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交響曲1 2023.07.19
ニヤジ・ガジベコフ/アゼルバイジャン国立響

スルタン・ガジベコフ 交響曲1番、ニヤジ・ガジベコフ/アゼルバイジャン国立響。Fg、Obによる民俗的な旋律が劇的に盛り上がり、弦の優しい中央アジア的旋律が変化する。2楽章は早い弦の掛け合いより緊迫し金管中低音が重厚に結ぶ。3楽章は哀愁を伴う3拍子。4楽章は終始躍動的なcrescで徐々に緊迫、混とんとした後静まって終わる。

交響曲2 2023.07.20
ニヤジ・ガジベコフ/モスクワ放送響

ガジベコフ 交響曲2番、ニヤジ/モスクワ放送響。悲劇的な開始から盛り上がり、弦の情熱的な語りの後、金管により緊迫し冒頭を回顧する。3拍子の哀愁ある滑らかな旋律からHrnソロによる語りとなる。Trpから早い動きが激しくなって急激な動きとなる。弦の深みのあるゆったりした旋律は透明感がある。終楽章は一転してスピーディで躍動的、激しさで終わる。

交響曲2 2023.07.20
ニヤジ・ガジベコフ/モスクワ放送響

2番の楽章の構成は不明だが、40分弱の中に色々な要素が織り込まれている。嘆きと哀愁を漂わせる旋律、弦の深い透明な響き、ショスタコーヴィッチを思わせる楽器使い、激しさ、ドタバタ感、金管の咆哮。民俗色を基調に、部分的に現代的な響きが感じられるのも、この曲の面白さを増している要因の一つ。

交響曲1,2 2023.07.21

スルタン・ガジベコフ 交響曲1,2番。アゼルバイジャンの作曲家で、民俗的な哀愁とやさしさ、激しさが特徴。ショスタコーヴィッチ的な部分も散見される。曲としては2番の方が断然面白いが、1番の終楽章の一貫したcrescも印象的。アゼルバイジャン国立響はオケが少し弱い。お気に入りではないけれど、2番はローカル色豊かな別の演奏かあれば聴いてみたい。

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