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交響曲1-5 2022.11.16
アリ・ラシライネン/ラインランド=プファルツ州立フィル

アフメト・アドナン・サイグン 交響曲1-5番、アリ・ラシライネン/ラインランド=プファルツ州立フィル。トルコ5人組の一人。新古典主義派、独特の雰囲気がある。低弦の一定のリズム、高弦のざわめきの上に、木管、金管が現れてPercが絞める。多層になった音楽は、大きな盛り上がりや高揚感はあまり感じられないが、なかなか面白い。

交響曲1 2022.11.16
アリ・ラシライネン/ラインランド=プファルツ州立フィル

アフメト・アドナン・サイグン 交響曲1番、アリ・ラシライネン/ラインランド=プファルツ州立フィル。Hrnのファンファーレに弦がざわつく。6/8拍子の少し滑稽な行進曲へ。2楽章は低弦の通奏の上で木管と弦が民俗調の旋律を重ねる。3楽章も弦楽合奏の上に木管が少し滑稽な旋律で乗っかる。4楽章は弦と木管に続くHrnより行進曲風にさらに変拍子で終わる。

交響曲2 2022.11.16
アリ・ラシライネン/ラインランド=プファルツ州立フィル

アフメト・アドナン・サイグン 交響曲2番、アリ・ラシライネン/ラインランド=プファルツ州立フィル。緊迫感を持って弦がリズムを刻み、木管、金管がうごめき応える。2楽章は民俗的旋律が無調化し展開する。3楽章は少し悲し気で不思議なワルツ、4楽章は最弱音より徐々にリズミカルに盛り上がって金管、Percで完結する。

交響曲3 2022.11.16
アリ・ラシライネン/ラインランド=プファルツ州立フィル

サイグン 交響曲3番、ラシライネン/ラインランド=プファルツ州立フィル。40分弱と一番長い。不安なざわめきが金管、Percも加わり野性的に膨らみ強弱を繰り返す。2楽章は低音の通奏に高弦、木管、金管が交差し静かに終わる。3楽章も弦の緊張したリズムで盛り上がる。中間部はおどけた調子。4楽章は軽快、各楽器が掛け合い3拍子の主題よりTrbで完結。

交響曲4 2022.11.16
アリ・ラシライネン/ラインランド=プファルツ州立フィル

サイグン 交響曲4番、ラシライネン/ラインランド=プファルツ州立フィル。3楽章形式。リズムを伴う劇的なメッセージの後、早い動きの掛け合いが野性的に進行。2楽章は何層にも重なり大らかに展開、3楽章は弱音から木管の小刻みな動きで徐々に盛り上がり、木管の掛け合い、Perc、金管も入るが、案外あっさり終わってしまう。

交響曲5 2022.11.16
アリ・ラシライネン/ラインランド=プファルツ州立フィル

サイグン 交響曲5番、ラシライネン/ラインランド=プファルツ州立フィル。不気味な出だしでPerc、金管も入り尖って盛り上がる。多層に様々な楽器が折り重なるのは同じ。2楽章も雰囲気は継続し強弱を繰り替えし神秘的でもある。静かで不安な3楽章はPercの突然の強打より静まる。4楽章は緊迫の中、大らかな展開を挟み盛り上がって最後は消える様に終わる。

交響曲1-5 2022.11.17
アリ・ラシライネン/ラインランド=プファルツ州立フィル

アフメト・アドナン・サイグン 交響曲1-5番、アリ・ラシライネン/ラインランド=プファルツ州立フィル。暗い森の中から何か小さなものが現れるような感じは、どの曲も共通している。オーケストレーションは横に層をなして重なる。気の利いた旋律や情熱的な盛り上がりはないけど、サスペンス映画音楽の様でもありまた聴いてみたくなる。お気に入りです。

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