしないと危険なことが多い症例です。

ところが、その治療を拒み続けて、日常の中で意識不明で救急車で運ばれたことや、入院を余儀なくされてそれでもその入院が悔しくて悔しくて仕方なくて体調は最悪なのに、病院からずっと帰りたいと思っていたと。

何と戦っているのか?

もともと栄養士さんで、食に関しては膨大な知識をお持ちの方だった。その知識を活かして食を選んでいくうちに「〇〇はダメ」「それを食べると大変なことになる」など、食へのこだわりがどんどん厳しくなっていったそうだ。そうこうしているうちに膵臓からインシュリンが出なくなってしまったそう。

えらく多くのものを敵に回したもんだー。賢すぎて多くの食材と一人戦っていた姿が目に浮かぶ。

戦う理由は誰が考えたのか?

実は食へのこだわりはどんな人にも多かれ少なかれあり、自分を上手に生かしていくために必要な選択であることも多いものだ。ではなぜこの方はそのこだわりがインシュリンが出せないまでに追い込んだのか。

自分の考えではなかったよね

話を聞いていて、たくさんのことを知っているけれど自分の中で十分咀嚼して納得していたかどうか・・・そこが大きな問題だったように思う

ことばは悪いが知識お化けになっていたのかも。

膵臓の声、自分で自分を養って!!

私は膵臓の気持ちになってみた。いや・・・私のからだの声の聞き方はインタビュー形式が多いなー。
私:なんでインシュリン出してあげないの?

膵臓:あのな。僕、これからからだの中に入って血や肉になるものを分解する役目を担っているねん。(あっ。私がインタビューすると全員関西弁になるけど悪しからず)。糖質、たんぱく質、脂質の消化酵素任されてるねん。

いわゆる消化していく中で自分が何を自分のからだの中に取り入れて、どんな風にからだが創られ、思考、行動して生きていくかのほんまのほんまの最初の一歩!!人生は僕が決めていると言ってもいいくらい!

な!!めちゃ大事やろ?(どや顔!!)

そやのに、この人、人の意見聞いたり、本ばっかり読んでちっとも自分でどうしたいか考えてないねん!!ひどいやろ!!自分のからだを創るのにやで!!!

私:まあまあ。そう興奮せんと・・・。だからインシュリン出すのをやめて
糖の分解どころか、生きていこうとする力まで封印しようとしたん?
それはそれでひどい話やねー!!

膵臓:そりゃあ、僕もそんな最終兵器出したなかったよ。いろいろ、サインは出してたし、倒れたりもしたのに、それでも病院も拒否するんや。無茶苦茶やー。

私:彼女のお話聞いてたら病院も信用できないって言ってたわ。だからじゃない?

膵臓:ほらな。みんな敵や!!あの人はたべものだけちゃう。僕らも病院も周りの家族もみんな敵にしてる!!
タッキー先生言ってよ!敵をつくるとしんどいよって。お願い。

無敵ってなに?

私は症状と戦っている人を見ると無敵になってほしいといつも思う。それはすごく強くなることではなく、全部許すこと。
物事には何でも陰と陽があって、それでも必要あってそこに存在している。薬剤師は薬のリスクを知っているから「薬を使わない薬剤師」とか「薬に頼らない健康法」とか聞くと、「へーーー」って思う。

どっちでも大丈夫なのに。薬の害をたくさん知っている人は薬を飲むとその害にフォーカスするからその害を受けやすい。逆に何も知らずに効くよと言われたら効くような気になる。知らぬが仏とはよく言ったものだ。むしろ、いくら頭に詰め込んでも自分は「無知」だと知っておいた方がいい。その方が選択の幅がいくらでも拡がるのだから。
この世の中は知らないことだらけなんだから。

もちろん、それぞれのものの中に有害なものがあって避けた方がいいものがあることもわかっている。けれど一番は目くじらを立てないことなんじゃないだろうか。

なんなら、身の回りのものは人でも出来事でもモノでもなんでも味方に付けてしまおう!!

からだ占いで彼女は「てのひら」の人


「てのひら」の人はあの手この手をたくさん持っていて、様々なことができるとともに、様々なことに影響も受けやすい。特に「地」のエレメントの人だから大地から生まれてくる私たちの「食」への思いは並々ならないと思う。それもまた客観的にみれば愛おしさしかない。
彼女もまた、一生懸命生きようとしていただけなのだ。

パートナーは「みぞおち」の人

このⅠ型糖尿病を患うこととなったこの数年にお二人は結婚したという。お気づきだろうか?みぞおちの裏に膵臓がある!!
しかも二人の関係はお互いに「やすらぎ」になったり相手の価値観を壊す「ムカムカ」の人になったりを繰り返す。

このパートナーは彼女に気づいてほしいから出会った人に違いない。
この偶然に思わず言葉を呑んでしまった。

彼女の気づき

長く話している中で彼女の中の何かが溶けていくようなイメージがした。そしてぽつりと話し始めた。

「いかに自分を生きてこなかったのか。
人の情報にばかり意識がむいて振り回されてきたのか。
いろんなことに感謝しているつもりになっていたこと・・・。
あらゆることが一気につながって腑に落ちました」

主人が私にいろんなことを気づかせようとしてくれていたことにもいつもムカムカしてばかりで。嫌な役をしてくれていたのだなと感謝しかありません。

からだちゃんカードは「みぞおち」「やぎ」「太陽」

最後にからだ占いHAPPY💛カード」を引かせていただいたらこの3枚。

「みぞおち」は縦に割っても横に割ってもからだの真ん中。一番自分である場所。そして今回の膵臓やご主人のこともこのカードの中でいろんな解釈ができそうだ。「やぎ座」はルールを表すがいったい誰のルールなのか?
彼女が彼女自身に一番心地よく、腑に落ちるルールで生きていくことが大切。そうすることで自分自身が一番輝いて自己表現できる「太陽」になるだろう。

最近の彼女

近々の彼女からのメール。
「タッキー先生!今やインシュリン注射を楽しみなくらいに思っている(笑)」って。きっとそれで体調がよくなるんだろうなあー。
そしてA1Cも落ち着いてきて、高血糖ではなく、低血糖にならないようなコントロールのところまで数値は落ち着いているそうだ。
どんなことも楽しめている自分をほめてあげてほしい。

実はあんなにレインコートとかわいい傘が印象的だった彼女は超「晴れ女」だったらしい。あの日の雨。かわいい衣装を身にまとった彼女が浄化されて変わっていくことを実は彼女が一番知っていたのかもしれないね。

タッキー先生の個人セッション


「こころとからだのフラクタルカウンセリングⓇ」は日常の身の回りのある状況や症状とのリンク(フラクタル)をみつけて、からだの声を聴いていくカウンセリング法です。

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