エゴン・ヴェレス (1885 1974 89)
交響曲1 2022.05.10
ゴットフリート・ラブル/ウィーン放送響
エゴン・ヴェレス 交響曲1番、ゴットフリート・ラブル/ウィーン放送響。少し冷たく暗い現代的な曲。神経質なフーガで盛り上がるが、全体的に力感がなくすっきりしており心地よさも感じる。感傷的でもなく穏やかな安らぎもある。最後は、大地の歌のようにしずかに消えていく。なかなか面白い曲。
交響曲2 2022.05.10
ゴットフリート・ラブル/ウィーン放送響
エゴン・ヴェレス 交響曲2番、ゴットフリート・ラブル/ウィーン放送響。駆けるような出だしと穏やかな部分が交差し輝かしい1楽章、ちょっとマーラーのようなスケルッツオ、葬送行進曲から安らぎに変わる3楽章、4楽章はちょっと滑稽な感じで始まり、穏やかな部分を経て、軽くおどけたように終わる。
交響曲3 2022.05.10
ゴットフリート・ラブル/ウィーン放送響
エゴン・ヴェレス 交響曲3番、ゴットフリート・ラブル/ウィーン放送響。金管のユニゾンによる宣言と現代的響きが印象的、2楽章は現代的で不安な寒い弦の旋律、3楽章は素早い3連符をバックに軽快な動きと金管のファンファーレ、4楽章は劇的な要素のうちに輝かしく完結。オケの響きもすっきりしている。
交響曲4「オーストリア交響曲」 2022.05.10
ゴットフリート・ラブル/ウィーン放送響
エゴン・ヴェレス 交響曲4番「オーストリア交響曲」、ゴットフリート・ラブル/ウィーン放送響。1楽章はTimpを伴った悲劇的な出だし、2楽章の3連符の軽快な早い刻みが3番に似ている。3楽章は打って変わり暗く現代的な曲想を安らかさが覆い4楽章はちょっと劇的で滑稽に始まり速度を増した後、完結する。
交響曲5 2022.05.11
ゴットフリート・ラブル/ウィーン放送響
エゴン・ヴェレス 交響曲5番、ゴットフリート・ラブル/ウィーン放送響。5番あたりからかなり現代寄りに傾斜してくる。弦の急な動きの暗い緊迫感で始まる。短い2楽章はリズミカルだが倒錯した感じ、3楽章はユニゾンで悲劇的に盛り上がる。4楽章ではスピード感ある弦の刻みよりBDも交えて宣言的に終わる
交響曲6 2022.05.11
ゴットフリート・ラブル/ウィーン放送響
エゴン・ヴェレス 交響曲6番、ゴットフリート・ラブル/ウィーン放送響。ユニゾンによる宣言と細かな動きの繰り返しのパターンは共通している。Timpも交えかなり仰々しい。2楽章は各パートの細かな掛け合い、3楽章は静かな落ち着きがあるが、かなり現代的になり、以降の曲と判別が難しくなってくる。
交響曲7「奔流に向いて」 2022.05.11
ゴットフリート・ラブル/ウィーン放送響
エゴン・ヴェレス 交響曲7番「奔流に向いて」、ゴットフリート・ラブル/ウィーン放送響。6番当たりからロマン派的な旋律や響きもなくなった。全体的な雰囲気は暗く少し滑稽で、ひきつるような劇的な部分と静かな部分が交錯する。不協和音を多用し、Percも交えて、最後は悲痛に盛り上がって終わる。
交響曲8、9 2022.05.11
ゴットフリート・ラブル/ウィーン放送響
エゴン・ヴェレス 交響曲8番・9番、ゴットフリート・ラブル/ウィーン放送響。後期の曲を続けて聴いているが、曲調は同じで、暗く悲劇的で現代的。同じ色調で曲の判別は困難。5番あたりまでは少しロマン派の香りも残していたが、以降は完全に現代音楽の領域になる。部分的に面白いところもあるが疲れる
交響曲 2022.05.14
ゴットフリート・ラブル/ウィーン放送響
エゴン・ヴェレス 交響曲9曲を聴いた。前半の曲はそれなりに面白く感じたが、後半の曲は現代音楽色が強くなって聴きづらくなる。かろうじてお気に入りだけど、後半の曲はもう聴かないな。ちょっとマーラーを感じる部分もある。オケはすっきりした響きをしており好演。録音も良い。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?