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OBが語る!タチビの夏期講習

語り手:多摩美生産デザイン学科テキスタイル専攻 武蔵美工芸工業デザイン合格 OG梅宮

「タチビでの夏期講習会」

タチビでの夏期講習はあっという間でした。毎日のように出される課題に、一生懸命食らいついているうちに、何をやればいいのか、手が全く動かなくなったことが沢山ありました。私はテキスタイルを第一志望にしていたので、どうしても「受験テキスタイルっぽさ」をどこかで意識してしまって、自分が本来描きたい作品を描くことができていませんでした。でも、先生方に個別に作品を見ていただいたり、何度も自分の作品を見返しているうちに、それは結局誰かの真似になっていると気づくことができ、少しづつ地本を押さえながら自分の作品を描けるようになっていきました。私が伝えたいことは、とにかく気になったら、どんな小さなことでも先生方に聞きに行く、ということです。講評で言われた事を次そのままやるのではなく、自分はもっとこうやりたい!という気持ちを大切にして、それを先生に伝えて見て欲しいです。そうしたら何倍も、何十倍も上手くなれます!


「学科の授業をとっていて本当に良かった!」

多摩美術大学情報デザイン科合格OG鈴木

私は学科の授業をとっていて本当に良かったと今でも思います。
私大の学科の入試は、ABどちらの日程も受験すると各科目それぞれよかった方を採用してもらえるのですが、1浪の学科試験の結果は、私大はタマムサどちらも8割を超えていました。
学科が大の苦手だった私でもこのくらいの点数をとれたのは、タチビの学科の授業をとっていたおかげで、すこしづつでも断続的に勉強に触れていたこと、質問できる人が身近にいたことが主な理由だと思います。
通常学科の授業は日曜日がつぶれるし、小論の授業は夜遅くまで残らなきゃいけないけれど、先生方は本当にゆっくりと丁寧に教えてくださいます。
特に浪人コースは通常学科の回数が現役コースよりも多いのでいっかいいっかいみんなで理解を確かめながら進めたのが印象的でした。


「自分らしさ」

武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科合格江口


絵を描くのって楽しいな~なんて思いながら、毎日淡々と課題をこなす。それが、高3の夏までの私でした。
しかし、夏期講習中の平面構成課題のときに、「色づかいがおもしろい」「淡いけど自分の世界が表現できている」と言われて私は戸惑いました。なぜなら、楽しいな~と思いながら描いていただけで、ほぼ何も考えてなかったからです。色に関しては、ホームワークで学んだ明度対比と彩度対比以外にとくに気をつけていなかったし、淡く描いているつもりもないし、なにより自分の世界がどういうものなのか全くわからなかったのです。
それからずっと、自分の世界とは...?という問いがつきまとい、悩み続けました。そんなとき、相談にのってくれる友だちがいるというところがタチビの良いところだと思います。悩みを聞いてくれた友だちにも世界観があると言われ、自分だけが自分の世界がどのようなものなのかわかりませんでした。
このままでは、自分らしい絵なんて描くことができない!と焦りました。今までに描いた絵を何度も見返したり、有名なデザイナーの作品や広告、タチビの他の人の表現や色使いを参考にしたりしました。しかし、その度に、どうしてここにこの表現や色を使ったのか...本当にこれで正しいのか...これが私らしさにつながるのか...と考えすぎて、訳がわからなくなりたくさん失敗しました。(中略)
今思えば、今まで講評で先生に指摘された良いところも悪いところも、すべて自分らしさでした。毎日タチビで学んでいたことはちゃんと私に身について、自分の世界をつくっていくことにつながっていました。だから、自分の思うままに描く。それが良かったのだと思います。

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