見出し画像

シンフォニエッタ 2023.05.11
カレル・アンチェル/チェコ・フィル

ヤナーチェク シンフォニエッタ、カレル・アンチェル/チェコ・フィル。この曲の基準として、随分以前から聴いている演奏。改めて聴いてみると、録音が少し薄く響くのが気になるが、バンダ金管やCla、Obなどの木管の民俗色豊かな音色がとても魅力的。演奏もかなり引き締まったものであり、Trpの輝かしい音色も魅力。さすがに上手い。

シンフォニエッタ 2023.05.11
ジョージ・セル/クリーブランド管

ヤナーチェク シンフォニエッタ、ジョージ・セル/クリーブランド管。この演奏も以前からよく聴いているもの。オケの機能性と精密さが特徴で、録音もあいまって非常にクリアな演奏。冒頭のファンファーレは遅いテンポで始まる。Trpの音色は明るく現代的。統制された演奏でテンポも安定し落ち着いた演奏。最後は壮麗に終わる。面白味はあまりない。

シンフォニエッタ 2023.05.11
ユッカ=ペッカ・サラステ/ケルンHDR響

ヤナーチェク シンフォニエッタ、ユッカ=ペッカ・サラステ/ケルンHDR響のライブをYoutubeで。冒頭のバンダでのテナー・チューバではEuphが用いられている。ライブ録音ということもあり全体的にマイルドな印象で、この曲の魅力である民俗色や土俗性、鋭さはあまり感じない。金管、木管の音色も、特徴はない。きれいだが平凡な印象。

シンフォニエッタ 2023.05.11
小澤征爾/シカゴ響

ヤナーチェク シンフォニエッタ、小澤征爾/シカゴ響。音場感のある録音で、透明感のある響き。シカゴ響の金管の響きが楽しい。演奏は非常に機能的でクリアだが、録音の良さもあって壮麗だが、案外、柔らかく力みがない印象。民族性や土俗性はあまり感じられず、統制の取れた現代的な演奏。

シンフォニエッタ 2023.05.11
クラウディオ・アバド/ロンドン響

ヤナーチェク シンフォニエッタ、クラウディオ・アバド/ロンドン響。やや遅めのテンポで始まり、金管バンダはじめ全体にソフトな印象。3楽章の弦の深みのある響きや5楽章の前半は、弦と木管が透明感のある音色で情緒があり、他の演奏と違って弦や木管の美しさが印象に残る。

シンフォニエッタ 2023.05.12
アントニ・ヴィト/ワルシャワ・フィル

ヤナーチェク シンフォニエッタ、 アントニ・ヴィト/ワルシャワ・フィル。細部まで丁寧な演奏。力強いところはオケを雄大に響かせ、繊細な部分の表情も豊か。金管の輝かしく柔らかな響き、木管の透明で柔らかく情緒ある響き、弦の繊細で滑らかな響き、いずれも録音がクリアで伸びがあって色彩豊か。民俗性を感じるが野暮ったさはなくすっきりしている。

シンフォニエッタ 2023.05.12
ネーメ・ヤルヴィ/バンベルク響

ヤナーチェク シンフォニエッタ、ネーメ・ヤルヴィ/バンベルク響。冒頭の金管バンダの響きがとても鮮やか。しっかりした安定感のあるテンポで落ち着いた演奏。中間楽章はゆったり表情豊か、弦や木管の響きに哀愁を感じる。N.ヤルヴィなのでもっと土俗的な演奏かと思ったが、そうではなかった。

シンフォニエッタ 2023.05.12

ヤナーチェク シンフォニエッタを7つの演奏で聴いた。中では、アンチェル/チェコ・フィルはがっしりした筋肉質の演奏。素朴で民族色も豊か。ヴィト/ワルシャワ・フィルは豊かな響きで丁寧、情緒あふれる演奏。ヤルヴィ/バンベルク響の演奏も落ち着きがあって堅実な演奏。新たな発見もあり、お気に入りです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?