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某国の思い出:メシマズ編

あの国はどうしようもなく飯がマズかった。でも住んでいる人々はそれが当たり前なのでなんとも思わないのだ。

思えば着いて数日で何か違和感があった。というのも大学の学食で飯を食べていると、どのメニューを頼んでもマズいのだ。そのときは格安の学生食堂だからマズいのかと思っていた。

しかしあるとき首都の星付きレストランに行くことになった。そこでの食事は恐るべきものだった。そもそもコース料理なのにメインがハンバーガーだった。スープは妙にドロドロで豆感が強すぎた。全体的に味が薄かった。

トルコ料理屋に行ってケバブを頼んでもマズかった。というか私たちの良く知るあのピタパンにはさんだケバブではなく、茹でて油を抜いたのかと思える程ぱさぱさの肉を生野菜に混ぜてパン生地の上に乗せたものを彼らはケバブと呼んでいた。

現地で仲良くなった学生の実家にお邪魔したときもそうだった。ご馳走を振舞う、彼らはそう言ったのに、出てきたのは冷凍ハンバーガーだった。「確かに私たちは他の国に比べて食に興味が無いかもしれない」と彼らは言った。

そのあとフランスで食べたケバブの美味しかったこと!


寿司はサーモンだらけだった


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