見出し画像

ジョージ・ホワイトフィールド・チャドウィック (1854 1931 75)


交響曲、シンフォニエッタ 2024.06.04

チャドウィック 交響曲とシンフォニエッタを聴いた。アメリカの作曲家。全曲、明るく躍動的で溌溂としている。ロマン派の古典的な様式を踏襲しており、ドヴォルザークやベートーヴェンのような雰囲気も感じる部分もあり、随所に閃きを感じる。反面、美しいが印象的な旋律は少なく、快活な面だけが記憶に残る。中では、3番がお気に入りです。

交響曲1 2024.06.05
MIDI

チャドウィック 交響曲1番、音源が見つからず諦めていたところ、YoutubeでMIDI演奏を発見。45分の労作でさほど違和感なく聴ける。1楽章は長く、軽やかな弦より明るく躍動する。2楽章は軽快な弦と木管の掛け合いと、管楽器の和音。3楽章はゆったりと落ち着いている。4楽章も長く、活動的だが古典的で重々しさもある。MIDIだけに一本調子なのは仕方ない。

交響曲2 2024.06.03
ネーメ・ヤルヴィ/デトロイト響
テオドル・クチャル/ウクライナ国立放送響

チャドウィック 交響曲2番、ネーメ・ヤルヴィ/デトロイト響とクチャル/ウクライナ国立放送響。Hrnより穏やかに始まり、情熱的に明るく弾む。ゆったりしたワルツを挟みスピードに乗って溌溂と進む。2楽章は楽し気で機転が利いた感じ。3楽章は唯一哀愁を感じる楽章。古典的な重々しさもある。4楽章も溌溂と始まり、柔らかな部分を挟んで金管が入って盛り上がる。

交響曲2 2024.06.03
ネーメ・ヤルヴィ/デトロイト響
テオドル・クチャル/ウクライナ国立放送響

ネーメ・ヤルヴィ/デトロイト響の演奏はダイナミックで、曲の躍動感がうまく表現されているが、直線的で少し威勢が良すぎるように思う。一方、テオドル・クチャル/ウクライナ国立放送響は、より柔軟で趣きがあり、時折、各楽器のフレーズにドヴォルザークを感じさせる。どちらかというと、クチャルの演奏の方が多様な面を見ることができる。

交響曲3 2024.06.04
ネーメ・ヤルヴィ/デトロイト響

チャドウィック 交響曲3番、ネーメ・ヤルヴィ/デトロイト響。明るく華やかに始まる。ロマン派の古典的で輝かしい。2楽章はゆったり優しく豊かで、金管も交え堂々とした面も見せる。3楽章は素早く中間部は少し哀愁を帯びている。4楽章は典礼的で派手に進む。金管が加わり勢いを上げてクライマックスとなる。

シンフォニエッタ 2024.06.04
キース・ロックハート/BBCコンサート・オケ

チャドウィック シンフォニエッタ、キース・ロックハート/BBCコンサート・オケ。20分弱の曲。1楽章は弾むワルツが木管に受け継がれ金管が華やかに盛り上げる。2楽章はイギリス的な端正さで始まり堂々と進む。3楽章は可愛らしい3拍子、弾むような部分と素朴でのどかな部分がある。4楽章はリズミカルに進み、速度を上げて金管が加わりクライマックスとなる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?