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交響曲3 2022.03.15
テオドレ・クチャル/ウクライナ国立響
ヴォロディミル・シレンコ/ウクライナ国立響
キリル・カラビツ/ボーンマス響

リャトシンスキー 交響曲3番(第一稿)、シレンコ/ウクライナ国立響とカラビツ/ボーンマス響。4楽章第一稿の存在を教えていただき聴き比べてみる。作曲当時、当局より変更を強いられたそうで、特に中間部は第一稿の方が哀愁もあり内容も充実、情熱的。第二稿は明るく派手な印象。劇的な終わり方は同じ

交響曲1 2022.03.05
テオドレ・クチャル/ウクライナ国立響

リャトシンスキー 交響曲1番、クチャル/ウクライナ国立響。あいまいな調性で、弦の波の上でひらひらと木管が漂い金管が咆哮するあたり、誇大妄想的でどこか定まらぬ感じが良い。民族的で懐かしく安らぐ部分もある。スクリャービンの影響が大きいがチャイコフスキー的な部分もあって、お気に入りです。

交響曲2 2022.03.05
テオドレ・クチャル/ウクライナ国立響

リャトシンスキー 交響曲2番、クチャル/ウクライナ国立響。重苦しい出だしからスクリャービン的に繰り返し壮大に盛り上がる。2楽章はゆったりと民族的。Harpに加えEhrn、Fg、Bcla等木管が舞う中大きく盛り上がる。3楽章は勢いよく始まりPercの打撃を伴い宇宙的に盛り上がる。1番よりモダンな感じがする

交響曲3 2022.03.06
テオドレ・クチャル/ウクライナ国立響

リャトシンスキー 交響曲3番、クチャル/ウクライナ国立響。Trbの重い出だし、Percの打撃を伴う盛り上がり。2楽章は一転静かに始まりピチカートの繰り返しより悲劇的に盛り上がる。急な3拍子で風変わりな3楽章、4楽章は軽快に始まり盛り上がって晴れやかに終わる。一貫して宗教的な旋律が現れる。

交響曲4 2022.03.06
テオドレ・クチャル/ウクライナ国立響

リャトシンスキー 交響曲4番、クチャル/ウクライナ国立響。金管の不協和音のファンファーレで始まり不穏な緊張感が高まる。2楽章は悲痛な雰囲気でチャイムを伴い悪夢のよう。不穏な雰囲気のままテンポアップした3楽章はチャイムとともに穏やかに終わる。透明感、重厚感のある演奏だが最後が少し乱れる

交響曲5「スラビャンスカヤ」 2022.03.06
テオドレ・クチャル/ウクライナ国立響

リャトシンスキー 交響曲5番「スラビャンスカヤ」、クチャル/ウクライナ国立響。金管のファンファーレで始まるパターン。2楽章はスネアロールをバックに民族調の旋律が木霊のように繰り返す。3楽章は風変わり、不安な感じで各楽器が呼応する。金管の咆哮の中チャイムが安堵の旋律を奏でて終わる。

交響曲 2022.03.06
テオドレ・クチャル/ウクライナ国立響

リャトシンスキー 交響曲、クチャル/ウクライナ国立響。ウクライナの作曲家としてはシルヴェストリに続いて2人目。楽器の使い方や壮大な楽想はスクリャービンの影響を大きく感じる。後の曲になるにつれて、当時の社会の不安が反映してか、曲も仄暗さ、悲痛さが強くなる。オケは独特の音色で好演。

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