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交響曲1「シンフォニア・ブレーヴェ」 2022.03.30
クリストフ・ケーニヒ/マルメ響

ヨースタ・ニューストレム 交響曲1番「シンフォニア・ブレーヴェ」、クリストフ・ケーニヒ/マルメ響。1楽章形式で20分弱の曲。弦の冷たく暗い出だしから、弦のフーガとなって他の楽器も交えたものとなる。新古典主義的で終始不安でな色調だが、全体をフーガが占めるなど、かなり形式的なものも感じる

交響曲2「シンフォニア・エスプレシーヴァ」 2022.03.30
パーヴォ・ヤルヴィ/マルメ響

ヨースタ・ニューストレム 交響曲2番「シンフォニア・エスプレシーヴァ」、パーヴォ・ヤルヴィ/マルメ響。1楽章は弦楽合奏で暗く静か、2楽章は短く管楽器、Percが入る。ゆっくり暗い3楽章より、力強く躍動的なフーガを経て再起動したあと、最後は盛り上がって終わる。1番同様、暗い雰囲気は変わらず。

交響曲3「シンフォニア・デル・マーレ」 2022.03.31
クリストフ・ケーニヒ/マルメ響

ニューストレム 交響曲3番「シンフォニア・デル・マーレ、ケーニヒ/マルメ響。5楽章を一気通貫に演奏される。暗い海、弱音から一歩ずつ盛り上がる。2楽章は一転、早くなり厳しい表情。3楽章は穏やかな波の安らぎ、ソプラノ独唱も入る。終盤は激しさも加わり、最後は消え入る。海への愛着を感じる。

交響曲4「シェイクスピアリアーナ」 2022.03.31
トミー・アンデション/マルメ響

ニューストレム 交響曲4番「シェイクスクピアリアーナ」、アンデション/マルメ響。3楽章。この曲も最弱音から始まる。暗い静かな部分と快調に飛ばす部分が折り重なる。2楽章は静かに始まるが一転激しくなる。3楽章は打ち込みから快調に飛ばし、現代的な様相の中にASaxも入って盛り上がって解決する。

交響曲5「シンフォニア・セリア」 2022.03.31
パーヴォ・ヤルヴィ/マルメ響

ニューストレム 交響曲5番「シンフォニア・セリア」、パーヴォ・ヤルヴィ/マルメ響。2楽章。これもまた最弱音から始まる。暗い色調はずっと同じだが、この曲ではより現代的な感じとなってシンプルさを感じる。弦楽合奏がメインで、Fl、Percが大きな役割を担っており、Fl協奏曲かと思わせる部分もある

交響曲6「北風交響曲」 2022.03.31
トミー・アンデション/マルメ響

ヨースタ・ニューストレム交響曲6番「北風交響曲」、トミー・アンデション/マルメ響。5番とよく似た感じで、2楽章形式。より現代的で、すっきりした感じがする。弱音からの開始や暗い色調は全曲通して同じ。Percを多用してピアノも入り、途中、静かな部分と対照的に着実な推進力、躍動感もある。

チェロと管楽器のための交響曲 2022.03.31
パーヴォ・ヤルヴィ/マルメ響

ヨースタ・ニューストレム チェロと管楽器のための交響曲、パーヴォ・ヤルヴィ/マルメ響。3楽章形式でVc協奏曲といえる。暗くロマンチックな1楽章。少し明るく楽し気な面もあり躍動的な2楽章。静かな哀愁のある3楽章はTimpを伴って盛り上がるが、Vc独走を経て静かに名残惜し気に終わる。

交響曲 2022.04.01

 ニューストレム 交響曲6曲とVc協奏交響曲をマルメ響で聴いた。全曲とも暗くて少し冷たさを感じる曲想。初期はフーガによる構造的で結構固い印象。3番は表題の海の情景が思い入れとともに描かれておりソプラノを伴う3楽章が美しい。5,6番は現代的にスリム化した印象。Vc協奏交響曲はロマンチック。

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