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交響曲1-8 2024.05.04 "サカリ・オラモ/ウィーン・フィル(1,8番)
ヨーン・ストルゴーズ/オスロ・フィル(2,4,5番)
トマス・ダウスゴー/デンマーク国立放送響(3,6,7番)

ペア・ノアゴー 交響曲、オラモ/ウィーン・フィル(1,8番)、ストルゴーズ/オスロ・フィル(2,4,5番)、ダウスゴー/デンマーク国立放送響(3,6,7番)。独自の無限セリー様式で作曲され、各曲ごとに数学的で実験的アプローチが採られているように思える。音が次々に発展拡大、多重化し大きな流れとなって繰り返すが、基本的に無調で先が見えず起承転結もない。

交響曲1「厳格な交響曲」 2024.04.26
サカリ・オラモ/ウィーン・フィル

ペア・ノアゴー 交響曲1番「厳格な交響曲」、サカリ・オラモ/ウィーン・フィル。独自様式の確立前で現代音楽の難解さはさほどでもない。冒頭より緊迫し鋭角的。硬質な響きや急激なcresc、管楽器の響きにシベリウスやニールセンの影響を感じる。2楽章は不穏な雰囲気。3楽章も緊迫しモールス信号のようなフレーズが特徴的。全体に堅苦しく気難しい。

交響曲3 2024.05.02
トマス・ダウスゴー/デンマーク国立放送響

ペア・ノアゴー 交響曲3番、トマス・ダウスゴー/デンマーク国立放送響。1楽章はグロテスクに始まりベルトーンで下降する音が積み重なってオルガンも入り多層的に波のように繰り返す。静けさと安らぎもどこか不安定。2楽章は弦のリズムにピアノや各楽器が重なり、Harpと清々しい合唱、アルトが入る。アデスのようなオケの響きと合唱が美しく、何度も盛り上がる。

交響曲7 2024.05.03
トマス・ダウスゴー/デンマーク国立放送響

ペア・ノアゴー 交響曲7番、トマス・ダウスゴー/デンマーク国立放送響。1楽章はTuttiで始まり音程付きトムトムやピアノも入ってかなり騒がしい。2楽章は静かに始まり、突如輝かしく盛り上がる。弦がリズムを刻み徐々に怠惰に終わる。3楽章はユーモラス、金管がクラクションのように扱われる。怠惰な雰囲気の中に少しJazzっぽい面も見せて終わる。

交響曲1-8 2024.05.04
サカリ・オラモ/ウィーン・フィル(1,8番)
ヨーン・ストルゴーズ/オスロ・フィル(2,4,5番)
トマス・ダウスゴー/デンマーク国立放送響(3,6,7番)

ペア・ノアゴー 交響曲8曲を聴いた。新たな発見もあり面白いが、全曲を通して楽しむという域には至れず。8曲の中では1、3、7番が面白かったが、中では3番が合唱も入り美しくお気に入り。それ以外の曲は、正直、感想を述べるのも難しく音楽様式の勉強も必要で、この辺りが今の自分にとって現代音楽を聴く限界だろう。いつかもう一度聴くためにお気に入りとする。

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