2024 セレクションセール 振り返り

今年は3日間開催だったセレクションセールを振り返ってみる。


プレミアムセッション

今年のセレクションセールは、初日に「プレミアムセッション」として、セレクションセールに選ばれたなかから、さらに厳選された馬が初日に上場された。
その中から、ものすごく久しぶりに税抜1億円という取引価格を日高で見ることが出来た。
この事は素直に評価したい。ただ、1億円で売れたからと言って、その馬が競馬で走るのが確定する訳でもないというのが、競馬の末恐ろしいところなのだが。

初日の上場頭数は134頭で、売却頭数は127頭。売却率は94.77%と、セレクトセール並みだ。

2日目・3日目

2日目は、177頭が上場されて157頭が落札。
売却率は88.70%
3日目は、173頭が上場されて128頭が落札。
売却率は73.98%

プレミアムセッションを含めた全体の数字で見れば、484頭が上場されて412頭が落札。
売却率は85.12%

2日目、3日目だけの数字で言えば
350頭が上場されて285頭が落札。
売却率は81.42%になる。

昨年、2日間の日程で行われたセレクションセールの売却率は90%台だったからこそ、プレミアムセッションは成功したと言っていいけれど、セレクションセール全体で見た時には疑問符が付くというのが、個人的感想だ。

市場独特の悩み

勝手な推論になるけれど、市場に出して評価をして貰いたいと考える販売者側が多いからこそ、上場頭数は年々増加する。
買う側にとっても、他と比較検討出来ることやプレミアムが付くことなどから、庭先で買うより市場で買う方のメリットが大きい。
だからなのだが、今年のサマーセールは6日間開催が決まったように「出す市場が限られてくること」が問題だと思っている。
セプテンバーセールに回って貰う、いわゆる分散上場のお願いもしているのは分かるが、販売者からすればサマーセールに出したいとなるからこそ、それは解決しないと考えている。
だから、セレクションセールを3日間に増やして上場頭数を確保すること。
そのなかで特に「これは!」と選定された馬がプレミアムセッションに回るシステム自体は結果を見れば成功したと思う。
ただ、2日目.3日目と初日は客層が若干異なる印象がある。その為に、中弛みが起きたのではないかと感じている。

対策

現状、サマーセールが終わっていないから対策の立てようがない。この現状を購買者が分かった上でどうするか?というのも、考えの1つだと思っている。要するに、変える必要性は無いんじゃないかと現段階で僕はそう思っている。
もちろん、サマーセール6日間連続開催というのは変えてみたい。これは、買い手も上場する側もしんどいと思う。
オータムセールで当歳セッションを50頭程度でも作れたら、翌年の1歳セッションに上場される馬がそのぶん減る訳で、販路拡大という面ではアリなんじゃないかとか、議論はあるだろうから、これからに期待したい。

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