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交響曲「献呈」 2023.05.18
ローマン・コフマン/ミュンヘン・フィル

シルヴェストロフ 交響曲「献呈」、ローマン・コフマン/ミュンヘン・フィル。Vnソロはギドン・クレーメルで彼に献呈された。分類上、この音源が協奏曲とされており気づかなかったもの。5番と6番の間に書かれた。7楽章形式で、他の曲同様、ゆったりしたテンポで神秘的に展開。クレーメルのVnソロが美しく安らぎを与える。時の流れを忘れてしまう。

交響曲7 2022.09.26
アンドレイ・ボレイコ/フランス放送フィル

シルヴェストロフ 交響曲7番、ボレイコ/フランス放送フィル。不思議で神秘的な印象は変わらない。ゆったりとして静けさの中に不安が織り交ざる。時折、弦やピアノに懐かしいメロディーが現れてホッとする。武満徹と共通するものが多いように思う。時々、聴きたくなる作曲家です。

交響曲 2021.09.04

 ヴァレンティン・シルヴェストロフを聴いている。現在録音されている交響曲8曲に共通するのは、前衛的で刺激的な要素とゆったりしたテンポ、風や空間の透明感を感じる静けさ。4番以降作風が変わり、時折挿入される美しく懐かしい旋律はとても情緒的、瞑想的で魅力的。武満徹にとても似ていると思う。

交響曲1 2021.09.04
ヴォロディミル・シレンコ/ウクライナ国立響

ヴァレンティン・シルヴェストロフ 交響曲1番、ヴォロディミル・シレンコ/ウクライナ国立響。15分程度の曲でライブ演奏、雑音が多く録音は良くない。恐ろし気な出だしは刺激的、Percが活躍する。グロッケンが入り最後は静かに終わる。現代音楽のひとつとしてこの曲だけでは作曲家の特徴は見えてこない

交響曲2「フルート、打楽器、ピアノのための交響曲」 2021.09.04
ヴォロディミル・シレンコ/ウクライナ国立響
ヴァレリー・マチューチン/キエフ・カメラータ
アレクサンドル・ルーティン/ムジカ・ヴィーヴァ室内管

ヴァレンティン・シルヴェストロフ 交響曲2番「フルート、打楽器、ピアノのための交響曲」、ヴァレリー・マチューチン/キエフ・カメラータとアレクサンドル・ルーティン/ムジカ・ヴィーヴァ室内管。12分の短い曲。前衛的な現代音楽は変わらないが、武満のような空間や風を尺八の代わりにフルートで演出

交響曲3「終末の響き」 2021.09.04
ブルーノ・マデルナ/ダルムシュタッド現代音楽サマーコース参加者

ヴァレンティン・シルヴェストロフ 交響曲3番「終末の響き」、ブルーノ・マデルナ/ダルムシュタッド現代音楽サマーコース参加者によるライブ演奏。3楽章形式の20分強の曲。基本的には2番と変わらない印象。

交響曲4「吹奏楽と弦楽合奏のための交響曲」 2021.09.04

ユッカ=ペッカ・サラステ/ラハティ響 ヴァレンティン・シルヴェストロフ 交響曲4番「吹奏楽と弦楽合奏のための交響曲」、ユッカ=ペッカ・サラステ/ラハティ響。現代的、前衛的な弦楽合奏で始まる。3番までと異なり4番から少し作風が変わり、調性は不定だけど静かな旋律が、波のように繰り返す。静かで不安。吹奏楽らしさは特に感じない。

交響曲5 2021.09.04
ローマン・コフマン/キエフ音楽院響
ユッカ=ペッカ・サラステ/ラハティ響

ヴァレンティン・シルヴェストロフ 交響曲5番、ローマン・コフマン/キエフ音楽院響とユッカ=ペッカ・サラステ/ラハティ響。代表作とのこと。一貫してゆったりしたテンポで大きなうねりと繰り返しの音楽。ハープも入り透明感が増す。マーラーのアダージェットや武満徹の曲に通じるものを感じる。

交響曲5 2021.09.04
ローマン・コフマン/キエフ音楽院響
ユッカ=ペッカ・サラステ/ラハティ響

ヴァレンティン・シルヴェストロフ 交響曲5番、どちらの演奏も瞑想的で心地よいが、ローマン・コフマン/キエフ音楽院響の演奏は、残響の多さも含めて録音がちょっと作為的で、まるで環境音楽、ヒーリングのようで、やりすぎではないか。いずれにしても、癒し系音楽の領域だと言えそう。睡眠導入剤的。

交響曲6 2021.09.04
アンドレイ・ボレイコ/シュトゥットガルト放送響

ヴァレンティン・シルヴェストロフ 交響曲6番、アンドレイ・ボレイコ/シュトゥットガルト放送響。5楽章形式で50分を超える。5番の印象と同様、武満的なサウンドと透明感、金管のロングトーンと懐かしい旋律が繰り返し現れる。ピアノも入って一層、透き通った感じになる。

交響曲7,8 2021.09.04
クリストファー・リンドン=ジー/リトアニア国立管
ボロデュミル・シレンコ/ウクライナ国立響

ヴァレンティン・シルヴェストロフ 交響曲7番、クリストファー・リンドン=ジー/リトアニア国立管。非常に静か、不安と透明感が入り混じる。ピアノが懐かしい旋律を奏でる。いつ終わったのかわからない。
8番、ボロデュミル・シレンコ/ウクライナ国立響も同様、前衛的で不安。ハープの旋律が印象的。

室内交響曲「スペクトラム」、交響曲「メタミュージック」 2021.09.04
イーゴリ・ブラズコフ/レニングラード・フィル
(演奏者不詳、ピアノはシルヴェストロフ)

ヴァレンティン・シルヴェストロフ 室内交響曲「スペクトラム」、イーゴリ・ブラズコフ/レニングラード・フィルのライブ。ゆっくりしたテンポの前衛的な音楽。Perc、特にベルがキラキラした透明感を演出。
「メタミュージック」は作曲家自身のピアノ、オケは不詳。前衛的でゆったりしたところは同じ。

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