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弦楽のための交響曲 2024.04.11
リチャード・ヒコックス/BBCウェールズ・ナショナル管

ケネス・レイトン 弦楽のための交響曲、リチャード・ヒコックス/BBCウェールズ・ナショナル管。1楽章は、落ち着いて深い弦楽合奏の響きより、軽快で少し哀愁を感じるイギリス的な響きとなる。2楽章はゆったり感傷的なVnソロが弦楽合奏に乗る。3楽章はリズミカルで活発、流れるように進み最後はスローダウンして終わる。

交響曲1 2024.04.11
マーティン・ブラビンス/BBCウェールズ・ナショナル管

ケネス・レイトン、交響曲1番、マーティン・ブラビンス/BBCウェールズ・ナショナル管。作風は現代的となり、全体的に不穏な雰囲気が漂う。1楽章は弦と金管が交差しながら徐々に緊迫し、Timpも入り重々しく盛り上がる。2楽章もエッジの効いたリズムで厳しく休みなく攻める。3楽章も重々しく力強く訴えるが、徐々に静まって終わる。

交響曲2「シンフォニア・ミスティカ」 2024.04.13
リチャード・ヒコックス/BBCウェールズ・ナショナル管

ケネス・レイトン 交響曲2番「シンフォニア・ミスティカ」、リチャード・ヒコックス/BBCウェールズ・ナショナル管。宗教合唱曲に分類されソプラノ、合唱が入る50分弱6楽章の大曲。母親の死を思い作曲された。この曲も全体的に不安気で、清廉さと野蛮さの両面がある。全楽章にソプラノが入る。2,5楽章がスケルッツオという珍しい構成。

交響曲3「ラウデス・ムジケ」 2024.04.13
ブライデン・トムソン/スコティッシュ・ナショナル管

ケネス・レイトン、交響曲3番「ラウデス・ムジケ」、マブライデン・トムソン/スコティッシュ・ナショナル管。この曲も全体的に不安な曲想だが、全楽章にテノール独唱が入り、2番に比べ凝縮され落ち着いた雰囲気もあり、少し希望や広がりも感じられる。3楽章ではBD、タムタム、Timpも交え重々しく壮大に盛り上がり、最後は木管に穏やかさが戻る。

交響曲 2024.04.15

ケネス・レイトン、交響曲4曲を聴いた。イギリスの作曲家で、宗教的な作品も多く、2番、3番もそれらに含まれる。不安な曲想が共通しており、楽しさや安らぎはない。規模や構成から考えて、2番が主要作品ではあるけれど、3番の方が馴染みやすい。個人的には初期作品である弦楽のための交響曲が一番聴きやすい。

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