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交響曲1-6 2022.10.29
ジョン・ネシュリング/サンパウロ響

カマルゴ・グアルニエリ 交響曲1番‐6番、ジョン・ネシュリング/サンパウロ響。ブラジルの作曲家。7番まであるようだが7番の音源が見当たらず。いずれも、多彩で弾けるリズムが特徴。すべて3楽章形式。オケもご当地感溢れる機敏な演奏で、オーケストレーションも面白い。ただ、歯切れ良いリズムと静けさと情緒、そして情熱的旋律のパターンが繰り返され少し飽きてしまう。

交響曲1 2022.10.26
ジョン・ネシュリング/サンパウロ響

グアルニエリ 交響曲1番、ネシュリング/サンパウロ響。シンコペーション、変拍子のリズミカルな現代調の曲。ピアノも入り、エッジの効いたサウンド、パートごとの掛け合いも歯切れよく躍動感がある。2楽章は静かにゆっくり気だるく、一度盛り上がった後抒情的に終わる。3楽章は歯切れよく始まり民謡調で情緒的に完結する。

交響曲2「ウイラブルー」 2022.10.26
ジョン・ネシュリング/サンパウロ響

グアルニエリ 交響曲2番「ウイラブルー」、ネシュリング/サンパウロ響。表題はヴィラ=ロボスが愛した鳥の名前。細かい動きの上で大きな3連符の旋律を各楽器が受け渡しTimpを伴って劇的に終わる。2楽章は気だるく始まり、突然の金管の衝撃の後、大らかな旋律が繰り返される。リズミカルに始まる3楽章は情熱的な旋律を挟みPercと金管で締めくくる。

交響曲3 2022.10.26
ジョン・ネシュリング/サンパウロ響

グアルニエリ 交響曲3番、ネシュリング/サンパウロ響。1楽章は最弱音よりゆっくり盛り上がり歯切れ良い変拍子の展開へ、壮大に終わる。2楽章は哀愁のあるObとEngHrn、途中の盛り上がりや木管のさえずりを経てゆったり消える。3楽章はちょっとマカロニウェスタン風に軽快に進み、民謡調の主題のあとにまた冒頭に戻って終わる。

交響曲4「ブラジリア」 2022.10.27
ジョン・ネシュリング/サンパウロ響

グアルニエリ 交響曲4番「ブラジリア」、ネシュリング/サンパウロ響。冒頭より変拍子で歯切れ良く進む。2楽章は今までとは異なり、暗く不安定な感じで作風の変化を感じる。3楽章はリズムが戻り、軽快な掛け合いとなって金管が盛り上げ派手に終わる。

交響曲5 2022.10.27
ジョン・ネシュリング/サンパウロ響

グアルニエリ 交響曲5番、ネシュリング/サンパウロ響。ゆったり現代的に始まる。テンポは早まり現代的でリズミカルに、再度冒頭に戻るパターン。2楽章は静かにFlで始まり滑らかに盛り上がり、静かに閉じる。3楽章は激しく現代的に始まり、女声合唱に加え男声合唱も入ってリズミカルに壮大に終わる。

交響曲6 2022.10.27
ジョン・ネシュリング/サンパウロ響

グアルニエリ 交響曲6番、ネシュリング/サンパウロ響。サンパウロ市劇場70周年を記念して作曲されたようだが祝祭的雰囲気はない。Perc交えた歯切れのよいリズムは真骨頂、木管の陰鬱な旋律と交差する。2楽章は沈んだ雰囲気、盛り上がりもあるがすぐに消沈、少し安らぎも感じる。3楽章はリズミカルに進むがあまり特徴がない。

交響曲1-6 2022.10.31
ジョン・ネシュリング/サンパウロ響

カマルゴ・グアルニエリ 交響曲1番‐6番、ジョン・ネシュリング/サンパウロ響。6曲を通して聴いてみると、ブラジルのリズムに圧倒される。オケの反応も良い。ただ、最初に思ったように、ワンパターンの展開が気になってしまう。この辺りが、ヴィラ=ロボスと異なるところだと思った。

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