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Track.8【作品篇】浅見 陽輔さん著:シンギュラリティ・ショートショート


ガチャ。
……ガランガラーン


「イラッシャイマセ」

「アイテルセキヘオスワリクダサイ」


おー、しゃ、しゃべった!
さすが僕の調整だ。うん、素晴らしい。



いらっしゃい。
やっぱりキミだね。今日も来てくれると思ってたよ。



どうだいこれ?
AIなんだけど、しゃべってくれるのよ!
無料のアプリでさ。


便利な世の中になったよねぇ。


……あとはホッピーを出すAIがあれば、
僕は遊んで暮らせるかもしれない。フフフ。

想像するだけでドキドキしちゃうな。




キ ミ は 自 動 で ホ ッ ピ ー を 出 せ ま す か ?

「スイマセン。ワタシハコミュニケーションヨウノAIナノデホッピーヲテイキョウスルコトハデキマセン」


ハッハ!だよねぇ!
こういうイジワルって、なんか言っちゃいたくなるよね。





あぁ、ごめんごめん。
ささ、座って座って。



キミとお話しする時間は僕にとって貴重なんだ。


今日もさ、
ゆっくりしていっておくれ。


























はい、いつものやつ。コトン

遠慮せずに飲んでいっておくれよ。











……さて。
今日も来てくれてありがとう。

キミはなんだか、
嬉しそうに話を聞いてくれるからさ。

今日も張り切って話しちゃうよ。






今日はね。
AIをテーマにした秀逸な作品。


これをキミに紹介しようと思うんだ。



今日のBGMはこれに決まり。

ほら、そこの赤いボタンをポチッと押しておくれ。
ボリュームは自分で調整していいからね。

気にならないぐらいの音量で流してくれると嬉しいよ。
もちろん邪魔なら、無理はしなくていいけどさ。




浅見陽輔さん、という作家

今回キミに紹介する作品の作家さんはね、
浅見陽輔さんという方。


はいこれ浅見さんの名刺ね。

https://twitter.com/you_def

彼に関してはもう、何もいうことはないだろうね。

もうKindle界のスーパーマンだ。
今回キミに紹介する作品も、とんでもない作品だと僕は思ったね。




ほんとだよ。
嘘だと思うなら、ぜひこの作品に触れてみてほしい。





この作品の見どころ!

さて。

今日キミに紹介する、

シンギュラリティ・ショートショート

なんだけどさ。

なんと、今日発売したての出来立てホヤホヤよ。

僕も少し、昨今のAI事情について考えていることもあってさ。
楽しみにしてたの。


ほら、こんなんでも。
一応僕も作品書く人だから。ハッハ。



この作品が持つ、3つの魅力をね、
まずキミにお伝えしよう。


①”超”実用本としての高い価値
②にじみ出る「浅見イズム」
③未来への考察


こんなところだね。
もちろん魅力のいっぱい詰まった作品なのだけど。
僕なりに抜粋するとこんな感じ。





あとはキミの目でね。
良かったら隅々まで味わってみてほしい。


①”超”実用本としての高い価値

まずね。
この作品のAプラスにはね。

Chat GPTの”超”実用本
という謳い文句が書かれているんだけども。

僕はもう、その通りだと思った。

さすが、アナリストとしての肩書きを持つ浅見さんだと思ったよ。

こんな未来が来る、ということがね。
ありありと想像できる。


生活もそう。
そして僕らみたいな、創作をする者にとっても、そう。


もちろんあくまでも予測だから、
確実にそうなる、なんてことは言えないけどね。


少なからず、
こうなっていく未来はあるだろうね。

そしてそれが、
鮮明に描かれている、という点が僕は好きだったな。


ざっくり俯瞰して、
こうなるだろう、みたいなことも書かれてるんだけどさ。



この作品のタイトルにもあるとおり。
ショートショートでさ。



ものすごくこう。
一人分の視点で描かれているパートがあってさ。



ぼやけた表現ではなくって、
どこかの誰かがピンポイントで同じ体験をするかもしれない、っていうことがね。想像できるの。「自分ごと」として捉えられると思う。




剛柔を併せ持つ、みたいなね。
そういう作品だから読みやすいし。
そしてリアルが描かれているから思考がスッと入ってくる。


技あり、というか。
もうほんとすごいわ。マジで。


②にじみ出る「浅見イズム」

次はね。
クオリティとか全体の構成。

やっぱりここは、
浅見さんの作品を語る上で外せないね。ハッハ。マジ綺麗。

「浅見イズム」って勝手に言っちゃうけど。
言葉にできない浅見さんらしさがちゃんとあるね。


さっきも言ったんだけどさ。

僕のイメージだと「石垣」みたいな感じがするんだよね。
あの、お城の下にあるやつね。ハッハ。怒られるかな。

堅牢でありながら、
どこか柔軟さも併せ持っている。

堅すぎず、柔らかすぎず。
このバランスこそが、
浅見さんが人を惹きつける一つの要素かもしれないね。


僕はね。常々思うんだけど。

作品って、
作品単体で完成するもんじゃないかもしれないって考えてるのよね。


これは賛否が分かれるところだと思うし。
そうじゃない考えも僕の中にはあるのだけど。


どこかこう。
作家さんそのものも、作品の一要素として捉えて然るべき、
なんて思ったりもするの。


それを表す難しい横文字があった気もするけど、
忘れちゃったな。



特にKindle作品っていうのはそれが顕著かなと思ってる。

書くところから出版するまで、作家さんがやってるからね。
紙の本だとこうはいかないじゃない?

いろんな人の手が入って、直して。
大体の作品が「紙の本らしい」形になって出版社から出てくる。
それが悪いことだとは思わないけど、

その過程の中で削ぎ落とされるところに、
実は作家さん本来の味もあると思ってるんだよね。


で、この「シンギュラリティ・ショートショート」に話を戻すと、
やっぱり。

浅見さん「らしさ」がすごくある。
構成一つとっても。
そこがまた面白いというか。


もうほんとね。
この人何者なの?とか思っちゃうよ。



③未来への考察

そして最後。

未来への考察についてだ。
これはこの作品の「核」と言えるのかな。

詳しいことはもちろんここでは言えないから、
簡潔に表そう。









……キミも作家なら、
絶対に読んでおくといい。









これしかない。


ここからはちょっとだけね。
僕の考えを言わせてもらおう。


この作品には、
シンギュラリティ
という言葉が使われている。


これはね。簡単に言うとさ。
概念がひっくり返る瞬間のことを指すんだ。


これはオカルトでもなんでもなく、
僕らはいま、
まさにその過程となる地点に立っている。





人間の歴史を振り返ってみるとさ、
過去に幾つかの、
技術的な転換点というのがあったよね。


火や電気を操れるようになり、
核の技術が生まれ、
コンピュータが使われるようになり、
そしてインターネットが普及した。

携帯電話を誰もが持ち、
最近で言えば、スマートフォンが手放せない。


そして、この作品の題材にもなっている。
Chat GPTをはじめとした技術。
これも間違いなく、当たり前になる。


ただこれはまだ、ちょっとだけ未熟というか、
生まれたての赤ちゃんみたいな状態だ。


それでこんなにも世間を騒がしているんだから、
とんでもないよね。


これ、深層学習が一般的になったらいよいよなんだよね。


深層学習っていうのは、
要するにAI同士で話し合ったり考え合ったりして、
人間がこれまでに得ることができなかった結論を導き出すということ。



これによって、僕らの想像を超えることが、
バンバン起こると言われてる。





……これはね。
創作の世界でも同じなんだ。





こういう言い方をしてしまうとね。
ちょっとロマンがないけどさ。



AIの深層学習によって、
僕らの心も必ず丸裸にされるだろう。


ボタンひとつで、
人の心を打つ2時間ドラマとか、長編小説。
そういうものが誰でも作れるとかね。


そういう時代が来るよ。




みんながみんな。
100点満点を取れる時代、と表現してもいい。






そうなったときに、
僕らには何ができるのか。
僕らが何をすべきなのか。



きっとこの作品を読めば、考えるきっかけになると思う。





……だから僕は、この作品をオススメするんだ。



深夜0時の鐘が鳴る

さて。
今日はこんなところかな。


今日のテーマはね。

もちろん僕も常々考えていたことでさ。
きっと作家さんなら誰もが考えていることだと思うのよ。
だからキミにどうしても言いたくなっちゃって。ハッハ。





もう、現実的に目の前に現れちゃったからね。



創作、という点を除いたらさ、
もう楽しみとわくわくがほとんどなんだけど。




あ、そうそう。
逆にこの技術が悪用されることもあるわけだから、
そこはちゃんと学ばなきゃいけないと僕は思う。

ほんとにね。

映画の世界みたいになることだって
ありえなくはないからね。笑い事じゃないレベルで。ハッハ。



文明の利器を拒絶してるガチ部族ぐらいじゃないかな。
関係ないのは。
その他の全人類規模で巻き込まれる技術のお話だ。

だからリテラシーっていうか。
そういうことを学ぶという点でも、おすすめだよ。

もし、
AIとかよくわかんない、って人はね。
絶対にこの作品、読んどいた方がいいよ。


めっちゃわかりやすいから。








さーて、この辺にしておこう。
いつものように。
僕も一杯もらおうかな。




ゴットン

……もうね。
ウイスキーってなんなんだろうね。

誰が作ったの?って感じよね。
足向けて寝られないよ。高いウイスキーっていうのはもう。
馬鹿げてるとしか言えない。















ご馳走様ね。
今日の分はいつも通り、ツケにしておくから。



キミはどうだい?
まだ飲んでいくかい?

あぁ、遠慮しなくていいからね。コトン。



飲み過ぎには注意しなよ。
僕はもう帰るから、ゆっくり飲んでいっておくれ。



あとね、最後にもうひとつ。

いつものお願いなんだけどさ。


もし僕の話や、
今回の作品がほんの少しでも気に入ってくれたなら。
キミのお友達にも紹介してくれると、嬉しいな。





僕、断言するよ。
きっとね。
それはいつか、キミの為になる。







なぁんてね。冗談だよ。



じゃ僕は帰るね。


鍵はいつものところ。
戸締まりと、暖房を切るのは忘れないで。
音楽を止めるのも、忘れずに。




じゃあまた。

次はキミの話も聞かせておくれよ。







ガチャ。
……ガランガラーン









おしまい。


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