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交響曲 2022.05.03

 次はフルトヴェングラー。習作的な2曲も含め5曲を聴いてみる。約半世紀前の高校生の時に、最高の演奏と当時話題だったモノラルの痩せた雑音交じりの第九のレコードを聴いて、これは聞こえない音まで想像して神格化されてるな、と疑いを持って以来、指揮者として避けてきたが、果たして作曲家としては?

交響曲ニ短調、ロ短調 2022.05.03
アルフレート・ヴァルター/スロヴァキア国立コツシエ・フィル

フルトヴェングラー 交響曲ニ短調とロ短調、アルフレート・ヴァルター/スロヴァキア国立コツシエ・フィル。どちらも若いころの作品で、比較的短い1楽章のもの。どうも未熟な感が強く、断片を集めたような感じもして、時折、何をやってるのかわからなくなる。オケも未消化でアンサンブルも良くない。

交響曲1 2022.05.03
アルフレート・ヴァルター/スロヴァキア国立コツシエ・フィル

フルトヴェングラー 交響曲1番、アルフレート・ヴァルター/スロヴァキア国立コツシエ・フィル。80分近い大曲。盛り上がりそうでなかなか盛り上がらず、何をやってるのかよくわからないところもあって、中だるみする。ちょっとブルックナー的なところもあるが、それほどでもない。オケは失笑も数度。

交響曲2 2022.05.04
アルフレート・ヴァルター/BBC響

フルトヴェングラー交響曲2番、アルフレート・ヴァルター/BBC響。こちらも80分近い。感傷的な出だしから悲劇的に盛り上がろうとするが間延びする。2楽章ではブラームス、4楽章ではワーグナー、ブルックナーが垣間見える。ロマン派として魅力的な旋律がないのがつらい。オケはさすがに上手いのが救い

交響曲3 2022.05.04
アルフレート・ヴァルター/ブリュッセル放送響

フルトヴェングラー 交響曲3番、アルフレート・ヴァルター/ブリュッセル放送響。こちらも70分近い大作。仄暗く長い導入部から盛り上がりの繰り返し、2,3楽章でちょっと旋律的な面が出て、マーラーに似たところもある。4楽章は気分一新、躍動的になる。それにしても長すぎて、ストーリーも感じない。

交響曲 2022.05.04

 フルトヴェングラーの交響曲を5曲聴いた。好みは人それぞれ、私の場合は指揮者としても作曲家としても好きになれない。とにかく長すぎて間延びして締まらない、ロマン派なのに魅力的なメロディーがないのがつらい。もっとブルックナー的な曲かと思っていたけど、それほどでもなかったのは幸か不幸か?

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