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交響曲1-7 2022.11.13
マルコ・レトーニャ/バーゼル響

フェリックス・ワインガルトナー 交響曲7曲を聴いた。後期ロマン派の曲想は好きだけど、並みいる同世代の作曲家に比べ個性がなく、長い。至るところで似たような旋律、リズム、構成が現れる。R.シュトラウス、ワーグナー、ブルックナー、ブラームス、ドヴォルザーク、マーラー、ベルリオーズ、シューベルト。

交響曲1 2022.11.09
マルコ・レトーニャ/バーゼル響

フェリックス・ワインガルトナー 交響曲1番、マルコ・レトーニャ/バーゼル響。非常に穏やかな3拍子の1楽章は速度を上げてドヴォルザークのよう。2楽章もゆったりとして中間部は堂々と盛り上がる。Obの早い動きから3楽章は始まり中間部で落ち着いた後、再度躍動。4楽章は明るく軽快、楽しく進む。

交響曲2 2022.11.09
マルコ・レトーニャ/バーゼル響

ワインガルトナー 交響曲2番、レトーニャ/バーゼル響。1,4楽章ではR.シュトラウスやワーグナー、2,4楽章ではブルックナーが聴こえてくる。3楽章は落ち着いた弦の合奏にVnソロが映え金管合奏が入りTimpも入って盛り上がる。4楽章は終始軽やか、R.シュトラウス的に始まりシューベルトやワーグナー的に進行しブラームスで終わる感じ。

交響曲3 2022.11.09
マルコ・レトーニャ/バーゼル響

ワインガルトナー 交響曲3番、レトーニャ/バーゼル響。1楽章はR.シュトラウス的で頂点が見えず不完全燃焼。2楽章はブルックナーのスケルッツオをソフトにした感じ、3楽章の入りもブルックナーでブラームスも出てくる。4楽章は明るい出だしの後フーガになり、J.シュトラウスばりのワルツも出て、65分と長いし何が何だか締まりがない感じ。

交響曲4 2022.11.09
マルコ・レトーニャ/バーゼル響

ワインガルトナー 交響曲4番、レトーニャ/バーゼル響。別名「田園交響曲」と言われているらしく、全楽章が穏やかな中間楽章のよう。弦のワルツで始まり「ラ・ヴァルス」のようでもある。2楽章はほの暗い変拍子でブラームス的。3楽章はOb、Flより始まるかわいらしい小曲。4楽章は狩りのHrnより田園的な雰囲気だが、曲全体にちょっとだるい。

交響曲5 2022.11.10
マルコ・レトーニャ/バーゼル響

ワインガルトナー 交響曲5番、レトーニャ/バーゼル響。陰影を感じる穏やかな起伏はTrbの劇的なユニゾンで盛り上がる。2楽章はブルックナー的スケルッツオ、重厚感はなく少々滑稽、中間部はおだやか。3楽章もおだやかな起伏。4楽章はフーガで進行し盛り上がらず終わる。曲を通して暗めで落ち着いた色調でおだやか。

交響曲6「悲劇的」 2022.11.10
マルコ・レトーニャ/バーゼル響

ワインガルトナー 交響曲6番「悲劇的」、レトーニャ/バーゼル響。シューベルト没後100年で作曲。悲しげで哀愁がある。中間部よりベルリオーズ的なClaの旋律が入りHrnよりフーガとなる。2楽章はやはりブルックナー的スケルッツオ。ゆったりした部分の木管がシューベルト的か。安らかな3楽章を経て、4楽章は活動的だけど魅力的な旋律がなく盛り上がらず。

交響曲7 2022.11.10
マルコ・レトーニャ/バーゼル響

ワインガルトナー 交響曲7番、レトーニャ/バーゼル響。1楽章は力強い出だしからフーガで進行。2楽章は穏やかに独唱、合唱が入る。3楽章は風変わりで中間部は情緒的、4楽章は30分と長く、静かに進行後に独唱より盛り上がって1楽章冒頭を再現、最後は少し第九を思わせる。1時間超えで独唱、合唱まで入る壮大な曲だが高揚感はあまりない。

交響曲1-7 2022.11.14
マルコ・レトーニャ/バーゼル響

フェリックス・ワインガルトナーの交響曲は、どこかで聞いたようなフレーズがあちこちに散らばって、どうしても元ネタが気になってしまう。先入観もできてしまって、おそらく、何度聞いても誰かの引用、参照に聞こえてしまうだろう。全体的におだやかな曲調で、劇的な要素は少ない。

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