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交響曲1 2023.07.24
(演奏者不詳)

ガリーナ・ウストヴォリスカヤ 交響曲1番、録音も良く最近の演奏と思うが演奏者は不詳のライブ。10のパートより成り22分程度の曲。最初と最後のパート以外は、少女と少年の歌による語りにオケが伴奏する形。現代的で馴染みにくいが、一貫して枯れた雰囲気に子供らしい語り口が面白い。Obなど雅楽的で、オケも木管アンサンブル主体。交響曲ではない。

交響曲2「真実と永遠なる浄福」 2023.07.24
(演奏者不詳)
エベルト・スースター(語り)

ガリーナ・ウストヴォリスカヤ 交響曲2番「真実と永遠なる浄福」、ザルツブルグ音楽祭2018での演奏。エベルト・スースター(語り)、オケは不詳。ピアノと木管、特にObが不協和音で同じ音形を繰り返しドラムが重く響く。男声のうめきと交互に繰り返す形式。後半は金管も加わるが同じ音形を繰り返す。かなり現代的、神秘的、不可思議。

交響曲3「救世主イエスよ、われらを救いたまえ」 2023.07.24
ハンヌ・リントゥ/フィンランド放送響
ユッシ・ニッキラ(語り)

ガリーナ・ウストヴォリスカヤ 交響曲3番「救世主イエスよ、われらを救いたまえ」、ハンヌ・リントゥ/フィンランド放送響のライブ。15分弱の曲。2番と同様に、終始同じ音形をピアノ、木管、金管が不協和音で奏で、ドラムが重く響く。男声の語りが入る。リズムの変化はなく、四分音符の打ち込みが重い足取りのように永遠に続く。

交響曲4「祈り」 2023.07.24
(演奏者不詳)

ガリーナ・ウストヴォリスカヤ 交響曲4番「祈り」、コントラルト、ピアノ、トランペットとタムタムのためのということで映像を見る限り舞台上には4人しかいない。6分程度の曲で、3番同様、不協和音が歩むように進み、女声コントラルトが語りを歌う。Trpは高音への跳躍がきつそう。

交響曲5「アーメン」 2023.07.24
クリストファー・ラッセル/アズサ・パシフィック大学響
ケイレブ・ハービン(俳優)

ガリーナ・ウストヴォリスカヤ 交響曲5番「アーメン」、クリストファー・ラッセル/アズサ・パシフィック大学響。Ob、Trp、Tuba、Vn、木箱のための曲で男声の演技が入る10分程度の曲。Tubaの最低音にOb、木箱、Trpが加わり、ソファでの男性俳優の祈りの演技が入って一歩ずつ物語が進む。コロナ禍で個別に録音したものをオンラインで統合した画像。

交響曲 2023.07.24

ガリーナ・ウストヴォリスカヤ 交響曲1-5番、交響曲と名付けられているので聴いてみたが、一般的な範疇を大きくはみ出している。いずれも宗教的な素材で、歌、語り、演技が入る。リズムはほぼ一定の四分音符で一歩ずつ、不協和音で虚脱感が占めるが、不快ではない。ショスタコーヴィッチの弟子とのことだけど、全くそのような気配は感じなかった。

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