【厳選過去問】令和3年 運営管理【店舗販売・流通】
運営管理の厳選過去問をピックアップします!
合っていたか、間違っていたかだけでなく、各選択肢の正誤のポイントを確実に整理してください。
<生産管理>
第2問:生産管理用語
第3問:工場レイアウト
第13問:生産統制
<店舗販売・流通>
第23問:立地適正化計画
第33問:輸送手段
第35問:一括物流センター
第23問
都市再生特別措置法における立地適正化計画に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 居住誘導区域を設定する際には、市町村合併の経緯や市街地形成の歴史的経緯にとらわれることなく、市町村の主要な中心部のみを区域として設定することが望ましい。
イ 市街化調整区域とは、医療・福祉・商業等の都市機能を都市の中心拠点や生活拠点に誘導し集約することにより、これらの各種サービスの効率的な提供を図る区域である。
ウ 都市計画上の区域区分を行っていない市町村においては、その代替措置として立地適正化計画を活用することはできない。
エ 立地適正化計画では、原則として、居住誘導区域の中に都市機能誘導区域を定める必要がある。
オ 立地適正化計画の区域は、都市計画区域と重複してはならない。
↓↓↓↓解答が表示されます↓↓↓↓
正解:エ
3年連続で出題されている論点です。
立地適正化計画では、高齢者や子育て層など多様な世代が安心して暮らせるよう、商業、医療、福祉といった都市機能が集約された地域を定めるとともに、それらを公共交通などで結ぶことで、誰でもアクセスできるようなまちづくりを目指しています。
従来の「コンパクトシティ」の考え方に加えて「ネットワーク」の観点を取り入れた、「コンパクトシティ・プラス・ネットワーク」の考え方に立脚しています。
出題されやすいのが、区域の分類です。
立地適正化計画区域は、原則、「都市計画区域全域」とします。
そして、「市街化区域の中」に、「居住誘導区域」を定めることができ、さらに「居住誘導区域の中」に「都市機能誘導区域」を定めることができます。
最低限の対応で、
都市計画区域=立地適正化区域>市街化区域>居住誘導区域>都市機能誘導区域
の順番のみ押さえておいてください。
もう少し詳しく知りたい方は、下記の国土交通省のパンフレットがお勧めです。
https://www.mlit.go.jp/common/001171816.pdf
第33問
物品の輸送手段に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア RORO(roll-on roll-off)船は、港湾でのコンテナの積み降ろしに専用のクレーンを必要とする。
イ 出発時間や到着時間を荷主の都合で指定したいときには、特別積合せ運送よりも、トラックの貸切運送を選択した方がよい。
ウ 宅配便は、消費者間で物品を配送するときに利用されるサービスであり、企業間では利用されない。
エ 鉄道輸送では、短距離で少量の輸送の場合に、輸送量当たりの輸送料金がトラック輸送よりも低い傾向がある。
オ トラック輸送から鉄道輸送へのモーダルシフトは、パレチゼーションを阻害する。
↓↓↓↓解答が表示されます↓↓↓↓
正解:イ
輸送手段は毎年のように出題されており、特にRORO船はここ3~4年くらい問われている気がします。
ROROとは、roll-on roll-off の略で、ランプウェイ(乗降用の可動橋)を自動車が自走することにより荷役を行う船舶のことです。フェリーのように荷物を積んだ車ごと船に入って運ぶイメージです。
ただし、フェリーとの違いは「貨客混載ではない」点で、こちらの論点も過去に出題歴があります。
下の写真は、名古屋~仙台~苫小牧~仙台の国内基本航路に就航するRORO船「ふじき」です。
一方、似た言葉にLOLO船があります。
LOLOとは、lift-on lift-off の略で、クレーンを用いて船舶へのコンテナの積み降ろしを行います。
第35問
チェーン小売業の物流センターの機能に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 仕入先から物流センターへの納品頻度は、在庫型物流センターよりも通過型物流センターを利用する方が少なくしやすい。
イ 通過型物流センターには、各仕入先からの納品に対する店舗での荷受作業を集約する機能はない。
ウ 店舗での発注から納品までのリードタイムは、通過型物流センターよりも在庫型物流センターを利用する方が短くしやすい。
エ 物流センターから店舗へ多頻度小口配送を推進すると、店舗の平均在庫量は増加する。
オ 物流センターから店舗へのカテゴリー納品を行うと、店舗への納品回数は多くなる。
↓↓↓↓解答が表示されます↓↓↓↓
正解:ウ
一括物流センターも毎年のように出題されます。
ますは、在庫型センターと通過型センターの違いは整理したいですね。
一括物流センターの主要な機能は、各仕入先からの荷物を「集約する」ことと「各店舗に配送する」ことです。もし、一括物流センターを介さずに、仕入先のメーカーや卸とチェーン店舗が直接やり取りする場合、仕入先もチェーン店舗側も手間がかかります。
仕入先は、あるチェーンの新宿店、池袋店、渋谷店…と各店舗に配送しなければならなくなるし、店舗側でも1日に何台もトラックが来て、検品や陳列の手間がかかります。
そのため、一括物流センターで荷物を集約することで、仕入先は一括物流センターにドンと納品するだけで済むし、店舗の荷受け回数も集約できるなど、それぞれにメリットがあります。
さらに、一括物流センターで各店舗の売場カテゴリに合わせて荷物をまとめるカテゴリ納品や多頻度小口納品といった、きめ細かな物流を行うこともできます。
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次回は令和2年 企業経営理論について取り上げます。
1次試験まで残り2ヵ月を切っていますが、まだまだ実力を伸ばせますので頑張りましょう!
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是非ご活用ください!
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