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ダイモンの器 - DAYMON [Mendittorosa]

DAYMON (2021)
by Mendittorosa

メンデットローサの香水はどれも神秘的な題材で、オカルトマニア心をくすぐってくるし、何より、香りのクオリティレベルが高くて期待値もどんどん上がる。2021年になって最初に買ったDAYMONも期待以上に良くて、あとかわいくて、大変気に入っています。

調香師はLuca Maffei氏、彼の手がけた香水を愛用している人は周囲にも結構いる。Laboratorio Olfattivo、Perris Monte Carlo、Jacques Fath、Histoires de Parfums、Astrophil & Stella、とかで。
クリアーなフレッシュスパイシーの扱いに長けていて、さらりとしたウッディ調アイリスを面白く脚色するのがうまい、という印象がある。MendittorosaではDAYMONの前にAthanorとArchetipoを担当している。

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アンジェリカの雲を隔てた先、ムースのように丹念な青鈍色のチュニジアンネロリのフレッシュスパイシーで始まる。ほとんど透明だが、砂粒がさりっと吹き転ぶようなテクスチャも感じる。
清々しい明けの空気にひと呼吸おくと、次いで、陽だまりでほころぶアイリスとトンカ豆、アイロンをかけたハンカチの香ばしさが展開する。
ベースにある淡彩なアンバームスクは、実体のない生き物の気配を人肌に寄り添わせる。香ばしいパウダリーウッディに、えぐみのないベンゾインやアンブロキサンが糸状の飴のようにはかなく繊細な甘い風味、微熱をくわえる。
トップノートが青く冷やされていることで、アイリスとトンカビーンの暖かい香りがいっそう愛おしく、そのまま腹天で眠りたい気分になる。

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ダイモンは超自然的存在、神意の仲介者、霊魂、生涯に添いその運命を左右するような超越的性格、というような意味合いだそう…つと理解はできないが、なんとなく、知っているような気もする。

Mendittorosaはこの器にクルエルティフリー(cruelty-free、残虐性がない事)の思いを込め、DAYMONの名を冠して、動物と人間を仲介するスピリチュアルガイドを題材にした香水をつくった。ボトルキャップはカラフルな動物の頭をかたちどり、ひとりひとり異なる顔をしている。

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うちにやってきたDAYMONは、大きな丸鼻がかわいい獅子顔でした🦁


Perfumer:Luca Maffei
【HEAD】
ROOTS OF ANGELICA*, TUNISIAN NEROLI*, INDIAN JASMINE*
【HEART】
ITALIAN IRIS*, TONKA BEAN**
【BASE】
HABANOLIDE, SANDAL WOOD OF NEW CALEDONIA*, RESINOID**, SIAM BENZOIN*, AMBROXAN**
(*NATURAL, ** SYNTHESIS)


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