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交響曲変ロ長調 2024.04.22
マーティン・ブラビンズ/BBCスコティッシュ響

ティペット 交響曲変ロ長調、ブラビンズ/BBCスコティッシュ響。20代後半の曲で破棄されていた。木管の少し不安で安らかな出だし、急激に激しさを増し、軽やかさと激しさが交互する。2楽章は感傷的で強弱を繰り返す。3楽章は密やかに始まり波のように畝って雄大に盛り上がる。木管や急激なcresc、スピード感がシベリウスに似た感触だが、取り留めのない印象。


交響曲1 2022.07.01
コリン・デイヴィス/ロンドン響

ティペット 交響曲1番、デイヴィス/ロンドン響。新古典主義から現代にかけてのイギリスの作曲家。リズミカルで明晰、分析的な曲。各楽器、セクションの掛け合いで展開される。重苦しい弦のユニゾンで2楽章は始まり、低弦、高弦に管が層をなして絡み合う。3楽章は軽快で輝かしく、終楽章のフーガは盛り上がってから静かに終わる

交響曲2 2022.07.04
コリン・デイヴィス/ロンドン響

ティペット 交響曲2番、デイヴィス/ロンドン響。力強い弦の刻みで鮮烈に始まり、他と同様、弦・管の掛け合いは躍動感がある。2楽章は一転静か、ピアノと難度の高いTrpソロで始まり、波のうねりのように進む。3楽章は細やかな変拍子の掛け合い。4楽章はピアノとPercの打ち込みをベースに現代的に展開する

交響曲3 2022.07.04
コリン・デイヴィス/ロンドン響

ティペット 交響曲3番、デイヴィス/ロンドン響。2部構成。より現代的な曲想と響き、不協和音の打ち込みよりPerc交え激しく展開。Trp、Hrn、Perc、弦の掛け合い。チャイムや各種Perc、ピアノも交えて多彩な音響、強弱、緩急の起伏も面白い。2部はHrnより始まりソプラノ独唱が入る。第9からの引用もあって飽きない

交響曲4 2022.07.06
コリン・デイヴィス/ロンドン響
ゲオルグ・ショルティ/シカゴ響

ティペット 交響曲4番、デイヴィス/ロンドン響とショルティ/シカゴ響。7部1楽章形式。作風はより現代的となり、静けさと激しさが管・弦・打のセクションの掛け合いで表現される。とてもスピード感がありオケの響きを楽しめる曲。ウィンドマシンも入る。デイヴィスは好演、シカゴには圧倒的な演奏を期待したがそれほどでもなかった

交響曲 2022.07.06

 マイケル・ティペットの交響曲4曲を聴いた。現代的で硬質な印象で、聞いていてとても気持ち良い。管・弦・打の組み合わせ、歯切れ良い多様なリズムと掛け合いも、スピード感があって飽きない。ピアノ、Harpなども交え、音響的にも面白い。デイヴィス/ロンドン響の響きも良い。新たなお気に入りです。

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