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交響曲1 2024.04.10
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー/ソビエト国立文化省響

デニソフ 交響曲1番、ロジェストヴェンスキー/ソビエト国立文化省響。木管のざわめきと霧の中の弦の寒々とした風景がこの曲の基調。チェレスタが夢の中のように響く。3楽章はPercの乱打と木管、金管のモールス信号が重なり重苦しい弦が続く。4楽章もゆったりと寒々しく進行するが急激なcrescでの叫びがクライマックスとなって静まる。全体に正体不明の感じ。

交響曲2 2024.04.10
ウラジーミル・ポンキン/モスクワ・フィル

エディソン・デニソフ 交響曲2番、ウラジーミル・ポンキン/モスクワ・フィル。1番同様、難解な現代音楽で、暗いうごめきが続く。冒頭よりざわめきの中、ファンファーレのフレーズが入り、木管が折り重なるようにざわつく。Percの乱打とチェレスタ、金管、木管のモールス信号のようなざわめきが断片的に繰り返され、最後はPercが飽和して狂ったように終わる。

室内交響曲1 2024.04.10
アレクサンドル・ラザレフ/ボリショイ劇場ソリスト・アンサンブル

エディソン・デニソフ 室内交響曲1番、アレクサンドル・ラザレフ/ボリショイ劇場ソリスト・アンサンブル。12名のソリストによる演奏。ピアノとビブラフォンが入る。雰囲気は交響曲2曲に似ており難解で、各楽器が交互に明確な旋律もなく暗く寂しいフレーズを繰り返す。大きな展開、盛り上がりなく終わる。

室内交響曲2 2024.04.10
アレクセイ・ヴィノグラードフ/(不詳)

エディソン・デニソフ 室内交響曲2番、アレクセイ・ヴィノグラードフ/オケは不詳(おそらく、モスクワ現代音楽アンサンブル)。4曲の中では一番活発で、硬質な感触がある。Percも入り、各楽器が繰り返し短く早いフレーズを繰り返す。断片的なフレーズの集まりといった印象で、モールス信号のようなリズムを繰り返して終わる。

交響曲、室内交響曲 2024.04.10

デニソフ 交響曲、室内交響曲それぞれ2曲を聴いた。ロシアの現代音楽の作曲家で、室内交響曲2番以外は、曲想は暗くゆったりと寒々しいところが共通しており、聴いていると気分が霧の中に落ち込むような感覚となる。中では交響曲1番がこの印象が強い。室内交響曲2番は活発さがあるが、全体的な印象、雰囲気は変わらない。また聴きたいとは思わない。

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