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交響曲1 2024.01.25
ファブリーチェ・グレゴルッティ/ウクライナ国立響

ピエール・ヴィスメール 交響曲1番、ファブリーチェ・グレゴルッティ/ウクライナ国立響。1楽章は木管がフランス的な雰囲気をだし、明るく爽やかにピアノも入り盛り上がる。2楽章は遅く静かで新古典主義的な不安定な曲想。3楽章は民謡的な踊りのリズムで進行する。オケも陽気さに欠け、面白いところがない。

交響曲2 2024.01.25
エドモン・アッピア/スイス・ロマンド管

ピエール・ヴィスメール 交響曲2番、エドモン・アッピア/スイス・ロマンド管。モノラル録音。1楽章は早い掛け合いで騒がしく、落ち着かない。ちょっと滑稽。2楽章はゆったり、空虚な感じがする。3楽章は激しく、ドタバタした感じで進む。こちらもオケが弱く、どこに向かっているのかわからない部分もある。

交響曲3 2024.01.25
ジャン=ジャック・ウェルナー/レオン・バルザン管

ピエール・ヴィスメール 交響曲3番、ジャン=ジャック・ウェルナー/レオン・バルザン管のライブ。弦楽合奏のみの新古典主義的な曲。1楽章は推進力と激しさがある。2楽章はゆっくり取り留めもなく流れ、3楽章は弾む調子。4楽章は民謡風な旋律が新古典主義的に崩れていく。ライブということもあるのか、オケが今一つでバタバタしている。

交響曲4 2024.01.27
アラン・パリ/ハンガリー響

ピエール・ヴィスメール 交響曲4番、アラン・パリ/ハンガリー響。フランス的な粋さが薄れ完全に新古典主義的に変貌。1楽章は弾けるように始まりドタバタと進む。2楽章は無調感覚で不穏な雰囲気の中、何度か盛り上がって静かに閉じる。3楽章は短く滑稽、4楽章も落ち着かず激しさを増しながらぐんぐん進む。全体的に破れたドタバタ感がある。オケは上手い。

交響曲5 2024.01.27
ドミニク・ファナル/ズデーテン・フィル

ピエール・ヴィスメール 交響曲5番、ドミニク・ファナル/ズデーテン・フィル。1楽章は激しさと滑稽さが同居しドタバタと進む。2楽章は弦が寒々としている。3楽章も1楽章同様、ドタバタした感じ。4楽章も同様に楽器の掛け合いがバタバタと進行し、不安な雰囲気から盛り上がって終わる。オケは今一つで着ききれておらず、曲も代わり映えしない。

交響曲6 2024.01.27
ドミニク・ファナル/ズデーテン・フィル

ピエール・ヴィスメール 交響曲6番、ドミニク・ファナル/ズデーテン・フィル。1楽章はTrpの信号のようなフレーズに乗って緊迫しながら進む。2楽章は劇的に進んだ後、不安さの中落ち着く。3楽章は不安の中の安らぎ。4楽章は淡々と進む、5楽章は神秘的に始まり不安な雰囲気が続いて終わる。同じような雰囲気の曲、楽章が続き、好きになれない。

交響曲7 2024.01.29
ドミニク・ファナル/オルシュテイン州立フィル

ピエール・ヴィスメール 交響曲7番、ドミニク・ファナル/オルシュテイン州立フィル。1楽章は劇的な感じで始まるがすぐに静まり寂しく進む。2楽章は急で緊迫した感じ、Timp、Hrnが勇ましい。3楽章はピアノの不協和音で始まり混とんとして静まる。4楽章は滑稽な感じで勢いを保つ。最後は明るくおどけた雰囲気も見せて終わる。

交響曲8 2024.01.29
ジャン=ジャック・ウェルナー/レオン・バルザン管

ピエール・ヴィスメール 交響曲8番、ジャン=ジャック・ウェルナー/レオン・バルザン管。1楽章は2分弱と短く、そのまま2楽章になり、一定のリズムを維持しながら進む。3楽章はゆったりと不安な雰囲気が寒々としている。4楽章は激しさが加わるが基本は同じ現代音楽、中間部でやや調性を取り戻し懐かしさが見える。最後は静かに消える。

交響曲9 2024.01.29
ドミニク・ファナル/マン響

ピエール・ヴィスメール 交響曲9番、ドミニク・ファナル/マン響。1楽章は劇的に始まり引きつるような断片が繰り返される。最後の和音は何だろう。2楽章は短く、やや穏やかながら1楽章同様、不安な調子が続く。3楽章はTrpより始まり、やはり同じく現代的で落ち着かない雰囲気のまま終わりを迎える。ここでも、最後は和音で閉じる。

交響曲 2024.01.29

ピエール・ヴィスメール 交響曲全集を聴いた。それぞれ演奏者は異なる。1番2番あたりは、フランス的な粋な音楽に現代的な要素を加えた方向性かと思っていたら、3番以降、趣も現代音楽の方向が強まり、バタバタした不安定な曲想となる。後半の曲になるにつれ、より現代音楽的になる。どれも同じような構成、曲想で面白くもなく楽しめず、好きではない。

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