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ガジザ・アフメトヴナ・ジュバノーヴァ (1927 1993 66)


交響曲1「強い意志」 2024.03.13
ティムール・マインバエフ/カザフスタン国立響

ジュバノーヴァ 交響曲1番「強い意志」、マインバエフ/カザフスタン国立響。冒頭より重い弦が民俗的に雄弁に語り、劇的で現代的な曲想となる。2楽章はピチカートに管楽器も入り混とんとして3楽章につながる。4楽章は寂しげな弦の繰り返しから盛り上がり突然オルガンが入る。5楽章は軽やかに始まり、スネアも入って速度を上げ、最後は調性的に盛大に終わる。

交響曲2「女性の島」 2024.03.13
トレプベルゲン・アブドラシェフ/カザフスタン国立響

ジュバノーヴァ 交響曲2番「女性の島」、アブドラシェフ/カザフスタン国立響。1楽章はソプラノが歌い鳥がさえずり南海の孤島のイメージか。2楽章は不穏な緊迫感よりPercのリズムで野蛮な情景。ピアノの上下動が不安をあおり緊迫するが再びソプラノが現れる。3楽章も緊迫感で盛り上がる。平和的に静まった後、金管の叫びを遮るソプラノで静まって終わる。

交響曲3「Sarozek Metaphors」 2024.03.13
ペリック・パティルハン/アスタナ国立アカデミック・フィル

ジュバノーヴァ 交響曲3番「Sarozek Metaphors」、パティルハン/アスタナ国立アカデミック・フィルのライブ。ソ連時代の暗部を描いた小説が題材。象徴的な鐘の音より鎮痛に始まり騒然としてから静まる。2楽章は行進より暴力的に盛り上がって悲し気に静まる。3楽章は激しく始まり寂しさから長い悲痛なcrescが続く。4楽章は短くTrpの叫び、Tutti、鐘で終わる。

交響曲 2024.03.14

ガジザ・アフメトヴナ・ジュバノーヴァ 交響曲3曲を聴いた。カザフスタンの女性作曲家。想像以上に雄弁で、現代的な中に民俗色も感じさせる。全体的に緊迫感があり、急激な緩急、強弱により、暴力的で野蛮な雰囲気が表現される。政治色も感じる作風だが、1番でのオルガン、2番でのソプラノ、3番での鐘など、実験的で新たな驚きもある。

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