あんなに優しかったゴーレム

舞台「あんなに優しかったゴーレム」
劇場:RaiBoC Hall

楽しかった！！！！！！！！！！

感想なんてこの一言で十分なんじゃないかってくらい楽しかったな。

こんなにワクワクして楽しい舞台は初めて観た。

今まで観たことのある舞台は、なにか考えさせられたり、緊張感があったり、やるせない気持ちになったり、、、
観劇するのにある程度の心構えが必要なものがほとんどだったけど、この作品は純粋に笑って楽しめる舞台だったなぁ。

内容は、
ある野球選手のドキュメンタリーを撮影しに選手の故郷を訪れた番組クルーたちが、その土地に佇む土の像を“ゴーレム”と呼んで思い出を語る地元の人たちに翻弄されるという話。

舞台セットは一つだけで、上段と下段に分かれてるもの。

舞台セットのミニチュア

舞台セットがこれだけだから、ほぼ登場人物の動きと会話だけで物語が進んでいくいわゆる“会話劇”というやつ。

超端的にまとめれば、

「ゴーレムは存在するのか！しないのか！信じるか！信じないのか！」

っていうだけの話なんだけど、それだけで2時間ずっと笑わせてくれる作品だった。

舞台って言うよりは、超大規模なコントを観ているような感じかな？
10秒おきに笑いが起きるくらいで、表情筋めっちゃ疲れた笑

それも普通のお笑いじゃなくて、なんだろう、身内ネタで盛り上がってる時のめちゃくちゃ心地よくておもろい感じがずっと続いてるような、、？
まぁとにかくすんごい楽しいのよ。笑

これはずっと一緒に活動してる劇団だからこそ生み出せるあたたかさ(心地よさ)でもあったのかもな。
やっぱり舞台って人と人との会話だったり関わり合いを描くものだから、役者さん同士の関係性も気づかないうちにかなりこっちに伝わってくるものだと思うんだよね。
その点ヨーロッパ企画さんは全体にチーム感というかファミリー感というか、暖かい感じがある。
これが心地いい笑いに繋がってたのかも！

この感じ伝われ〜〜〜！笑

とにかく面白くて笑いの絶えない喜劇で、こういうのって
「ここのシーンのこれが面白かった！」
とか言っちゃうと逆に冷めるしつまんないのでそういうのは無しで、好きな登場人物の話を。

まず僕のヨーロッパ企画の推しメン土佐さん。

そもそも役とは別で、土佐和成さんという人間の雰囲気が大好きなんだよな。
なんなんだろあの絶対的おもろい奴感。
積極的にワイワイするような人じゃないけど、おもろい雰囲気を常に纏ってるのが好き。笑

役としても、いい味出すよなぁ。
声といい顔といい体格といい、色んなところが自分好みだわ。
だる〜って感じが今回の役にも合ってたし良かった。

あと、この作品でいいキャラだなって思ったのはカメラマン役の諏訪さん。

声が若干高めでフォルムが可愛らしくて滑稽な感じに笑いをそそられた。それだけ。笑
でも好き。

あとはハマって間もないニワカがヨーロッパ企画さんの話を。

ヨーロッパ企画さんってね、凄いんですよ。

何が凄いってね、僕が思うに、一人一人の個性が凄い。

ヨーロッパ企画さんの役者さんは、ほとんどが自ら作品を手がけたり作品の演出ができたりする人で、舞台で使う小道具を自分で作れる人がいて、舞台のパンフレットを作れる人がいて、毎週ラジオ番組をやってる人がいて、、、と多方面で活躍できる人ばっかりなんです。
だから、上田さんの書いた作品でも色んな目線から作品にアプローチできるし、いろんな“おもしろい”が集まった作品になること間違いなしなんですね。これだけでもう作品を観る前からワクワクが止まらないというかなんというか。。。

さらにこの作品はエチュードから作品作りが始まっていて、、、実はエチュードから作品を作るのは珍しい方法なんです。
まず台本がない状態で役者さんがアドリブだけで物語を進めていって、そこから作家さんが取捨選択、付け加えも行って台本を作っていく方法なんだけど、これがきっとヨーロッパ企画さんの味なんだろうな。
さっきも言ったけど、色んな才能が集まったヨーロッパ企画さんだから、その人たちがエチュードでアドリブ演技したらいろんな“おもしろい”が集まって、超おもろいに決まってるでしょ？
最高の劇団だね。

こんな語っといて今日ヨーロッパ企画さんの舞台観たのはまだ2回目なんだけども。

YouTubeみればわかるよ。

今度友達に九十九龍城のBluRay借りれるからもっとのめり込もっと。

今回はこんな感じで、観劇レポと言えるのかどうかは分かんないけど、とにかく楽しかったことは記録できたから良しとしよう。

ヨーロッパ企画さんはまた絶対行く。楽しみ。

(✍️劇場のRaiBoC Hallは割と家の近くにあるのだけど、半年前に作られたばっかりみたいで初めて入った。綺麗で声も響くし割と好印象！これならミュージカルとかコンサートもできそうだなって感じだった。これからいっぱいやって欲しい。)