見出し画像

ルーズ・ランゴー 交響曲1「岩の田園詩」 2022.02.25
トマス・ダウスゴー/デンマーク国立響

ルーズ・ランゴー 交響曲1番「岩の田園詩」、トマス・ダウスゴー/デンマーク国立響。非常に情熱的な曲で後期ロマン派の要素が強く時代的に遅れた感じ。言いたいことが一杯ありすぎてすべて1番に詰め込んだ感じ。オケはパワフルでロシアっぽさもある。R.シュトラウスよりもチャイコフスキーを感じる。

ルーズ・ランゴー 交響曲2「春の目覚め」 2022.02.25
トマス・ダウスゴー/デンマーク国立響

ルーズ・ランゴー 交響曲2番「春の目覚め」、トマス・ダウスゴー/デンマーク国立響。1番とはずいぶん異なり、明るく晴々、楽し気。以降の曲に共通した落ち着いた親しみを感じる。R.シュトラウス、グリーグ、シベリウスのようなところもある。ソプラノ独唱も入って、ちょっと実験的な感じも受ける。

ルーズ・ランゴー 交響曲3「青春のさざめき」 2022.02.25
トマス・ダウスゴー/デンマーク国立響

ルーズ・ランゴー 交響曲3番「青春のさざめき」、トマス・ダウスゴー/デンマーク国立響。これはどう聴いてもピアノ協奏曲。2番同様、明るく健全な出だし。2楽章は一転、葬送的雰囲気となるがピアノが戻り、3楽章には合唱も入って清らかさが復活。異色の作品で、これもやはり実験的な意図があるのかも。

ルーズ・ランゴー 交響曲4「落ち葉」、5「草原の自然」 2022.02.25
トマス・ダウスゴー/デンマーク国立響

ルーズ・ランゴー 交響曲4番「落ち葉」、5番「草原の自然」、トマス・ダウスゴー/デンマーク国立響。4番5番は自然を示す表題がついており、それらしき描写が展開される点が共通。自然の荒々しさ、静けさ、優しさがさまざまに出てきて時折ワーグナー風。全体的な方向性、まとまりはあまり感じない。

ルーズ・ランゴー 交響曲6「引き裂かれた天国」 2022.02.26
トマス・ダウスゴー/デンマーク国立響

ルーズ・ランゴー 交響曲6番「引き裂かれた天国」、トマス・ダウスゴー/デンマーク国立響。弦の静かなテーマが時折不安定な調性を含んでこれまでの曲との違いを窺わせる。新古典主義的な雰囲気で重層的に展開。静けさから宇宙的な広がりへ、Timp、Trpを表面にオルガン的な厚い響きで締めくくられる。

ルーズ・ランゴー 交響曲7「ホルメン教会のトアデンスキョルのそばで」、8「アメリエンボーの思い出」、9「ダウマー妃の町から」 2022.02.26
トマス・ダウスゴー/デンマーク国立響

ランゴー 交響曲7「ホルメン教会のトアデンスキョルのそばで」、8番「アメリエンボーの思い出」、9番「ダウマー妃の町から」、ダウスゴー/デンマーク国立響。一転して古典的で正統的、少し古めかしさもあって、ロマン派先人作曲家達に似た部分も多々ある。8番ではテノール独唱、合唱も入る。

ルーズ・ランゴー 交響曲10「向こうに見える雷の住処」 2022.02.26
トマス・ダウスゴー/デンマーク国立響

ルーズ・ランゴー 交響曲10番「向こうに見える雷の住処」、トマス・ダウスゴー/デンマーク国立響。25分程度の単一楽章の曲。Hrnの叫びから荒れた天候を予感させる。表題らしく劇的な要素があり、HrnとTimpが活躍。静かで気品のある中間部を経て、最後はまたR.シュトラウス的に盛り上がって終わる。

ルーズ・ランゴー 交響曲11「イクシオーン」 2022.02.26
トマス・ダウスゴー/デンマーク国立響

ルーズ・ランゴー 交響曲11番「イクシオーン」、トマス・ダウスゴー/デンマーク国立響。わずか6分程度の曲で交響曲と呼ぶのはどうなの?この曲も3拍子基調でHrnとTimpが活躍し、明るく晴々、躍動的な印象を与える。中間部より突然大音量のTubaが加わりびっくり。曲としては繰り返しが多く今一つの印象

ルーズ・ランゴー 交響曲12「ヘルシングボリ」 2022.02.26
トマス・ダウスゴー/デンマーク国立響

ルーズ・ランゴー 交響曲12番「ヘルシングボリ」、トマス・ダウスゴー/デンマーク国立響。こちらもわずか7分程度の曲。3拍子基調で、悲劇的な主題がR.シュトラウス的に展開される。中間部のコラールを経てTrpファンファーレより盛り上がるのかと思えば、なんだか突如終わってしまう。何なんでしょ?

ルーズ・ランゴー 交響曲13「驚異の確信」、14「朝」 2022.02.26
トマス・ダウスゴー/デンマーク国立響

ルーズ・ランゴー 交響曲13番「驚異の確信」、14番「朝」、トマス・ダウスゴー/デンマーク国立響。作風は元に戻った感じ。どちらも30分弱で古典的で明るい曲想。14番は7楽章形式だが一層古風で合唱が入り宗教的。2楽章は密やか、3楽章はチャイコフスキーのよう。4楽章以降はその楽章のみで完結した感じ

ルーズ・ランゴー 交響曲15「海の嵐」 2022.02.26
トマス・ダウスゴー/デンマーク国立響

ルーズ・ランゴー 交響曲15番「海の嵐」、トマス・ダウスゴー/デンマーク国立響。15分ほどの曲。Hrnと鐘により嵐の予感で始まるが、結局、さほどの嵐ではなかった。この曲にも最後の部分でバリトン独唱、合唱が入り、Timpで盛り上がって合唱で幕を閉じるが、なんだか全体的に物足りない感じがする。

ルーズ・ランゴー 交響曲16「太陽の氾濫」 2022.02.26
トマス・ダウスゴー/デンマーク国立響

ルーズ・ランゴー 交響曲16番「太陽の氾濫」、トマス・ダウスゴー/デンマーク国立響。一連の交響曲の最後の曲。5楽章で20分強。出だしの大きな曲想はR.シュトラウスのよう。3楽章で一旦完結、4楽章は穏やかに流れ、5楽章は再びR.シュトラウスのように壮大、チャイムを伴って終わる。

ルーズ・ランゴー 交響曲1-16 2022.03.01 
トマス・ダウスゴー/デンマーク国立響
イリヤ・ストゥーベル/アルトゥール・ルービンシュタイン・フィル

ランゴー 交響曲1-16番をダウスゴー/デンマーク国立響をメインに、イリヤ・ストゥーベル/アルトゥール・ルービンシュタイン・フィルの2つのオケで聴いた。デンマーク国立響の方がパワフルで作曲家の意図に近いと思う。曲は様々な手法を試みたが50-100年出遅れた感がある。お気にいりとまではいかず。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?