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交響曲1「シンフォニア・カルミヌム」 2022.04.11
ロエロフ・ファン・ドリエステン/ロッテルダム・フィル

マタイス・フェルミューレン 交響曲1番「シンフォニア・カルミヌム」、ロエロフ・ファン・ドリエステン/ロッテルダム・フィル。25分程度で一気通貫で演奏される。明るく、時に穏やか、盛り上がりもあるが、落ち着いた田園風、軽快なマーチ風と様々に変わる。メロディーは定まりがなく広がりがある。

交響曲2「新しい一日のための前奏曲」 2022.04.11
オットー・ケッティング/ロッテルダム・フィル

マタイス・フェルミューレン 交響曲2番「新しい一日のための前奏曲」、オットー・ケッティング/ロッテルダム・フィル。7曲の交響曲は2番以降で作風が大きく変わって現代的で暗い色調に変わる。2番はPercやPiccなどで野蛮なリズムと神経質、ヒステリックな演出。ストラヴィンスキーを感じる部分もある

交響曲3「スレンとペアン」 2022.04.11
フェルディナンド・ライトナー/ハーグ・フィル

マタイス・フェルミューレン 交響曲3番「スレンとペアン」、フェルディナンド・ライトナー/ハーグ・フィル。20分程度、作風はより現代的となって、武満風の虚無的な出だしから、一転してリズム主体でストラヴィンスキー的にテンポアップし野蛮に盛り上がる。最後は少しトーンダウンしてしまう。

交響曲4「勝利の女神」 2022.04.11
エルネスト・ブール/ハーグ・フィル

マタイス・フェルミューレン 交響曲4番「勝利の女神」、エルネスト・ブール/ハーグ・フィル。30分程度、現代的な作風が定着している。Percを加えて一定のリズムを延々と繰り返し、楽器を変えテンポを変えながら徐々に盛り上がっていくパターンがいくつかあり、同じ気分が続く。最後は唐突に完結する。

交響曲5「歌う明日」 2022.04.11
ロエロフ・ファン・ドリエステン/オムループ・オケ

マタイス・フェルミューレン 交響曲5番「歌う明日」、ロエロフ・ファン・ドリエステン/オムループ・オケ。45分と一連の交響曲では長い。Hrnによる現代的で激しい出だし、延々とリズムと掛け合いが続き一本調子で盛り上がる。Asaxの不安なソロはいくつかの楽器に展開。最後も延々と3拍子が続いて終わる

交響曲6「幸せな時間」 2022.04.11
ルーカス・ヴィス/ロッテルダム・フィル

マタイス・フェルミューレン 交響曲6番「幸せな時間」、ルーカス・ヴィス/ロッテルダム・フィル。25分程度、他の曲と同様に現代的で、シロホンとFlの弱音で始まる。高弦、低弦、管が怪しくうごめき掛け合い、Percの延々としたリズムで原始的な長いフレーズが続く。春の祭典的な部分もある。

交響曲7「これからの時代のためのディシラム」 2022.04.11
ロエロフ・ファン・ドリエステン/オムループ・オケ

マタイス・フェルミューレン 交響曲7番「これからの時代のためのディシラム」、ロエロフ・ファン・ドリエステン/オムループ・オケ。18分、弦の上下にCla、SSax、Hrnが神経質に吠える。この曲も一貫して同じ気分、同じリズムで進行するが、少し滑稽な表現のようにも聞こえる。2番以降、よく似ている。

交響曲 2022.04.14

 マタイス・フェルミューレン 交響曲7曲を聴いた。1番こそ平和的な曲想だが、2番以降は作風は大きく転換され、暗い不安な雰囲気に野蛮なリズムを基調としたものに変わる。同じようなリズム、フレーズが延々と繰り返される。飽きはしないがあまり好きではない。各曲とも表題のイメージは感じられない。

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