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交響曲1 2024.06.05
エド・スパンヤード/オランダ放送響

ズヴェールス 交響曲1番、エド・スパンヤード/オランダ放送響。Flによる牧歌的な出だしより、明るく溌溂とした少し古典的な曲想に変わる。2楽章も穏やかにObで始まり、金管が入って大らかに進む。3楽章は楽しくユーモアがある。4楽章も明るく弾み民俗調の旋律を挟んで活動的に終わる。所々にシューマンのような部分があるが、大きな特徴のある曲ではない。

交響曲2 2024.06.06
アントニ・ヴィト/オランダ放送響

ベルナルド・ズヴェールス 交響曲2番、アントニ・ヴィト/オランダ放送響。1楽章はシューマン「ライン」を思わせ溌溂としている。2楽章はおだやかで牧歌的、ここでもシューマンを思わせる部分がある。3楽章はObの懐かしく素朴な旋律が展開する。4楽章も溌溂としている。全体的にロマン派の古典的様式で、1番に比べまとまりがあり、演奏も上手い。

交響曲3「わが祖国へ」 2024.06.06
ハンス・フォンク/ハーグ・レジデンティ管

ベルナルド・ズヴェールス 交響曲3番「わが祖国へ」、ハンス・フォンク/ハーグ・レジデンティ管。4楽章60分越えの大作。楽章ごとにオランダの森、田舎、ビーチ、都といった表題が付く。1楽章冒頭はFlで始まりシェーンベルクのよう。輝かしく壮大に勇ましく展開する。2楽章はおどけた調子にワルツや民俗調、宗教的な旋律も入る。

交響曲3「わが祖国へ」 2024.06.06
ハンス・フォンク/ハーグ・レジデンティ管

3楽章はメランコリックで民俗的な面もある。4楽章は行進曲より始まり、ゆったり、メランコリックな部分もある。曲をとおしてワーグナーやR.シュトラウスを思わせるところもあり、ドイツ音楽をベースに祖国オランダらしさを表わそうとしたが、各楽章共に様々な要素が沢山盛り込まれつなぎ合わされた印象。力が入っていたのだろう。

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