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交響曲1 2022.04.25
ヨハネス・ヴィルトナー/ウィーン放送響

ヨハン・ネポムク・ダーフィト 交響曲1番、ヨハネス・ヴィルトナー/ウィーン放送響。番号付き以外も含め11曲ある中で、1番はちょっと変わった感じの曲。時代的でもなく西洋的でもなくなんだか田舎臭い面がある。この作曲家の一つの特徴である対位法的なフレーズやフーガによる盛り上がりが見られる。

交響曲2 2022.04.25
ヨハネス・ヴィルトナー/ウィーン放送響

ダーフィト 交響曲2番、ヨハネス・ヴィルトナー/ウィーン放送響。11曲の中では一番現代的でスピード感があり面白い。Flの怪しい感じの出だしより長大な1楽章は色々な要素が含まれている。うつろう2楽章を挟み、3楽章は溌剌として完結、4楽章は陰鬱さを過ぎて最後はフーガ的に3拍子で盛り上がる。

交響曲3 2022.04.25
 ジャック・メルシエ/シュツットガルト放送響

ダーフィト 交響曲3番、ジャック・メルシエ/シュツットガルト放送響のライブ。新古典主義的な傾向が強まるがどうもごちゃごちゃした感じがある。Flが静かで不安な2楽章、3,4楽章は同じような調子で続くので、正直、あまり面白くなく飽きてくる。録音が遠くオケもいま一つ冴えず消化しきれてない印象

交響曲4 2022.04.25
ヨハネス・ヴィルトナー/ウィーン放送響

ダーフィト 交響曲4番、ヨハネス・ヴィルトナー/ウィーン放送響。ツァラトゥストラのような出だしから不安な旋律がフーガ的に折り重なるのはこの作曲家の特徴で、この傾向は2楽章にも連なる。3楽章のワルツでもこの傾向は同じで、4楽章は新古典主義的な響きより、やはりフーガで盛り上がって完結する

交響曲5 2022.04.25
エーリッヒ・シュミット/バーデンバーデン州立響

ダーフィト 交響曲5番、エーリッヒ・シュミット/バーデンバーデン州立響。全体的な曲の感じは似ており、ObとEhrnの哀愁帯びた旋律やスケルッツオでのTrbのグリッサンド、Asaxの使用など、他と違った面もあって、その部分は面白い。終楽章は相変わらずリズムを刻みながらフーガ的に盛り上がるのは同じ

新古典的交響曲 2022.04.26
トーマス・クリスチャン・ダーヴィト/ミュンヘン・フィル

ダーフィト 新古典的交響曲、トーマス・クリスチャン・ダーヴィト/ミュンヘン・フィル。小管弦楽のための短い交響曲と似たような雰囲気の曲で20分弱。弦楽合奏にFl中心に木管が入る。1楽章最後と2楽章冒頭はなぜか古典的。リズムを刻みながら延々と進行する感じで、つかみどころなく疲れる。

交響曲6 2022.04.26
ヨハネス・ヴィルトナー/ウィーン放送響

ダーフィト 交響曲6番、ヨハネス・ヴィルトナー/ウィーン放送響。スピード感が出て少し洗練されたような感じ。2楽章は静かで不安、3楽章の表記はウィンナワルツとなっているが新古典主義的不安な感じで楽しさはない。4楽章はスピード感をもって特徴のフーガで盛り上がる。どの曲もパターンが似ている

小管弦楽のための短い交響曲 2022.04.26
クラウス・ベルンバッハ/ハンブルク放送響

ダーフィト 小管弦楽のための短い交響曲、クラウス・ベルンバッハ/ハンブルク放送響。20分程度の弦主体の曲で木管とHrnが入る。陰鬱な曲でゆっくりしているからか、新古典主義的な冷たさや透明感、ひらめきも感じられず、正直、あまり面白くない。最後はお決まりのフーガで盛り上がって終わる。

交響曲7 2022.04.26
ハンス・ミュラー=クレイ/シュツットガルト放送響

ダーフィト 交響曲7番、ハンス・ミュラー=クレイ/シュツットガルト放送響のライブ。悲劇的に始まり、あとは他の曲と同じ、弦の暗く不安な不協和音が続き、少々、うんざり気味。リズムを刻みながら展開し積み重ねていくのも同じように聴こえる。30分弱の曲が長く感じてしまう。唐突に完結して終わる。

弦楽のためのシンフォニア 2022.04.26
ハンス・シュタットルマイヤー/ミュンヘン室内管

ダーフィト 弦楽のためのシンフォニア、ハンス・シュタットルマイヤー/ミュンヘン室内管。20分弱の弦楽合奏曲。この曲も他の曲と同じく、不協和音で不安定、複雑な曲想、リズムを刻みながら盛り上がりを見せるのは他と同じ。最後は、気づけばなんとなく終わっている。どうもパッとしない。

交響曲8 2022.04.26
カロル・ストライヤ/ミュンヘン・フィル

ダーフィト 交響曲8番、カロル・ストライヤ/ミュンヘン・フィル。録音が良く見通しが効いている。より現代的になった感じがする。シロホンも入ってリズムを刻み、Fl、Cla、Obあたりの掛け合いは、ほかになく新鮮な感じ。一連の交響曲の中では、2番と8番がまだ面白い方かな。これにて終了。

交響曲 2022.04.30

 ダーフィトの交響曲を番号付き8曲を含め11曲を聴いた。1番だけ少し作風が異なるが、2番以降は共通して暗く不安な色調で、フーガによって徐々に盛り上げていくパターンが共通している。全曲、何とか2回、通して聴いたけど、同じような曲ばかりに聴こえ、11曲もいらないだろうと言いたくなる。本当に疲れる。

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